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(進路·学習)相談室$11 〜指定校推薦と年内入試、一般入試、どの入試方式で受験するのが良いのですか?〜

高校2年生です。指定校推薦と年内入試、一般入試のどの入試方式で受験するのが良いのですか?
《回答》

どの入試方式にもメリット·デメリットがあるので自分の特性を活かしながら自分で選択することが大切だと思います。入試方式に応じたメリット·デメリットを説明します。

指定校推薦は、比較的早期に決まるので、決定すれば安心感が得られることが最大のメリットです。また学校での成績や活動を元に選考されるため、普段からきちんと学校生活に取り組んでいる人には有利だと言えます。デメリットは 早期に決まることで、 成績の伸びの可能性や、進路選択の可能性を狭めてしまうことにつながることがあります。また、高校と大学の信頼関係で決定されるため、自分の実力で合格したという達成感は得にくいと思われます。
年内入試は、推薦型·総合型、いずれにしても 自分が今までに取り組んできた活動や経験等、学力ではない部分を活かすことができます。また、活動や経験がなかったとしてもその学部·学科に対しての思いをきちんと表現することができる人であればメリットがあると思います。大切なのは、「〇〇に参加した、△△で賞を取った」ではなく、その思いや経験を自分の言葉で語れることです。デメリットは早期に行われるため、出願しただけで合格した気分になったり、不合格の際のショックは大きく、精神的に不安定になることがあります。受験機会を増やすためにと言う人がいますが、一般入試でも合格可能性が高い学力を持っている人だけの話だと思って下さい。また、志望理由書·小論文·面接の準備は、想像以上に大変で、その間の学力の伸びは期待できないと思ったほうが良いと思います。私立大の推薦は、教科を絞って準備をするため、教科のバランスが崩れることに注意が必要です。
一般入試は、ガチの実力勝負です。準備をする時間は一番あります。自分が努力を積み重ねて、とことん可能性を追求できる入試です。上手く行けば何にも換えがたい大きい達成感を味わうことができるメリットはありますが、長期間不安が付きまとうデメリットは大きいです。
いずれの入試を受験するにしても、リスクは必ずあります。どの入試方法が楽で上手くいくのかを比較するのではありません。大切なことは、リスクを恐れて避けるのではなく、きちんとリスクを理解してどう覚悟を決めて立ち向かっていくのかを自分で選択することです。今後、進路や人生の選択の機会は何度も訪れますが、高校卒業時は将来の様々な選択の考え方にも影響を及ぼす重要な機会です。どの選択が正しいかは未来にならないとわかりません。そうです。『正解はありません』。ですから、どの途を選ぶにしても自分の人生は自分が責任をもって選択を行い、その途が正解となるように努力を重ねることが良いのではないかと思っています。

健闘を祈ります!

”思いは叶う“

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