コントローラーを握っているのは誰?
これは自分を人生の経営者と考えて、望む最高の人生と明るい人間関係へ自分自身を導くためのヒントを、私の経験をアレンジして会話形式でお伝えするオリジナルストーリーです。
[主な登場人物]
主人公:佐々木只美(コミュニティ運営会社で研修中)
メンター:中根雪江(佐々木の指導係)
責任は誰にある?
私は佐々木只美。前職の旅行会社を無断欠勤後に退職して、以前一緒に働いていた雪江先輩の会社で正式採用目指して、ただ今研修中です!きっかけストーリーは下からどうぞ!
佐々木:雪江先輩!あの、聞いてもいいですか?
雪江:ん?もちろん、どうぞ。
佐々木:具体的な研修って、いつから始まるんですか?
雪江:えっ?かなり具体的にやってるつもりだけど、佐々木さんの言う具体的って?
佐々木:えっと、なんていうか、私の想いとかワクワクとか自分の中心とか、あまりにもふわっとしてる気がして。具体的っていうのは、どんな種類のサービスがあって、どうやって集客していて、どんな仕事内容なのか?みたいなことです。
雪江:前の旅行会社のときって、その辺、全部分かってたよね?
佐々木:はい!雪江先輩にも丁寧に教えていただいて、商品知識もしっかり頭に入れてから営業だったので、スムーズにスタートできました。
雪江:でも、無断欠勤しちゃったよね?
佐々木:それはっ!支店長にあまりにも責められて受注でムリしちゃったからで、それでも受注はできてたんだから本社が手配さえしてくれれば、私だって無断欠勤なんてしなかったんですけど。
雪江:だから支店長や手配担当が悪い?
佐々木:私も悪いと思いますが、支店長や手配担当だってちょっとは責任あると思います。
雪江:昔さぁ、小学生の頃かな?遠足の帰り際に先生に言われなかった?「おうちに帰るまでが遠足です。」って。まあ、浮かれてないで気を付けて帰れってことだったと思うけど。
佐々木:まあ、言われましたけど、、、。今、それ関係あるんですか?
雪江:あるよ~!遠足って旅行じゃん。私もさ、添乗員やったときお客さんに言ったもん。「皆さま今日はお疲れ様でした。でも、家に帰り着くまでが旅行です。」なんて、私がいた頃は団体旅行も多かったから、家に着くまでじゃなく集合写真が届くまでが旅行です♪なんて、ちょっとアレンジしたりして。
佐々木:雪江先輩、添乗員もやってたんですか?
雪江:あ~私の頃は旅程管理の資格いらなかったから大昔ね。って、それはどうでもいいんだけど。つまりね、佐々木さんがいくら受注してきても、お客さんにとっては申し込んだ時点なんて旅行を提供したことにならないでしょってこと。
佐々木:だから、ちゃんと旅行を提供しようと思って受注しました。だけど取れなかったから、私だってどうしようもないし。
雪江:じゃあ佐々木さんが手配担当の立場だったらどう?繁忙期のもう絶対取れないってときに、支店の営業から「なんとかして!」って手配依頼が来たら?
佐々木:・・・、ムカつく、、、かも?
雪江:私はそんな状況なら手配の方が腹立つと思うよ。佐々木さんならお客さんに別の提案をすることもできたけど、手配はどれだけ何とかしてあげたくてもお客さんに直接交渉できないもんね。
佐々木:あっ・・・ほんとだ。そうですね、それだと支店長もですよね。
雪江:そう、あの時あの状況を変えることができたのは、佐々木さんだけだったんだよ。目の前の問題のコントローラーを握っている人だけが、その問題を解決に導けるの。ゲームと同じ。コントローラーを握っている人に、その後のストーリー展開の全責任がかかってるんだよ。
【コラム】
自分の動かせるキャラクターはどれ?
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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