教員|教師向け俳句学習会 句会
nhkk事務局スタッフ:
昨日より3回にわたってご紹介しております静岡の高山佳風先生のご実践! 今回は2回目です。
高山先生からは、これまでも、小・中学生|子ども俳句教室、小中学生|「子どもゆめ基金助成活動」子ども俳句教室、一般|教師向け俳句学習会の実践報告をお寄せいただいておりますので、合わせて参考になさってください。
高山先生:
9月21日の愛知県豊田市立藤岡南交流館での、「教師向け俳句学習会(前半) 句会」の報告です。
こちらも、昨年から続いて3回目となりました。主催は、TOSS Sunny(代表 井戸砂織)です。
【学習会の内容】
1 初心者も安心! 初級俳句講座
「なぜ句会が魅力的なのか? 子規や虚子らが行った伝統的句会を体験しよう!」(60分)
2 「凡人」の沼を抜け出す十二のポイント(20分)
3 子ども俳句教室・句会、俳句何でもQ&A(10分)
最初に句会を体験。
参加者は小学校教師30人(会場参加13人、オンライン参加17人)、秋の季語で事前投句2句。選句選評し、句座を囲んで、楽しくコミュニケーションをとる体験をしてもらいました。
全38句の中から、各自特選1句、入選5句を選んでもらい、発表してもらいました。
そのあとは、上位句から順に、なぜその句を選んだのか、述べていきました。
全句すべて時間内にできないので、句会の最後に私が全句に選評をしたレポートを渡しました。
また、上位の皆さんには、道後俳句塾で夏井いつきさんにサインをしていただいた句集をプレゼントしました。
次に行ったのは、「『凡人』の沼を抜け出す12のポイント」です。
「投句前チェックリスト~凡人の沼脱出編~」(濃厚エッグタルトさん作成)の、12のポイントについて、初心者に分かりやすくレクチャーをしました。
最後に、「子ども俳句教室・句会、俳句何でもQ&A」を行いました。
参加者の感想アンケート
参加者が作った俳句の句会。正岡子規の時代に行われていた句会形式の再現。
自分が作ったからこそ、どの人の句もすばらしく思え、入選や特選を選ぶのに苦戦した。
自分の句を読まれると、表には出せないが「やった!!!」とうれしい。
「〇〇〇〇選」と読み上げていくのがとても緊張した。
そして、恒例の高山先生の選評、見事に俳句が生まれ分かっていく。
さらに、凡人とならないようにのポイントでは、助詞1つで俳句が変わる、「の」を「を」にしただけで見える世界が変わることを教えてもらった。
17音の世界だからこそ、感動した。
名前を伏せて並んだ俳句が38句。
それぞれがそれぞれの解釈でその句の良さを言っていく。
「そんな解釈があるのか」と、自分には無い視点がどんどん出されて、会場が笑いと驚きに溢れる知的な空間となった。
特に印象に残ったのは、「助詞・助動詞は適切か」。
一文字を変える事で一気に印象が変わる事を、高山先生が例示してくださった。
「凡人」を脱する事は出来るだろうか……。
nhkk事務局スタッフ:
「投句前チェックリスト~凡人の沼脱出編~」の12ポイントは、初心者に限らず使えそうです!
明日は、「教員|教師向け俳句学習会」の後半「俳句模擬授業研修」をご紹介いたします。
お楽しみに!
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。
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