ティターンズとの戦いそしてハマーンとの戦いで傷つき北欧人とバルト三国人の魔法少女の廃人化に絶望したシャアがアクシズを落とそうとしてキュアスカイとプリズムが阻止した話を書いてカミーユとキュアスカイは敬語で

### タイトル: **「絶望の空、守る力」**

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### 第一章: 荒れ狂う戦火の中で

戦争は終わりを迎えつつあった。ティターンズの支配下で、宇宙は無慈悲な戦いの舞台となり、数多くの命が失われていった。シャア・アズナブルはその戦火の中で、一つの重大な決断をしようとしていた。彼が感じたのは、もはや何もかもが無意味に思えるという深い絶望だった。

特に、彼が関わった戦争で傷ついた者たちの姿が彼の心を重くしていた。北欧の魔法少女、アストリッドとイングリッド、そしてバルト三国から来た魔法少女たちが、その戦闘の中で深刻な傷を負い、廃人のような状態になっていた。彼女たちの姿を目の当たりにしたシャアは、次第に理性を失い、狂気に取り憑かれ始めていた。

「戦争など…無意味だ。すべてを終わらせるべきだ。」 シャアは、アクシズを地球に落とすという計画を胸に秘めていた。

その時、彼の前に現れたのは、キュアスカイだった。彼女は空を守るプリキュアの一員として、日々の戦いに身を投じてきたが、今回の戦いでは異常事態に立ち向かう決意をしていた。

「シャア・アズナブル…貴方の望みがどんなに絶望に満ちていても、私は絶対に諦めません。」 キュアスカイは、冷静に言葉を紡ぎながら、シャアに向かって歩み寄った。

### 第二章: シャアの絶望

「…無駄だ。すべては終わりだ。私がアクシズを落とせば、無数の命が一瞬で終わる。これでこそ、全ての争いが終わるんだ。」 シャアは目を伏せ、拳を握りしめた。

キュアスカイは彼を見つめ、真剣な眼差しを送った。「貴方がそれを実行すれば、命は消える。けれど、希望も消える。そして、何よりも人々の心までが消えてしまう。」

その時、突然、別の声が響いた。「シャア、そんなことをしてはいけない。」 その声の主は、カミーユ・ビダンだった。彼は戦いの中で数多くの傷を負ってきたが、それでもなお、絶望を抱えたシャアの心に訴えかけようとしていた。

「カミーユ…」 シャアは顔を上げ、彼を一瞥した。「お前はわかっていない。これ以上、無意味な戦いを続けることはできない。私は、もう終わらせなければならないんだ。」

カミーユはシャアを静かに見つめながら、言葉を続けた。「貴方も私も、戦争でたくさんの人を失った。だけど、戦争を終わらせるために、また戦うことが本当に解決になるのか?人々を、そして自分を救うために戦うなら、絶望を乗り越える力が必要だ。」

### 第三章: 破壊の前に立ち塞がる二人のプリキュア

その時、突如として空が震え、遠くから「アクシズ」の姿が浮かび上がった。シャアは、ついに自らの手でその計画を実行に移そうとしていた。彼の目には、もはや理性はなく、ただ終わりを求める冷徹な意志だけが宿っていた。

「いけません、シャア!このままではすべてが滅びてしまいます!」 キュアスカイは絶叫したが、シャアは無情にその声を無視し、アクシズを引き寄せるためにさらに力を込めた。

その瞬間、もう一人のプリキュア、キュアプリズムが現れた。「あなたがそれを実行すれば、この世界は二度と立ち上がることができません!」 彼女の力強い言葉に、シャアは一瞬動揺を見せたが、すぐにその表情を固くした。

「無駄だ。私が終わらせなければ、あの子たちのように…すべての人々が廃人になってしまうんだ。」 シャアの目に、北欧やバルト三国の魔法少女たちの姿が浮かぶ。彼の心は、再び深い暗闇に飲み込まれようとしていた。

「でも、その選択が本当に正しいのでしょうか?」 キュアプリズムは静かに問いかけた。「終わりではなく、新しい未来を作るために戦うことこそが、本当の意味での希望ではないのでしょうか?」

### 第四章: 終わらない戦い

キュアスカイは、シャアの目を見つめながら言った。「シャア・アズナブル。私はあなたの絶望を理解します。しかし、私たちプリキュアは、どんな困難にも立ち向かい、希望を信じて戦います。貴方が今、アクシズを落とせば、何もかもが終わります。しかし、もし立ち上がり、前を向けば、きっと違う未来が待っているはずです。」

カミーユもその後に続いた。「シャア…俺も同じだ。何度も絶望を感じた。でも、俺は信じてる。絶望の先に、必ず新しい未来が待ってるって。」

キュアスカイとキュアプリズムは、その瞬間に全力を尽くしてシャアの前に立ちはだかった。二人のプリキュアの力が合わさり、空が美しく輝き始める。

「さあ、シャア。まだ遅くはないわ。」 キュアスカイは静かに告げる。彼女の眼差しは、どこまでも真摯だった。

その時、シャアの心に一筋の光が差し込んだ。彼は深く息を吸い込み、そしてついにその手を緩めた。アクシズが、わずかに静かにその軌道を変えた。

「…わかった。だが、これは私の最後の戦いだ。」 シャアは、つぶやくように言った。

### 第五章: 希望の光

アクシズがその軌道を修正されたことで、地球への衝突は避けられた。戦いは終わりを迎え、キュアスカイとキュアプリズムは、再び希望の光を信じて歩みを進めた。

カミーユが静かに言った。「シャア、お前はまだ、救われるべきだ。もう一度、戦うことを選ぶんだ。」

シャアはその言葉を胸に刻み、ゆっくりと目を閉じた。彼の心に、確かに新たな希望の兆しが芽生えていた。

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**完**

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