第1章: 高校入学と新たな決意

第1章: 高校入学と新たな決意

主人公たちは、京都市内にある私立高校に入学し、念願の公立認定こども園の保育教諭としての道を目指します。目標は、京都市内の40個の公立認定こども園で保育園部と幼稚園部を兼任する公務員の保育教諭になることです。しかし、高校の門を叩いたとき、彼女たちは早速現実の厳しさに直面します。

私立高校の保育学科では、公立認定こども園の教員になるために、まず公務員試験に合格する必要があることが説明されます。そのため、非常に多くの教科書を揃え、教養試験や専門試験を徹底的に学ばなければならないのです。主人公たちは、最初にこの膨大な教材の量に圧倒され、正直なところ、これを全てこなせるのか不安になります。

その中でも特に驚いたのは、試験対策のために必要な教科書の量と範囲の広さでした。英語、国語、社会、数学などの一般教養科目から、保育に関する専門的な内容まで、すべてをこなさなければならないことに、彼女たちは焦りを感じ始めます。「本当にこれができるのだろうか?」と不安に思いながらも、志しが強い彼女たちは、夢に向かって一歩ずつ進むことを決意します。


第2章: 勉強との戦い

高校生活が始まり、主人公たちは毎日授業と勉強に追われる日々を送ります。授業後、予習復習の時間が取られ、模擬試験や問題集に取り組む時間が増えていきます。特に、教養試験に関しては範囲が膨大で、苦手な科目も多いため、毎日の勉強がつらく感じることもあります。

それでも、彼女たちはお互いに支え合いながら、必死に勉強を続けます。昼休みや放課後には友達と一緒に勉強会を開き、理解を深める努力をします。試験対策だけでなく、保育実習で必要な実技や、子どもとの接し方を学ぶために、早朝や夜遅くまで練習を重ねます。

「これを乗り越えれば、子どもたちと触れ合える日が来る」と思いながら、辛い時期を乗り越えていきます。それでも、教科書の内容が難しく、理解が追いつかない時には一度立ち止まり、落ち込んでしまうこともあります。そんな時、彼女たちの心の支えとなるのは、共に志を持った仲間たちとの励まし合いです。


第3章: 模擬試験とその壁

ある日、学校で模擬試験が行われます。これは、公務員試験に向けた本番を見据えた重要な試練で、試験の結果がその後の進路にも影響を与える可能性があります。主人公たちは、焦りながらも全力で試験に挑みますが、結果は予想以上に厳しいものでした。

教養試験では、思った以上に点数が伸びなかった科目もあり、専門試験でも保育に関する知識がまだ十分に整理できていないことが明らかになりました。この結果に落胆し、心が折れそうになりますが、彼女たちはここで諦めることなく、試験結果を真摯に受け止め、弱点を克服しようと決意します。

「次はもっとできるように頑張ろう」と、模擬試験の結果を反省材料として、日々の勉強法を見直し、効率よく学習できるよう工夫していきます。試験の結果は厳しかったものの、それを乗り越えることで、主人公たちの意識はさらに強く、固いものとなります。


第4章: 保育実習と直面する現実

高校の後半になると、保育実習が始まります。これは、公立認定こども園で実際に保育の現場を体験し、実践的な知識を身につける重要なステップです。主人公たちは、実習先で子どもたちと接する中で、理論と実際の現場のギャップを痛感します。

特に、幼保連携型こども園では、保育と教育を同時に行わなければならないため、そのバランスを取る難しさを実感します。子どもたちの年齢や個々の発達段階に合わせた対応が求められ、しっかりとしたプランニングと臨機応変な対応力が必要となります。

「この仕事が本当に自分に向いているのか?」と不安になることもありますが、子どもたちの笑顔を見たり、成長を感じたりすることで、再び自分の道を信じて進む決意を固めます。実習では先輩保育教諭から多くのアドバイスをもらい、少しずつ自信をつけていきます。


第5章: 進路決定と新たな挑戦

卒業を迎え、主人公たちは大学進学を決めます。京都帝京大学に進学し、さらに専門的な知識と技術を学ぶために、各自が進路を決定します。大学では、実習や試験の内容がさらに難易度を増し、特に京都市付近の公立認定こども園での実習が待っています。

しかし、大学生活でも試練は続きます。教養試験や専門試験はもちろん、保育に必要な実技や、現場での対応力も要求され、主人公たちは毎日が挑戦の日々です。それでも、将来の夢を信じ、仲間と共に努力し続けます。

「いつか、この場所で子どもたちと一緒に過ごす日が来る」と信じて、彼女たちは次のステージへと踏み出していきます。


結び

高校編を通じて、主人公たちは公立認定こども園で保育教諭として働くための準備を着実に進めていきます。試験や実習、勉強との戦いの日々が続く中でも、彼女たちは決して諦めず、共に支え合いながら夢を追い求め続けます。

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