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【オタク語り】審問の絆はディスペクター天門のカード【思想強め】
【はじめに】
発表された後、事前評価をめぐって界隈でプチ炎上(?)しているこのカード。果たして、強いのか、弱いのか、どんな風に使うのか?
信頼も実績もないただのデュエマ・オタクである筆者が、語らせて頂きたいと思います。
1.天門に入れたら?
一般的なデュエマ・プレイヤーの方がこのカードを見てまず思いつくのは、現在の環境デッキである「青白天門」や「巨大天門」にこのカードを入れたら強いんじゃない?という発想でしょう。
しかし、もう一歩考えを進めてみてください。現在の青白天門にはゲンムどころかウェルキすら枚数が積まれていません。6マナでリソースを確保しながら展開できるという点は評価に値するものの、間違いなく強力であるという程ではありません。
ゲンムエンペラーをゴールとする代表的なデッキである巨大天門においても、水文明が少ないために手打ちが難しく、巨大に引っかからない謎のカードになってしまいます。やっぱり不要そうです。
2.ゲンムを出せるから強いのか?
前述の巨大天門の項目をご確認ください。
そもそも、「ゲンムエンペラーの踏み倒しをゴールとするデッキ」を組む場合、ギャラクシーチャージャー、アケルナル、ウェルキウスを中心にエンコマ+数種のトリガーカードで固めた方がデッキ基盤として強力であり、このカードの主張点はかなり薄くなります。
Xにおいて、「ゲンム出せるからなんなの?バカなの?死ぬの?」と、盛り上がるカジュアルプレイヤー達に冷静な意見を浴びせるプレイヤーが多く見られるのは、特にこの点が強く作用していると思われます。
3.天門ノ裁キ、オラクリオリトスで良いじゃん。ゲンム出せるよ。
さらに考えを進め、X上でかなり市民権を得ているように見えるこの意見について考えてみたいと思います。
あえてこの質問に答えるとするなら、答えは「NO」であり、「ドロー枚数」「GSの有無」「文明」の違いによって、ある性質のデッキの基盤に大きく影響を与えている、と私は答えます。
前置きが随分長くなりました。
審問の絆は、ディスペクター天門のカードである
皆さんは、こんな経験はありませんか?
2→4→6のマナカーブで天門を唱え、ブロッカーを踏み倒したら最強じゃないかと考え、デッキを組んだら、あまりにも手札が少なく、枕を濡らした夜。
ミラクルやDisコットンを使って、3→6で天門を唱えようとしたけど、当たり前に手札が少ないせいで天門と踏み倒し先が揃わず、こんなはずじゃなかった、と後悔する瞬間。
そうなんです。
そんな悔しさを解決してくれるカードが、この「審問の絆」なんです────
「ブースト」と「天門」
古来より、ブーストは手札が減り、天門は潤沢な手札リソースを要求するカードであるため、ブースト+天門を主軸にするデッキは、常にこの矛盾に悩まされてきました。
(巨大天門は、巨大設計図によってこの矛盾を克服していますが、それはまた別の機会に)
そんな矛盾を、温かな2ドローによって解決してくれるカードなのです。
さらに、ディスペクター天門に置いては、更なる適性を見せています。
先述の「天門ノ裁キ」と、「オラクルオリトス」を例にあげ、考えを深めてみましょう。
まず、4cディスペクター天門に求められる要素。それは、「デドダムカラーを含んでいる事」disコットン基盤であれば、「多色であること」です。
まず天門ノ裁キを見てみましょう。
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単色です。
受け札でもありません。
デドダムカラー、含んでいません。
一応1ドローできます。
論外ですね。
次に、オラクルオリトスを見てましょう。
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多色です‼️
受け札では…ありませんね。トリガー条件は実践においてはほぼインクのシミです。
デドダムカラー、含んでいます。
ただし、ドローはできません。
ブーストから繋げると、少し寂しい気持ちになれるでしょう。
最後に…審問の絆を見てみましょう。
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多色です。しかも、(ディスペクター天門においては)最も貴重である水文明を含んでいます。
受け札です。
デドダムカラー、含んでいます。
2ドローも出来てしまいます。
ブーストから繋げると、あまりにも温かくて、涙が出そうになるでしょう。
さらに、現実的にゲンムをフィニッシャーに据えることが出来ます。
レイクポーチャーなど、中マナ域のカードを踏み倒し先にすることも出来ます。
ベガスから打つことも出来ます。
何と素晴らしいカードなのでしょうか。
結:審問の絆は、ブースト+天門という、1つの矛盾を打ち破る事が、出来るかもしれないカードである
結論に辿り着くまで随分長くなってしまいました。
私が言いたかった事はこれだけです。
4cディスペクターは最高のデッキであり、審問の絆は最高のカードなんです。
おわり