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孕田
2023年12月27日 06:53
キスとの距離が耐えない。私を置いていかないで。遠のいていくの。ねえ、この情熱もいつかは絶えてしまうのねえ、この焔も消えてしまえばあなたは去ってゆくの。いつまでも私は過去に置き去り。眩い思い出に置いていかれた私は唯あなたに縋る。縋る。縋る、「青い炎は冷徹のように思えるね」あなたはそんなことを言う。あなたは青いわ。炎のように燃え盛っていても、何かあっても消えないでいてくれそうでも、どこまでも
2023年12月16日 19:57
「僕の獣欲らしきこの激情に触れて欲しい。」何を言うにも、あなたはそうやって臭いんだから、それでもって私もその言葉に寄りかかってしまう。「それで私はその感情に火をつければいい?」 あなたはクスクスと笑って袖から細い腕を伸ばし、ゴツゴツとした手で私の頬を擦る。ああ、愛らしいと言わんばかりのこの顔だ。酷い嬌態に指を這わせ、あなたは笑みを浮かべる。只、「嗜虐心を煽らせらせないで。」このグ
2023年12月14日 19:38
あなたがいなくなった日。ふと立ち去ってから、私はなにも気づかずにメッセージを送り、「未読無視つれえ〜〜」そう言って呆れたように伽藍とした部屋で1人机に携帯を置いて煙草を手に取った。あなたっていう人は返信が遅くて、それでも入院日記を毎日続けて書いて、たまに見せてくれる。綺麗な胡桃色の髪が目にかかって、やさぐれた身体によく似合っていて。背が低いのをいつも気にしていて。ふと携帯の画面が明る