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血潮      詩

血潮は燃えるが冷めてもいる。
同居する血潮に参っている。
熱くて煮えたぎる怒りは年を重ねた客観視点。随分若い頃追いつめられた体験は憂いの固まり、悲しみの母がよく存じている。あやとりをして慰める私の手法は子供によく通じる。
子供のあどけなさは瞳が物語りくるくる目を回し愛らしく抱きしめる母に
忠実だ。成長すれば母に逆らいさらに強く抱きしめる事を望む。
ままごとの夫婦が悲しい物と分かった。でも腹の子供のために真面目に
ままごとを全うした。これも悲しみの
母が許すだろうか?よくここまで優しい子供に成長したか頭を下げるのは母の方だ。父は詫びる事なく他界したと
どこからとなし知った。

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