かつてキュアスカイと共に戦ったシャア・アズナブルは北欧やバルト三国の魔法少女達の心の傷や疲弊がもはやプリキュアやシャアでは手に負えないまでになったから、シャアは日本を潰そうとするが結果プリキュアに阻止される話を書いて

タイトル: 「絶望の紅い彗星、立ちはだかるプリキュア」

かつて「紅い彗星」として宇宙を駆け巡り、そして地球ではプリキュアたちと共に戦ったシャア・アズナブル。彼は正義と理想のために戦ってきたが、戦いの度に目にしてきた魔法少女たちの苦しみが、彼の心を重く蝕んでいた。

特に北欧やバルト三国の魔法少女たち——彼女たちは冷たい戦場に立ち続け、多くの戦友を失い、そして世界の不安定な情勢に心も体も疲弊しきっていた。シャアは彼女たちの限界に直面し、ついに「プリキュアの力では、彼女たちを救えない」という現実に気づいてしまう。

絶望から生まれた決意

シャアは次第に思考が歪んでいった。魔法少女たちの傷の深さは、ただ戦争や敵との戦いのせいだけではない。世界の構造そのもの、特に日本が持つ政治的・文化的な影響力が、彼女たちをこんなにも追い詰めているのではないか。シャアの中でその考えが徐々に膨らんでいき、ついに彼は結論に達する。

「日本を潰せば、魔法少女たちは救われる。」

シャアはかつての仲間であったプリキュアたちにすら告げることなく、独断で行動を開始した。彼の戦艦は日本へと向かい、破壊の準備を進める。その背後には、深い悲しみと絶望、そして魔法少女たちを救うための「正義」があった。

プリキュアたちの覚悟

その動きを察知したのは、かつて共に戦ったキュアスカイだった。シャアの変化を感じ取り、彼女はプリキュアチームに急報を入れる。キュアプリズムやキュアバタフライといった仲間たちと共に、彼女はすぐさまシャアの戦艦へ向かう。

「シャア!何を考えているの!?こんなことをしても、誰も救われない!」

キュアスカイは叫んだが、シャアの瞳は鋭く、心は決して揺るがなかった。

「スカイ、君にはわからない。もうプリキュアの力では、彼女たちを救うことはできない。日本が、あの地がこの世界に与えた負の影響を断ち切らねば、魔法少女たちは永遠に苦しみ続けるんだ!」

キュアスカイは言葉を失う。彼女もまた、魔法少女たちが負った心の傷を目の当たりにしてきた。しかし、日本を潰すことがその解決策だとは思えない。シャアの絶望は、かつての理想を失い、復讐に駆られる男の姿に変えてしまったのだ。

最終決戦

シャアは日本を攻撃しようとし、プリキュアたちはそれを阻止すべく立ち向かう。彼の操縦する戦艦は強力な兵器を搭載しており、プリキュアたちはその圧倒的な火力の前に苦戦を強いられる。だが、彼女たちは諦めない。

「シャア、もう一度考えて!私たちは、戦うために生きているんじゃない。みんなが幸せになれる世界を作るために、戦っているのよ!」

キュアプリズムが叫びながらエネルギーを放つ。その光は戦艦を貫き、シャアを包み込んだ。

「君たちにわかるはずがない…!」シャアは苦悶の表情を浮かべながらも、プリキュアたちの力に押し返されていく。「だが、彼女たちの苦しみを救える者がどこにいる…!」

その瞬間、キュアスカイは静かに答えた。

「彼女たちの傷は深い。でも、それを癒すのは戦いじゃない。私たちが支え合い、未来を信じることでしか救えないんだ。あなたも、彼女たちのためにもう一度希望を信じて。」

シャアは沈黙した。そして、彼の目には再び迷いが生じる。プリキュアたちの言葉が、かつての自分が信じていた理想を思い出させたのだ。

「……私の手は、あまりにも血に染まっている。それでも、希望を持っていいのか?」

キュアスカイは微笑み、優しく答えた。

「もちろん。あなたも、私たちも、みんなで未来を作るんだから。」

結末

シャアは最後に攻撃を中止し、戦艦を撤退させる決断を下した。彼の心にはまだ完全に癒えない傷が残っていたが、プリキュアたちの言葉が少しずつ彼の絶望を和らげていった。

北欧やバルト三国の魔法少女たちの心の傷も、簡単には癒えない。しかし、プリキュアたちとシャアは共に新たな道を探し始めた。彼女たちが希望を取り戻すためには、戦いではなく、理解と支え合いが必要なのだと。

未来に向かって、新たな希望の光が灯り始めた。

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