私の本当の正体は？
自分って本当はどんな人間？
これは自分を人生の経営者と考えて、望む最高の自分らしい生き方と明るい人間関係を構築するためのヒントを、私の経験をアレンジして会話形式でお伝えするオリジナルストーリーです。
［主な登場人物］
主人公：佐々木只美（コミュニティ運営会社で研修中）
メンター：中根雪江（佐々木の指導係）
私は佐々木只美。前職でお世話になった雪江先輩の今の会社で正式採用してもらうため、経営者脳を手に入れる研修中。PDCAを使った意識改革するための改善が上手くできませんでした。
佐々木：雪江先輩、先週1週間にテーマをつけたPDCAで改善するってのですが、私にはちょっと合わないと思うんです。
雪江：どうして合わないと思うの？
佐々木：1日1ポジティブを製造するってテーマがよくなかったのかもしれませんが、ポジティブが浮かばなくて雪江先輩のアドバイスは楽しそうと思ったのですが、実際にやってみてもどう改善すればいいのか？分かりませんでした。
雪江：なるほど、佐々木さんにとってポジティブってどういうこと？
佐々木：前向きな気持ちです。
雪江：前向きな気持ちって、たとえば感情で表すとどんな感じ？
佐々木：えーっと、感情…。楽しいとかワクワクですか？
雪江：それは佐々木さんがなにをしている時に感じることが多いの？
佐々木：う～ん、友だちと旅行とかご飯を食べながら、出会いが欲しー!!とか言ってる時ですね。
雪江：自分ひとりでいるときの楽しいとかワクワクは？
佐々木：そんなのないですよ！ひとりで楽しいって、でもYouTube見てるときは楽しいかも？SNSは楽しいっていうより羨ましいって思っちゃうので。
雪江：それが原因かもね？そもそもポジティブとか前向きってことに対する佐々木さんなりの定義がなくて、世間一般に言われているポジティブを探すから佐々木さんの感情とポジティブが一致していないんだと思う。
佐々木：あ～そうかもしれません。でも、ポジティブが自分で作れたら私も自信がついてポジティブな人間になれるかもしれない、と思って先週のテーマにしました。
雪江：佐々木さんは自分のこと好き？
佐々木：えっ？いきなりですね…好き、ではないかもしれません。分からないですけど、PDCAをちゃんと回してポジティブ人間になったら自分を好きになれたりしますか？
雪江：それ逆なんだよ。ちゃんと何かができたら自信がついたり自分を好きになったりできるんじゃなくて、自分なりの定義があって自分を好きだから自信がついてポジティブ人間になれるの。
佐々木：えー！じゃあ、どうやったらいいんですか？
【コラム】
本当の自分があなたを支える
私たちは一人では生きていけません。ですが、誰かの人生を生きていくこともできません。
人生を道に例えることがよくありますが、その道をどんな道にするのかを決めて創り上げることができるのも、あなたひとりです。どんな道にしたいのか？どんな周りの景色が見たいのか？決めることができます。
もちろん、周りにはそれぞれ他の人の道が見えます。たまには大きな岩が道路をふさいでるかもしれません。
その時、あなたはなにを持っていて、どんな気持ちでどうするでしょうか？
・周りの道を「いいな～あの道は」と人の道を羨む？
・持ち前の怪力（気力）で岩を動かす？
・持っている道具（スキル）で岩に穴を開ける？
・翼（見えない力）をつけて飛び越える？
・柔軟（アイデア）に隙間を見つけてすり抜ける？
・それとも、そこ（現状維持）で暮らす？
もし、どうするか迷ってしまったのであれば、自分がどんな武器を持っていて問題とどんな気持ちでどう向き合うのか？知らない、ということです。
私たちは意外に自分自身を知りません。どんな人間なのかを完全に周りの評価などに委ねてしまっている人も多いです。
でも、あなたの本性はあなたにしか分かりません。あなたが本当に持っている武器も感情もあなたにしか分からないのです。それを分からないままにしておくと自分が信じられず、自分がどうしたいかも分かりません。
本当の自分を知るために、まずは定義づけをしてみてください。
・本当の楽しみって自分にとってどんな状態（感情）か？
・大きな問題が起こったときどんな自分でいたいか？
・大切な人が離れていくと分かったらどうするか？
・今の健康状態でお金の心配がないならなにをしたいか？
・本当はどう生きていきたいか？
人には成長本能があります。本当はみんな前向きに生きていきたいです。なので「本当はどうしたい？」という質問には、前向きな気持ちが出てくるものです。
たとえば「ゴロゴロ、ダラダラ暮らしたい」が本音だとしても、それで自分の気持ちがいいのであれば本人にとっては前向きな気持ちです。人の意見ではなく、自分なりの定義づけをしてみてください。
定義づけをした自分が本当の自分だと思えれば、自分を好きになれます。
その本当の自分だけが、道を進んで行くあなた自身を支えてくれるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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