cluster民 ケロのひとりごと7 大好きな詩人 谷川俊太郎さん
詩人 谷川俊太郎さんが11月13日92歳で亡くなられたとのこと。
先程知ってまた心に寂しい風が通り過ぎた。
子供の頃、スヌーピーの4コマで、英語を谷川さんの日本語で知った。
たぶん、それが基本になっている。
あんな素敵なきりっとした言葉は紡げないけど、中学生の頃繰り返し読んでいたあのスヌーピーの本が心の奥底にきっとあると思ってる。
大人になっても谷川さんの詩にはよく出会った。時々難しくて、時々わからないこともあるし、視点が違う事もあるけれど、うなずく事が多い気がする。
その中でひとつだけ、知ってからずっと心に留めている詩がある。
パウル・クレーという画家の絵によせた詩集がある。その中の1篇だ。
「黄金の魚」 谷川俊太郎
おおきなさかなはおおきなくちで
ちゅうくらいのさかなをたべ
ちゅうくらいのさかなは
ちいさなさかなをたべ
ちいさなさかなは
もっとちいさな
さかなをたべ
いのちはいのちをいけにえとして
ひかりかがやく
しあわせはふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない
講談社の「クレーの絵本」
著者:パウル・クレー(絵)、谷川俊太郎(詩)から引用しています。
ずっと幸せな人なんて絶対いません。幸せはほんの一瞬で、大変な事、辛い事、寂しい事が多い人の方がきっとほとんどだと思います。
絶望のどん底で、なぜ自分だけこんなに不幸なんだ、大変なんだ、辛いんだ、自分以外の人がみんな幸せにみえます。不公平にみえます。
でも違うんです。どんな人のどんな幸せにも何かしらあるのです。
それは自分のとは比較にならないくらいちょっとだよ、そう思う事もあるかもしれません。そうかもしれない。でも、幸せひとつもないですか?
幸せは小さなことです。今日登校中の子供が元気におはようと言ってくれた。今朝の月がきれいだった。今日も猫がかわいい。コーヒーがおいしい!
ちょっとした幸せが笑顔になって一歩前へ歩き出すきっかけになります。
日々そんなことがない!外にでない!人と会う事がない!
そんな時はclusterへ。
いついっても人がいますよ。思い切って話しかけてみたり、一緒に音楽を聴いたり。横に人がいるだけで幸せに感じます。
一緒にノリノリしたり、拍手したり、歌を歌ってくれる人、演奏してくれる人に、ありがとう!って言ってみませんか?きっと会話ができます。
谷川さんには、スヌーピーを通して、人生の機微を教えてもらった気がします。人生うまくいくばかりじゃない、そんなもんだよ!
ときどき思う、死んでからヒトは、生きていることが、生きているだけで
どんなに幸せだったか悟るんじゃないかって。
谷川俊太郎さんが、「幸せについて」ナナロク社で書いている言葉です。
今年の6/19にどこかで見つけて、最近そう思うなぁ、谷川さんがそう言ってくれると勇気がでるなって思って、うれしくて書き留めていました。
いつか読もうと思っていたのに。いつかはだめだね。
いつかは、今だ。
今、本を頼みました。遅くなったけど、届いたら読みます。
谷川さんの意図がしっかり受け止められているかは、わかりません。
でも、スヌーピーと、この詩は、私の心の羅針盤です。
朝からさみしかったけど、本が届くの楽しみです。
そして今日も多分clusterにいって、きっと小さな幸せを見つけられると思います。
生きているって幸せだなって思って、生きていきます。
谷川俊太郎さん、ありがとうございました。
引用大丈夫かな。ドキドキ。間違ってませんように。叱られませんように。