1分で読むオペラストーリー「こうもり」
役人を侮辱した罪で刑務所に入れられる予定のアイゼンシュタインは、友人のファルケ博士の誘いで、妻には内緒でオルロフスキー公爵の夜会に出掛ける。一方、彼の妻ロザリンデは、元恋人アルフレードに再び言い寄られる。ところが、そこへ刑務所長が現れ、アイゼンシュタインとまちがえてアルフレードを連行してしまう。
オルロフスキー公爵の夜会では、アイゼンシュタインは仮面をつけ、ルナール侯爵を名乗る。同時に、彼の妻ロザリンデも仮面をつけ、ハンガリーの貴婦人として登場する。彼女に魅了され、アイゼンシュタインは妻と知らずに彼女を口説いてしまう。ロザリンデは、浮気の証拠としてアイゼンシュタインの時計を取り上げる。
翌日、刑務所に出頭したアイゼンシュタインは、自分の代わりに別人が捕らえられているのに驚く。そこへロザリンデが現れたため、彼女の浮気がばれそうになる。しかしロザリンデは、昨夜ルナール侯爵に変装したアイゼンシュタインから取り上げた時計を出して、夫を問い詰める。
最後は、ファルケ博士とオルロフスキー公爵があらわれ、すべてはファルケ博士が仕組んだ芝居と判明。「すべてはシャンパンのせい」と丸く収まる。
■データバンク
原題:Die Fledermaus
作曲者:J・シュトラウス2世
作曲年:1873~74年
台本:カール・ハフナー リヒャルト・ジュネ
初演:1874年4月 ウィーン アン・デア・ウィーン劇場
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