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人生に寄り添う 兵左衛門のお箸

こんにちは。

お箸メーカーの兵左衛門(ひょうざえもん)です。

早速ですが、見出しの写真は、子どもが家族のお箸を食卓に並べるお手伝いをしている風景です。"はじめてのお手伝い"として、どなたにも経験があるのではないでしょうか。

日本人にとってお箸は、当たり前に身近にありすぎて、「たかが箸」と捉えられることも少なくありません。

そんな「たかが箸」について、日本一ではないか…というくらい真面目に考え、お箸をつくっているのが私たちです。

1人のお母さんの一言

今から40年以上前のこと…ある百貨店の出店イベントで、1人のお母さんに声をかけられました。

「うちの子が、お箸を紙にこすって遊んでいたんです。色鉛筆のようにカラフルに色の着くお箸を、口に入れても大丈夫なんでしょうか?」

それは私たちにとって衝撃的な一言でした。

漆に比べて乾きが格段に早く、かぶれもない合成塗料のお箸が大量生産され始めた時代、兵左衛門でも漆に代わる新しい塗料を重宝し、何の疑いも無く、口に入る箸先にも合成塗料を使ったお箸をつくっていました。

そのお母さんの何気ない疑問が、私たちのお箸づくりに対する考えを根っこから変えたのです。

「お箸は食べ物です。」

天然の漆でも合成塗料でも、お箸の、特に箸先は、器に当たり歯に当たり…酷使され必ず剥げてきます。紙にこすると色が着くように、その剥げた塗料が少しずつ口から体内に取り込まれていると考えるとどうでしょう?

近年は食べ物に対する意識も高まり、産地や無農薬にこだわった食材選びをされている方も増えている中、それを口に運ぶお箸の安全性を気にかける方は少ないかも知れません。

その一方で、お箸に食品のような詳細な品質表示は必要なく、合成塗料に漆を少し混ぜてあっても「漆」と表示できてしまう基準になっているという大問題があります。

見た目で、天然100%の漆なのか、漆のように見せた合成塗料なのかを一般の方が判断することは極めて難しく、メーカーの良識に委ねられているのが現状です。

私たち兵左衛門は、1人のお母さんが気づかせてくださったあの日から、口に入る「箸先」には、100%天然の漆(ヴァージン漆)を使用すると決め、「食べ物」であるお箸を、食品に準じた高い安全基準を設けてつくり続けています。

たかが箸、されど箸

お箸の在り方にこだわることは、お箸をつくって売るだけではない、お手伝いをする子どもの並べるお箸から広がる親子の何気ない日常から、

様々な夫婦の形に寄り添った夫婦箸、特別な誰かに想いを伝えるアイテムとしてのお箸、そんな「お箸から広がるコト」を思い描いてお箸づくりをすることに繋がっています。

いつもそばにあるお箸だからこそ、皆さまと大切な人の生活に彩りを添えるかけがえのない存在となるようにと願っています。

必ず見つかる、箸渡しギフト

お箸は2本揃って機能を果たすことから、夫婦として例えられたり、人と人とをつなぐ架け橋となる「縁起の良いギフト」として好まれています。お箸を使わない人はいないことや、かさばらないので迷惑にならないこともギフトに選ばれている理由です。

兵左衛門では様々なシーンに応じた、特製デザインの桐箱ギフトを多数ご用意しております。お祝いの品に、記念日にぜひ兵左衛門のお箸を。


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