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天邪鬼の眼☕️通信 ~教頭と学校行政文書 前編~

学校行政文書は、本当に夥しい数です。年間に一校の学校に流れてくる学校行政文書は、2000通はくだらないのではないでしょうか。


随分前にはなりますが、先輩が単純に収受している文書をくまなく数え上げた時には、3000通を超えていたと話していました。
3000通とすれば、年間勤務日数を仮に240日として10通以上、2000通で、8.3通を毎日捌かなくてはなりません。しかし、ツイートでも呟いた通り、その文書は、年度末、年度初めといったただでさえ学校の日常が忙しい時期に集中しています。ものによっては、回答に物凄く時間を要するものもあり、調査内容を理解するだけでも文書を読み込まなくてはならず、慣れないとそれこそ相当の時間を要します。そうした業務が、当該教育委員会を経て、事務職から教頭へと流れてきます。

教頭先生は、その忙しい時期にも、
・〇〇が来ていない!
・トイレの水が溢れてます
・PCのネットワークが不調です!
・地域の方から苦情の連絡です
・教委から問い合わせの電話です
・コロナのことについて保護者からお電話です
・〇〇先生が、コロナで△日までお休みで、補填が必要です。

と…教頭の文書処理は、学校のあちらこちらで発生することに対応をしながら、その合間に次から次に行政文書📄を捌いていくような感じにもなりかねません。そうやって文書が積み上げられていくのです。年度末、年度初めは、学校の重要な行事立て込みさらに拍車がかかっていきます。

行政文書の処理をいかに効率的に能率的に果たすかは、大変大きな問題です。そこにかける時間が、平均時間外在校時間が12、13時間にも及ぶことが統計でも示される「在校時間」に直結しているからです。赴任したてで、それまで担任業務に専念してきた先生など、こうした文書に慣れないと年度初めの4月は本当に面食らい、職場で午前様を迎えてしまうケースも耳にしてきました。そんな日々を送っているのです。

副校長・教頭 平日在校時間「12~13時間」が最多
2020年3月2日 日本教育新聞

全国高等学校教頭・副校長会の令和元年度調査研究集によると、

多くの教頭、副校長が文科省の「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」を超える勤務をしていることを挙げて、「勤務校の教育活動推進のために様々な業務を担い、突発的、臨時的な特別な事情により勤務せざるを得ない立場にあるが、多くが日常において過酷な勤務実態にある」と指摘している。
2020年3月2日 日本教育新聞

と同じことが指摘されています。しかし、一方で、管理職のやりがいについては、このような回答も返ってきていることで、過酷な長時間労働に耐えているのかもしれません。

管理職としてのやりがいについて尋ねると92・1%が「感じている」と回答した。
2020年3月2日 日本教育新聞

さて、本題「行政文書の処理をいかに効率的に能率的に果たすかは、大変大きな問題」について考えてみたいところでしたが、続きは次回に…

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