ユニオンアリーナの現環境について考察
TCG推進協議会のきょと申します。突然ですが、ユニオンアリーナというゲームを御存じでしょうか?通称ユニアリと呼ばれていますが、このゲームは自分の好きなアニメやゲームの作品同士で戦うカードゲームです。最近ですと、ハイキューやNIKKEなど、人気作品が続々と参戦され、ますます盛り上がりを見せております。(我々が始めた時はほとんど定価割れしていていつでも買えるものだったのですが、最近は予約しないと買えないですね。。。もっと公式さん刷ってください。)さて、そんなユニオンアリーナも1周年ということで我々もしっかりと強くなっていくために現在どんなデッキが強いのか、それらのデッキに戦っていくにはどうしたらいいかを考えていきたいと思います。(専門用語を多用しますがご容赦ください。初心者用のルール解説記事は需要があれば作ります。)
ではそもそもにどれほどデッキがあるのか、ざっとTier表(強さのランキング表)を作ってみました。こちらです。
…多いですよね、現在参戦しているタイトル数は19で、あと10タイトルほどすでに新規タイトルが参戦することが判明しております。私が把握している主要なところだけでこれだけあるので、これよりもっといっぱいデッキがあります。
これをすべて解説していると記事を書き終えるころに環境が変わっていると思いますので、SS、Sのデッキを中心に解説していきます。
SS 青宿儺
言わずと知れた最強デッキです。決勝トーナメント常連のデッキですね。第1回世界大会の優勝はこのデッキでした。宿儺の指を落としつつ、序盤は4-1レイドの虎杖を中心に盤面・ライフの有利をとり、終盤は4-1宿儺の5000インパクトや伏魔御厨子で殴り勝つデッキです。爆発力、安定感ともに優れたデッキで間違いなくTier1にふさわしいデッキですね。(最近、制限が入りましたが今後も環境からいなくなることはしばらくないと思われます。)
対策としては、このデッキはカウンターデッキなので
・やすやすと4000以下のキャラをレイドさせない。
というのが基本戦術だと思います。
登場時が強かったり、レイド元がたくさん入っているデッキであれば話は別ですが、4-1虎杖が登場時4000以下バウンスというチート能力を持っているので1枚に対して2枚のカードリソースを持ってかれるのは行動回数が決まっているユニアリにおいてかなりの致命傷です。そのため、レイドで乗りたい気持ちをぐっと押さえてまずは盤面展開とトリガー意識のレイド待ちをするのが重要だと思います。このデッキは4000ラインが少ないので4000ラインで常に押していけるデッキは有利だと思います。(紫L’Anticaや紫ブリーチなど)
SS 緑ランスロット
こちらも最近知名度を上げてきた最強デッキの1つです。国内決勝、世界決勝がどちらも青宿儺VS緑ランスロットで世界決勝は青宿儺がとりましたが、国内決勝はこちらのデッキが優勝しています。第2弾で追加された2エネの2個玉になるナナリーやアクティブ2個玉のセシルをグロースターを活用して序盤から早期にエネを貯めていき、終盤に8エネのランスロットを一気に展開してライフ差を巻き返すデッキです。緑のデッキはエネが重たいランプ系統のデッキが多く、安定感の面では青宿儺に軍配があがりますが、爆発力はユニアリ随一のデッキです。私もこのデッキをちょくちょく使っているのですが、2個玉が来なかったりランスロットが来なかったり、中々安定して勝てません。。。強い人はどうやって回しているのか。。。
対策としては、このデッキもカウンターデッキですが、どちらかというと遅めのデッキで、盤面が完成してしまうと手の付けようがないので
・エネがたまる前にがんがんライフを削る。
というのが基本戦術だと思います。
8エネランスや6エネランスはライフから削れると5000ラインなので確実にこちらの攻撃を1点守りつつ、次の自身のターンでダメージ2で返してくるのでレイドで乗られるのが一番危険です。そのため、相手の準備が整う前に序盤からライフ差をつけるようにすることが大事だと思います。また、スペシャルは8エネランスに打てるように早々から打たないことを意識することも大事だと思います。このデッキは小型除去がなく盤面展開も早くはないため、速攻デッキは強く出れると思います。(赤ギアスなど)
SS 紫アンティーカ
こちらも今では大会でおなじみのデッキの1つですね。シャニマス第2弾が12月に出てから数か月足らずであるものの、ずっと環境に居続けています。レイド三峰の序盤の展開力もさることながら、1エネ摩美々や4エネ恋鐘のトップ操作、レイド摩美々、レイド霧子でのリーサル力など、序盤・中盤・終盤どこを切り取っても強い安定感のあるデッキです。ただどうしても前述の2デッキがぶん回ったりしたときには分が悪いため、まだ大型大会での優勝までは一歩届かずというところです。(世界大会で3位のデッキなので十分強いのですが、、、)
対策としては、このデッキはあまりカウンターというわけではなく、序盤中盤は耐え忍びつつじわじわライフ差を詰めていき、最後に一気に勝ち切る、というデッキです。そのため、基本的に速攻で決めていきたいのですが、
・2000以下のラインは極力前に出さない
