イベント「ドマンナカ アカンマ~しめなわ作りワークショップ~」西予市
【ドマンナカ アカンマ~しめなわ作りワークショップ~本番 2023年12月27日】
愛ある地域おこしスタータープログラム2回目のワークショップで浮かび上がったキーワード「伝統文化」に基づき、明間地域づくり活動センターの兵頭さんとの意見交換を経て、実施時期や期間、参加者層など考慮し、地域の文化芸術振興につながる事業として西予市の伝統であるしめわな文化を用いた「しめなわづくりワークショップ」を行うことが決定しました。開催場所は西予市の中心地に位置する明間地域づくり活動センターに決まりました。
明間地域づくり活動センターでは、これまでにも門松をつくるワークショップを開催するなど、地域住民が集うためのきっかけづくりのワークショップを、年間を通じて企画して実施してきました。
また、センターの1階には地域住民による工芸品を販売するコーナーを設けるなど、さまざまな人が関わることのできる場や機会を創出しています。
このワークショップでは、愛媛県内で伝えられている5つあると言われるしめなわの作り方の中から、今回は西予市に伝わる方法でつくることになりました。講師には、西予市在住の松本さんと水谷さんのお二人をお招きしました。講師の選定にあたっては、西予市宇和文化会館の事務局長の土居さんから協力をいただきました。
初めてしめなわを制作する参加者もいれば、これまでに何度も制作経験のある熟練者もおり、各自の進度に合わせて作業が進められました。
参加者は講師の指導を受けながら、しめなわを製作していきました。稲わらに触れるうちに、素材との向き合い方が次第に理解できたと感じる瞬間がありました。また、講師の方々は非常に優しく指導してくださりました。
1つ出来上がった人は、次にサイズの小さいしめなわを作ったり、形の違うしめなわを作ったり、装飾を工夫したり、創造力を発揮してオリジナルしめなわを創作しました。
アンケートには「初めてのしめわなづくりでした。とても楽しかったです。次回のお正月も自分の作ったしめなわ飾りでお正月を迎えたいと思いました。」「わらの手ざわりをさわったりできて楽しかったです。」「子どもや孫と一緒に楽しい冬休みの思い出ができました。」等の意見がありました。
今回のワークショップで参加者は西予市の伝統文化に改めて触れ、その魅力を理解するきっかけとなりました。
西予市では地域づくり活動センターを各地域で運営し、それぞれの地域の人の想像力を土台にした自治の在り方を探求しています。宇和文化会館も劇場の運営に加え、マルシェの開催や伝統芸能と様々な催しを組み合わせた企画をおこなっています。明間地域づくり活動センターの兵頭さんや宇和文化会館の土居さんの企画力やコミュニケーション力を目の当たりにして、住民一人一人の個性や表現を共有する場の創出や、それを理解してコーディネートする地域の人の必要性や大切さを感じた機会となりました。今後も西予市の伝統と文化芸術を結びつけた試みが生まれることを楽しみにしています。
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