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5連勝イベントの真の思惑とは

物議を醸した大問題のそのイベントの真の目的に迫る。


ポケポケで初めてのガチバトルイベント

5連勝イベントが終わった。

たった一週間の開催期間中に、5連勝するのが目標のかなりガチめのイベントだ。

ポケポケは既に6,000万ダウンロードされており、その内訳はライト層が多く、シンプルなゲーム性と相まって「ガチ対戦向けのコンテンツを出さないんじゃないか」と誰もが思っていた矢先のこの5連勝イベントで、「勘弁してくれ」と思った人は多いに違いない。

以前行われた45勝イベントでは、開催期間はもっとゆとりがあったし、45回勝てばいいので、何度も挑戦していれば必ずクリアできた。

しかし、5連勝となると話は別だ。

ぜんぜん勝てない者、4連勝であえなくはじき返された者、何度かトライして5連勝をもぎ取った者、ふつうに負け無しストレートで5連勝した者。

いろいろな人に分かれると思うし、もうポケポケの対戦が嫌になった人もいるかもしれない。逆にこれでヒリつくシビアな対戦の楽しさを知った人もいるかもしれないし、配信者が5連勝チャレンジをする様子を見て楽しんだ人もいるかもしれない。そしてそれらを見ながら「自分はようやらんわ」と最初からイベント自体をスルーした人もいたかもしれない。

何にせよ、このイベントによって色々な人にはっきりと分かれてしまった。

誰にもわからなかったグラデーションが、今では鮮明に見分けられる。

運営の狙いは最初からそれだったのではないか。

ガチ勢とカジュアル勢を分けるため

イベントが終わった今、ランダムマッチのカードプレイヤー級で潜っていると、45勝イベントと5連勝イベントを完走した証の、金のエンブレムを2種類つけている人が多い。

「意外とクリアしてる人多いんだな」「まぁプレイ人口が何百万といりゃ当たり前か」などと思って気にもしていなかったが、ふと

「これから俺は45勝イベントと5連勝イベントを完走した人としか当たらないんじゃないか」と思った。

まだ試行回数が少ないのではっきりしたことは言えないが、自分も45勝イベントと5連勝イベントをクリアしているので、2種類の金のエンブレムを付けている。

もしかして……

運営はこれでマッチングを補正するつもりなんじゃないのか。

私は5連勝イベントを大いに楽しんだ。バトルも楽しかったし、配信者が頑張って戦う姿にも笑いと感動を貰った。またやってほしい。

同時に、「初心者同然の人とも当たるようなイベントならやめたほうがいい」とも思った。大多数はイラついただけではないか。

また5連勝イベントをやるのかどうかもわからないし、その是非は果たしてどうなのか、終わってからまだ半日も経っていない今では、歯切れのよい答えは出せないと思う。

ただ、イベントが終わった後、この蟲毒じみた戦いは「ランク制度やレーティング制度を設けずに適正なマッチをするための指標」を明確にするために行われたのではないかと思った。

次回以降のイベントについて

だとすると、次回からのイベントでは、このエンブレムを参照してマッチングされる可能性が高い。

どちらのイベントにも参加していない、対戦自体が初心者の人同士、あるいは参加こそしてはいるが、金は取れず20勝とか3連勝で止まった者同士、またはどちらも45勝と5連勝でしっかり回り切った者同士で、今後はイベントマッチングの補正が入るのかもしれない。実力や対戦への熱意が同じくらいの人と当たることが増え、もうちょっと手ごたえのあるものになるに違いない。

次の「幻のいる島」環境でも45勝イベントが行われると思うが、私はおそらく45勝と5連勝の完走組とマッチングするのだろう。

また次に5連勝イベントが行われた際には「いいかげんにしてくれ」という声が沢山届きそうだが、同じ腕前の人同士でマッチングさせられるのだとしたなら、もうちょっと楽しみやすくなるはずだ。

もしここまでの仮定が正しいなら、ランクマッチやレートマッチは絶対に行われないことになる。イベントの消化率を参照してマッチングを補正する以上は、ランクやレートを競い合わずとも適切なマッチングができるからだ。

まとめ

ポケポケはその手軽さやシンプルさがウケている要素の一つだが、この勝者と敗者をはっきり分けるイベントの真の目的は、分けた二者をそのまま勝者どうし、敗者どうしでマッチングさせるための試金石だったのではないか。

ランクマッチやレーティング対戦はかなり過酷だ。上を目指すならずっと潜り続けなければいけないし、上の者は妙に偉そうで、下の者は常に敗北感を味わうのが競争だ。はっきり言って界隈の雰囲気が悪くなるのでやめてほしいのだが、おそらくこの調子だと杞憂に終わるだろう。

これからのポケポケの「ガチ」の温度感は、「45勝ならできる」「5連勝もできる」「どちらもできない」の3パターンで分けられるのだろう。

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