誰にも出せない手紙
最近
自分のドロドロした感情に自分が飲み込まれる感じで
それが日に日に大きくなっていくんだ
もうすぐ全てが飲み込まれてしまうのかもしれない
僕はいつでも、ただ生きるために味方を探したいだけだったのに
こんなに難しいなんて思わなかったよ
最近は敵は確かに昔より減ったけど
そのぶん味方が増えたわけじゃない
ただ、世界から僕はほとんど見えないということだけらしい
だから僕が生きていることが、本当なのか嘘なのかもわからなくなってきたよ
もうこの世界に何かを求めることは無理なのかもしれない
でも。そもそももう求めることはやめて与えに行くと決めたはずなのに
そう思うと
まだ何かや誰かに甘えようとしている自分に呆れるよ
歪んだ心が辛いなら、どうしたらそれが治るか考えるしかない
自分で解決するしかない
自分の心が自分を攻撃することをやめられないのだとしたら
少しでも人の良さに触れた時、その良さを自分に取り込むしか、ない
もうずっと戦っているけれど、全然解決している気もしないんだ
どんなに全力で走ろうとしても
世界はどんどんねじ曲がって、そうもさせてくれないんだ
これまでに悪いものを、見すぎたのかもしれないね
結局
僕は根本的に世界を否定的に今でも見ているから、全てを否定的にしか捉えられないみたいだよ
生きているというそれだけで人も自分も否定できてしまうからね
ずるいことを考えているよね
「生きていてもいい」ということを実感としてわからせてくれるところはないのかと、また他人任せなことを考えるけれど
それって宗教なのかもしれないよね
今まで宗教にハマらなかったのが不思議とたまに言われることがあるんだけれど、本当に僕もそう思うよ。
ハマれたら、楽だったかもしれないね
わからないけどさ
一人で誰もいない家にいると昔のことをよく思い出すんだ
どうして両親は、あの時ああしたんだろう、あんなことを言ったんだろうと
もうこれ以上答えも出ないとわかっているのに思ってしまう時があるよ
僕じゃなくてもっと普通の人間が生まれていたら。
両親も兄弟も幸せだったろうになと、思うと悲しくなるよ
今日はとても暖かくて、静かで
手紙を書くことにしたんだよ
君が元気だったら嬉しいといつも思っているよ