以下は、まなみが滋賀短期大学の保育実習で大津市・近江八幡市・東近江市の公立幼稚園や保育園を訪れ、さまざまな経験を通じて保育士としての成長を実感するエピソードです。
以下は、まなみが滋賀短期大学の保育実習で大津市・近江八幡市・東近江市の公立幼稚園や保育園を訪れ、さまざまな経験を通じて保育士としての成長を実感するエピソードです。
保育実習エピソード:滋賀の地で学ぶ「寄り添う保育」
1. 初めての保育実習(大津市の公立幼稚園)
実習初日、まなみは大津市の小高い丘の上にある公立幼稚園に到着した。初めて訪れる実習先の雰囲気に緊張しつつも、担任の先生や園児たちの笑顔に少し安心する。
まなみが担当するクラスには、特に活発な男の子・こうたがいた。彼は周りの子どもたちとのトラブルが多く、まなみもどう接すればよいか分からず戸惑っていた。
そんなある日、こうたが砂場で遊んでいるとき、ほかの子どもが「ダメ!」と言いながら砂を奪おうとした。その瞬間、こうたは泣き出してしまった。
「どうしたの?」とそっと声をかけたまなみ。最初は話してくれなかったが、じっと横に座りながら一緒に砂遊びをするうちに、「僕のお山、壊された…」とぽつり。
その後、まなみは「それは悲しいよね。どんなお山を作ってたの?」と聞きながら一緒に遊びを再開した。この経験で、「子どもに寄り添うことの大切さ」を学んだまなみは、自信を少し取り戻すことができた。
2. 保育園での挑戦(近江八幡市の公立保育園)
2度目の実習では、近江八幡市の公立保育園を訪れた。ここでは0歳児から5歳児まで幅広い年齢の子どもたちと接する機会があった。まなみが特に担当したのは2歳児クラス。幼児たちは言葉でのコミュニケーションが難しい分、表情や仕草でのやり取りが多いクラスだった。
ある日、まなみは散歩の時間に、靴を嫌がって泣き出してしまった女の子・りんちゃんの対応を任された。まなみは慌てず、りんちゃんの目線に合わせて「靴がきついのかな?それとも履きたくないの?」と優しく聞いてみた。りんちゃんは泣きながらも、指で靴の中を指し示した。まなみが確認すると、靴の中に小さな石が入っていた。
石を取り除き、「これでどう?」と笑顔で尋ねると、りんちゃんは安心したようにうなずき、自分から靴を履いた。この出来事で、まなみは「子どもの小さなサインを見逃さないこと」の大切さを実感した。
3. 最後の実習(東近江市の公立幼保連携型認定こども園)
卒業前の最後の実習では、東近江市にある公立の幼保連携型認定こども園で学ぶことになった。ここでは、幼稚園教育と保育園の役割を兼ね備えた環境で、幅広い年齢の子どもたちと関わることができた。
まなみが特に印象に残ったのは、年長クラスの「お別れ会」の準備だった。園児たちが自分たちで考えた劇の練習をしていたが、恥ずかしがり屋の男の子・しゅんがセリフを言えず、泣き出してしまう場面があった。
担任の先生と相談したまなみは、しゅんが好きな動物のぬいぐるみを使って、「しゅんくんが言いたいセリフ、ぬいぐるみに教えてくれる?」と促した。ぬいぐるみ相手だと安心してセリフを言えたしゅんは、少しずつ自信をつけ、本番では大きな声でセリフを言うことができた。
この経験を通じて、まなみは「子どもの個性に応じたアプローチ」の大切さを学び、保育士としての新たな視点を得ることができた。
4. 実習を終えて
全ての実習を終えた後、まなみは大学の実習報告会でこう語った。
「実習を通して、子どもたちの気持ちを理解することや、寄り添うことの大切さを学びました。大変なこともありましたが、それ以上に子どもたちから教わることがたくさんありました。」
まなみが語ったエピソードに、同じ短大の仲間や教員から拍手が送られた。その拍手の中で、まなみは自分が少しずつ夢に近づいていることを実感した。
このエピソードでは、大津市・近江八幡市・東近江市という異なる地域での実習を通じて、まなみがそれぞれの現場で成長していく姿を描きました。さらに深掘りしたい場面や追加の要素があれば教えてください!