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AIを活用した教員採用試験の小論文対策

採用試験が近づいているこの時期、今回は、AIを活用した教員採用試験の小論文対策について考えてみました。

はじめに

教員採用試験の小論文対策は、多くの受験生にとってそれなりに負担感の大きな試験だと思います。限られた時間の中で、周りの受験者が静寂の中にペンを走らせる何ともいえない雰囲気の中で、論理的かつ明瞭な文章を書き上げなくてはなりません。その能力を身につけることは容易ではありません。
教員を志す学生とは、小論文講座と題して、様々なテーマで場数を踏みながら限られた時間の中で、構成を考えて論文を書く練習を積んでいます。

そんな最中、近年の技術の進歩により、AI(人工知能)を活用することで、この難題に対処する新たな方法もあるのではないかと感じています。

ここでは、AIを活用した教員採用試験の小論文対策について、そのメリットや具体的な活用方法について考えてみます。

AIを活用した小論文対策のメリット

迅速なフィードバック

AIを利用する最大のメリットの一つは、迅速なフィードバックが得られる点です。従来の方法では、添削を依頼してから返却されるまでに時間がかかり、その間に次のステップに進むことが難しい場合もあったと思います。そのタイムラグのために、振り返りが曖昧になって折角の学びをスポイルしてしまうこともあったはずです。しかし、AIを使用すれば、瞬時にフィードバックを受け取ることができ、効率的な学習が可能となります。

客観的な評価

人間による添削は、どうしても主観が入りやすくなります。その点、AIはプログラムされた基準に基づいて評価を行うため、より客観的な評価が期待できます。これにより、自分の弱点や改善点を明確に把握することができます。

多様な練習問題

AIは膨大なデータベースを持っています。ChatGPT-4は、前世代のモデルよりもはるかに大規模なデータセットで学習されており、パラメータ数は1750億個(GPT-3)から100兆個まで増加しています。これは、およそ571倍の増加です。
このデータ量を書籍に換算すると、一般的な書籍が約1MBのデータを持つと仮定した場合、GPT-3の570GBは約570,000冊の書籍に相当し、GPT-4のデータ量はそれを大幅に上回ります。100兆個のパラメータを持つGPT-4は、数百万冊、あるいはそれ以上の書籍に相当するデータを学習していると考えられます。これは、世界最大級の図書館の蔵書量を遥かに超える量であり、その規模は想像を絶するものです。

Copilotより

世界最大級の図書館の蔵書量をはるかに凌ぐとすれば、将棋の藤井聡太さんが練習に活用するのもうなづけます。
とかく、身の回りにいる学校関係者の間では、AIに対しては懐疑的な空気感がまだまだ漂っています。しかし、この膨大なデータからうまく情報を引き出すことで、小論文試験に関しても多様な練習に活用しない手はありません。これにより、さまざまなテーマや形式の小論文に取り組むことができ、本番に備えた幅広い準備が可能です。

AIの具体的な活用方法

自動添削ツールの利用

AIを活用した小論文対策の具体例として、自動添削ツールの利用が挙げられます。これらのツールは、書いた文章を入力するだけで、瞬時に文法や構成のチェック、改善点の提案を行ってくれます。例えば、「Grammarly」や「Grammarly」などのツールは、日本語にも対応しており、利用できるようです。

⭐️GPTsの紹介

そうした便利なツールに加えて、GPTsを作成して小論文講座の添削業務に使用して、相応に使えるレベルだと実感していました。ここにきて、無料ユーザーでもGPTsを利用が出来るようなったようなので教員採用試験の小論文対策に活用してGPTsの紹介


ちょっとした命令文でももちろん添削は可能ですが、GPTsは、都度都度指示を出さなくてもすみますから便利です。

AIによる模擬試験にも…

AIを活用した模擬試験も効果的です。
オンラインで提供される模擬試験サービスは、実際の試験と同様の環境で練習できるため、試験本番の雰囲気を体験することができます。また、AIは試験後に詳細なフィードバックを提供してくれるため、自分の弱点を効率的に克服することができます。

実践的な練習方法

定期的な練習

AIを活用した練習は、定期的に行うことが重要です。
週に数回、AIを使って小論文を書き、フィードバックを受けることで、着実に文章力を向上させることができると思います。また、もちろん時間を計って実際の試験と同じ条件で実践的な練習をすることも有効です。

フィードバックの活用

AIからのフィードバックは単に受け取るだけでなく、それをもとに次のステップを考えることが大変重要です。例えば、指摘された文法ミスや構成の問題点を具体的に改善し、次回の練習に反映させることで、効率的に学習を進めることができます。

他の受験生との共有

AIのフィードバックは、自分一人だけでなく、他の受験生と共有することも有益でしょう。共有することで、自分では気づかなかった視点や改善点に気づくことができますし、お互いに切磋琢磨することができます。また、共通の問題点について議論することで、理解を深めることができるかもしれません。

まとめ

AIを活用した教員採用試験の小論文対策は、効率的かつ効果的な方法です。
色々と制約感もあるものかもしれませんが、活用できるものは活用して、利用に関しては、歩きながら考えるのも一手ではないかと考えています。

迅速なフィードバックや客観的な評価、多様な練習問題を通じて、自分の文章力を着実に向上させ、自動添削ツールや模擬試験を活用し、定期的な練習とフィードバックの活用を通じて、実践的な準備を進めることも可能です。

他の受験生と情報を共有しながら、お互いに成長することも重要なことだと思います。未来の道具が、ここにきて一挙に手元に来た感覚もあります。
AIを上手に活用して、教員採用試験の小論文対策を万全にしていきましょう。

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