しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.7
倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。
皆様のお役に立てたら幸いです!
【トレードオフをWin-Winに変える】
こちらが立てば、あちらが立たずということがよくあると思います。
例えば、営業でこちらの商品を売りたいとプッシュするとお客様は押し売りされた感を持って、関係が悪くなる。逆にプッシュしないと関係は悪くならないが、自分の業績は上がらない、などこのようなことは良くあることです。
社員さんにも、仕事ができて、自分から積極的にやれるが組織に合わせることが苦手な人がいたり、組織に合わせられる従順な人がいても、仕事は指示待ちになってしまう人がいて、両立した人はいないものだと思ったことはありませんか。
ここで、私たちはAかBかどちらかしかないと思い込んでしまいます。これはシーソーのように、あっちが立てばこっちが立たない状態となり、これをトレードオフと言います。このトレードオフで止まってしまうのが凡人で、この両方を成り立たせることはできないかと考えるのがうまくいく人の考え方だと私は学びました。つまり、AとBと両取りするという考え方です。
そのためには、相手の課題や困っていることを解決していくことが鍵になります。
例えば、
私は「部下に注意をすると反発される。」という経験をしたので、
「人間関係を良くするなら、部下に注意することをしない。」としました。これだと、人間関係はキープ出来ても、部下が育っていきません。その為に、部下を注意して、さらに人間関係も良くなるというところを模索していくのです。
私の会社で実際に起きた事例をご紹介します。自分の好みの格好を良しとしているスタッフがいました。しかし、それは周りから見て、決して良い格好ではありません。そのスタッフにそんな格好したらダメだと注意すると嫌な態度を取られます。その人に寄り添った形を取ることで、その人自身が格好を改め、指導してくれたことに感謝するとなったらどうでしょうか。例えば、
「〇〇君は仕事のできる一流の料理人を目指していたよね。だとしたら、今のその格好はどうだろうか。一流と思える人はそういう格好をしないと思うよ。私はあなたに是非一流の料理人になってほしいと思っている。だからその格好はやめた方がいいと思うよ。」
これが正解という訳ではありませんが、少なくとも頭ごなしに注意するよりは、耳を傾けると思います。相手のことを理解し、相手と同じ目標を目指すことを示して、その為にどうするかを考える姿勢で臨むことが、Win-Winになるのではないかと思います。そうすることで、トレードオフから脱却するのではないでしょうか。
「どちらかではなく、両取りを常に目指す!」
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