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しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.5

倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。
皆様のお役に立てたら幸いです!


【ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用】

昨今、ジョブ型雇用という言葉がはやるようになってきました。ジョブ型雇用と対比される言葉がメンバーシップ型雇用ということで、従来のやり方になると言います。表で比較すると以下のようになります。

ネット上の書き込みをもとに作成

結局ジョブ型雇用というのは、その仕事だけきちんとやってくれればいい、またはその仕事を専門的に誰かがやってくれればいいということで、いわば外注的な関係を作ることにつながるように思えてなりません。または派遣社員をつくるようなもので、それをかっこよく表現しているようにも思います。

私は、今小さな町の町会議員もしております。役場の職員さんたちもも昔は正規職員が多かったのですが、今は半分が非正規職員(非常勤職員)になり、正規職員のカバーをしてもらうか、その仕事だけをやってもらえばいいという、仕事だけのつながりをしていて、人と人との関係や家族的につきあうという形ではなくなっているように思います。

21世紀に入って日本の賃金が伸び悩んでいるのは、長期的なデフレ下で、この非正規雇用が急激に伸び、この割合が増えたことで、平均値の伸びを抑えていたのではないかと思います。日本の労働生産性を上げていくべきと言われて久しいですが、結局生産性を上げていくためには、分母を小さくするか、分子を大きくするか、その両方かの3択です。長らく日本企業は非正規比率を上げることで、分母を小さくする方法を取ってきたように思います。ジョブ型雇用からは効率性が生まれても、分子を増やすような付加価値を上げていくことはなかなか難しいと思います。

特に、中小企業はジョブ型雇用にするほど、専門性の高い仕事が多いわけでもありません。私は、中小企業こそ、メンバーシップ型雇用にすべきだと思っており、メンバーシップ型雇用だと、効率も悪くなる側面もあるかもしれませんが、その分を付加価値を上げて分子を大きくすることで生産性を上げられると考えています。

その為には、他社と違うことをすることです。他社よりもより良い品質にすることです。それは効率化からでは生まれてこないと思います。やはり、チームワークやメンバーのコラボレーションから生まれてくると思います。「つながり」から生み出される生産性を目指したいですね。

今後は、その為の具体的な方法を模索していきます。


「中小企業こそ、メンバーシップ型雇用を!」


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