小6の夏に見た甲子園の決勝戦が、私の原点だった
今年も夏の全国高等学校野球選手権大会、通称『甲子園』がもうすぐ始まります。
高校球児なら誰しもが目指す憧れの地ですが、甲子園に行けるのは県大会を突破した高校のみ。
どんなに頑張って3年間を練習に費やしたとしても、すべての高校球児が行ける訳ではないんです。
それだけに、甲子園で繰り広げられるドラマには感動があるのかもしれません。
私は全く、野球にも甲子園にも興味はありませんでした。
小学6年生の夏までは・・・。
小学6年の夏休み、何もする事なく、
つけたTVで甲子園の決勝戦をやっていました。
「なーんだ。野球かー。つまらん」と思いチャンネルを変えかけた時、
決勝戦をやっていたのが地元の高校だとわかり、私は見入ってしまいました。
野球のルールなど全くわかりませんでしたが、
在校生が自分の高校の野球部を応援する姿に感動していました。
同じ法被を着て、応援歌を次々と歌い、一丸となって応援している姿に。
この時、自分も応援団としてあの輪に入り甲子園に行って応援したいと思い、
入学する高校を決めました!
入学するためには、勉強しないと入れませんから、
中学の3年間は、ひたすら勉強しました。
今から、50年も前の事です。
当時も高校に入るための進学塾はありましたが、
月謝がもったいないと思ったので自宅勉強を選びました。
人生振り返ってみても、あの時以上に勉強した事なんてないぐらい必死でした。
中学3年の時の進路相談で希望校は、その県立高校の1校のみを書きました。
担任の先生からは、県内でも上位にあたる進学校を勧められましたが、
他の高校なんて行きたくもないし、行く意味もないと思っている事を伝え、
断りました。
私の決意は相当高かったんです。
そして、希望した高校に入学できた時は本当に嬉しかったです。
念願だった甲子園には、1年生と3年生の時に行けました!
野球部のおかげです。今でも本当に感謝しています。
試合の前夜、貸切バスが高校から出発し、翌朝甲子園に到着し、
応援が終わり次第、バスに乗って戻るという0泊2日という日程でした。
夢にまで見た甲子園での応援。
お揃いの法被、応援歌を歌い、ヒットやホームランが出た時はしゃもじを叩き、
一致団結の喜び全てが忘れられない記憶になっています。
甲子園で応援したくて入った高校でしたが、
入学して良かったと思える事は他にもありました。
一生つきあえる友人との出会いと、好きな教科との出会いです。
好きな教科は、簿記でした。
簿記と出会えたおかげで、自分の特性を知ることが出来ましたし、
卒業後の仕事にも結びついていきました。
仕事を辞めた今でも、簿記の知識は私の人生の中の大部分で役に立っています。
自分の意思を貫いて、この高校を選んで本当に良かったと思っています。
あれから50年経った今でも、夏の甲子園を見るとあの時の感動した自分、
頑張った自分がよみがえってきます。
今年ももうすぐ甲子園が始まりますね。
プレーする人、応援する人、TVで見ている人に思いがけないドラマが待っているかもしれません。
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