というのは基本だと思います。摩美々がレイドするとアタックしただけで2000以下(2エネ三峰絡めば3000~4000ラインも取られますがそれは上振れと思ってある程度割り切りましょう。)を簡単にとられてしまいます。そうなると、スペシャルでとったとしても結局こちらとしては後手に回ってしまいます。そのため、速く攻めたい気持ちはあると思いますが、そこはぐっとこらえるもしくはレイド摩美々が来る前にさっさとブロックして退場するようにしましょう。また、4000ラインが基本15枚くらいは入っている構築だと思うので素出し4000を雑に切りやすいのも強みだと思います。ただ、インパクト無効はおらず、処理札も摩美々を除けばスペシャルしかないのでインパクトで常に押し切るデッキは有利だと思います。(黄ブリーチなど)また、2個玉も絞っている型が多いと思われるため、エネラインの入れ替えデッキも有利だと思います。(青鉄拳など)
SS 青七海、宿儺(7エネ)
この2つは新規カードで割と環境に出てくると思ったのでこのあたりに置いております。七海は今まで宿儺、虎杖と組ませるのが主流でしたが、新しいレイド七海とカラー七海の追加により、単独でも十分活躍できる性能になっていると思います。スペシャルが強い(退場でなく山札下に戻す効果)のでその点が差別化ポイントです。
7宿儺は正直重いと思っていたのですが、新規虎杖も相まって、そこそこ出しやすくなっていると思い、このあたりにしています。ただ2個玉や指が引けないと話にならない点や安定性を考慮すると、もう少しティアランク自体は落ちると思いますが、いったんはこの位置にしてます。
Sランク 紫ギアス
ここあたりは大会で見る常連デッキをさらっと紹介していきます。まずは紫ギアス。ガウェインによるBPダウン、紅蓮で除去しつつインパクトで削っていくデッキ。環境初期からずっと強いデッキですが、ドローソースがなく、安定感にかけるため、最近はより安定したデッキを求め数を減らしている印象のあるデッキです。(私は正直結構苦手なデッキなので減ってホッとしてます。)
S 紫銀魂(白夜叉)
次に白夜叉デッキです。ドロディスでデッキを回しつつ白夜叉で常に盤面展開をしていくデッキ。安定感もあり、使う人はこよなく愛して使っているデッキですが、4000ラインが少ないのと、相手への干渉札がスペシャル(もしくは2AP高杉)くらいしかないため、現環境においては少し下火の状況のように見受けられます。
S 紫BLEACH(一護ルキア)
次に一護デッキです。序盤は白哉に注目がいきがちでしたが、普通に登場時5000以下も焼けて、墓地が足りないときは少しBP下げるだけで通る打点を減らせたり器用な動きができるデッキ。山札を大きく確認できるカード(登場時5枚チェックなど)がいないため、山上の掘る速度によりますが、対応力でいえばSランクの中でも上位にくるデッキだと思います。(最近は恋次を入れる型が増えてますが、個人的には石田も入れて少しでも掘る速度を高めた方が安定感は増すと思ってます。)
S 青SAO(キリトアスナ)
次にキリトのデッキです。5エネのレイドキリトで後ろのアスナを前に出しながら複数回アタックを押し付けるデッキです。登場時2回アタックのキリトも合わせると6回アタックなども可能なので、非常にパワーのあるデッキです。ただ、ドローソースが少なく、スペシャルで5エネのキリトがやられてしまうとかなりきついので、上手く回ればSS級の強さですが、個人的には安定感などを考慮するとSの中でも下の方かなと思ってます。
S 黄シンギュラ(デイジーオーガノワール)
最後に黄ノワールデッキです。ついに待望の黄色の環境デッキです。3エネのノワールが2枚引いて手札を1枚上に戻すという過去のドロー系カードの中でも最強格のカードでありながら、その戻したカードをデイジーオーガでコスト踏み倒しで狙って使える、という上振れれば犯罪級のムーブを起こします。黄色は乗ったら強いんですが、そこをとられると巻き返しが難しいというのが難点でした。(黄BLEACHがその典型です。)ただ、デイジーオーガは乗った後はただの4000で雑に投げていいし、常時インパクトもあるレイドが2種類あり、詰めもできて、登場時レストアクティブにならないを持っているカナタもいるので、盤面有利もとりやすく、僕はこのデッキ練られれば環境とれると思ってます。(みんなが待ちわびすぎたのか、このデッキのSRキーパーツは異様に高いです。僕は諦めてシングルで買いました。)
新弾発売後の個人的注目デッキ
これまでの環境にいるデッキを紹介してきたところですが、最後に個人的に気になっているデッキを紹介します。それが紫京都高(東堂メカ丸)デッキです。これまで、東堂のデッキは2個玉厳しい、カラー東堂、スペシャルが弱いなどの弱点が明白にあり、中々使われてこなかったですが、今回(3月末)の新弾で新しく出てきたメカ丸関連のカードで世界が変わりました。2個玉三輪、登場時バフ持ちのカラーメカ丸、純粋5000退場のメカ丸専用スペシャルやインパクトアルティメットメカ丸により、とてもデッキの回りが良くなったと思います。元々レイドの東堂は強い効果(フロントとエナジーキャラ入れ替えのダメ2持ち)で、特に最近は2個玉絞ったデッキも多いことやそもそもレイド待ちしているところのエナジーを崩されるなどで刺さる場面が多いです。さすがにSSとまでは言えませんが、S級のポテンシャルはあるデッキと思ってます。(一応ティア表では様子見でAに留めてます。)しかも、それほどSRは入れなくていいので安価でデッキが組めるのもポイントです。
最後に
いかがだったでしょうか?つらつらと書きましたが結局自分の好きなデッキで好きなように対戦するのが一番です。ただ勝てた方がもっと楽しいと思うので、少しでも皆様の助力になれば幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。今後も定期的に使用デッキの解説なども書いていきたいと思います。