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建築物環境衛生管理技術者講習会:申込

建築物環境衛生管理技術者免状を取得するには、国家試験に合格することのほか、101時間の講習を受けて修了することがあります。受講条件は、国家試験よりも厳しく、特定建築物での実務経験が必要です。経験年数は、理学系の高等教育を受けているか、関係する免許資格を所持しているかなどの条件によって異なります。概ね1年から5年(医師や一級建築士は経験年数不要)です。

ビル管理関係の免許資格でも条件になりますが、ビル管理資格で登竜門と言われる「二級ボイラー」「電工二種」「三種冷凍」ではダメです。ボイラーなら一級以上、電気関係なら電験三種以上、冷凍なら二種以上が必要になります。私は二種冷凍と一級ボイラーを所持しています。実務証明をもらった職場には4年以上いて、どちらでも要件を満たしていました。まあ緩い方がいいのだろうと二種冷凍で申請しました。

申請は郵送で。

実のところ、5月にすでに2024年度の国家試験に出願していました。その後いろいろな事情で6月20日くらいに転職を決意しました。前職の勤め先で講習の実務証明をもらっていたことを思い出し、管理教育センターのページを見て段取りを始めました。9月講習の申込期限は6月26日でした。急いで準備し、25日午前中に速達で送りました。ちなみに最近は普通郵便だと時間がかかることがあります。大事な書類は速達が無難です。さらに心配なら特定記録郵便扱いにした方がいいでしょう。

受理は不備のないものから先着順(らしい)。

25日に水戸本局管内の郵便局から速達で送ったので、教育センターには申込期限の6月26日に届いたはずです。それから特に音沙汰なく、受講決定通知が来たのは8月15日でした。私の受講番号は 110番台 でした。東京の募集定員は100名です。オーバーでも受けるんですね。もしかすると、書類に不備があったらダメだったかもしれません。

以前に記事にしましたが、私の実務証明書は古かったので、証明者の「同意書」が必要でした。これもなんとか間に合いました。

サラリーマンが講習を受けるには、会社の業務か、さもなければ失職中にでも受けるくらいしかありません。今回を逃せばしばらく機会はないところで、幸運だったと思います。

受講費 108,800円 は、オンライン送金可能。

受講決定通知とともに受講費の振込用紙も付いてきます。必ずしも振込用紙で送金する必要はありません。オンラインの送金でも大丈夫です。私は他行振込無料の auじぶん銀行 の口座から送金しました。指定の振込用紙を使用しない場合は、送金の際に「入金番号」も入力して振込む必要があります。

たとえば、「633 サトウタカヒコ」って感じです。入金番号は指定の振込用紙の依頼人欄に書かれています。

受講決定通知に添付された振込用紙。

実務を経験した特定建築物の証明

実務証明書の他、その建物が特定建築物であるという証明も必要です。建物の登記簿だったり、官庁の証明でも可能ですが、もっとも面倒でないのは、特定建築物届出の写しです。新規受付、管理技術者選任の変更届でもかまいません。選任者の変更だと特定用途の床面積の記載はありませんが、それでも大丈夫です。保健所の受領印さえあればよいです。ただし、受領印の日付は、経験の期間の前でなくてはなりません。この点は注意です。最新だからと期間開始以後の受領印日付の写しを使わないよう注意してください。

正直、実務証明書1枚あれば足りる国家試験よりも受講申請手続きは面倒です。費用も時間もかかるので、ハードルは受験より数段高いです。しかし、修了試験の難度は、国家試験と比較にならないくらい平易です。費用と時間を惜しまなければ、ほぼ確実に免許をとれます。受講のためには年単位での準備が必要です。機会をみつけたら一気呵成に飛びつく覚悟も必要。(笑)

以上、ご参考までにどうぞ。

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