『axis』 制作後記 vol.1
皆さまお疲れ様でした。
この記事では、一枚謎企画『axis』のQ11の解説とちょっとしたご報告を行います。
他の問題の解説やその他諸々については、いましばらくお待ちください。
▼問題のまとめはこちらのtogetterからご覧ください。
Q11
11日にわたる企画も遂に最終日を迎え、いよいよ最後の問題となりました。
Q11は、このような問題となっていました。
Q11 解説
この問題では、「黒背景にカード」という画像のデザインなどから、今までの10問の正解判定後に送られる画像を思い出す必要がありました。
「今あなたが手にしているカード」すなわち「10問の答え」は、
champion monster guild escape lucky
echo genius neck immortal Hercules
の計61枚です。
そして、問題画像中のカードの枚数も、ペアになっている28組(56枚) + 中央の5枚なので、同じく計61枚です。
どうやら「このカードに何らかの操作を行ったときにペアにならない5枚が表す言葉を答える」ということで間違いなさそうです。
ここまで来れば分かった方は多いと思いますが、神経衰弱やババ抜きといったトランプゲームでは、同種のカードがペアになります。
そこで、61枚のカードを種類ごとにまとめてみると、
8枚:e
6枚:c
4枚:i, l, m, n, o, s, u
3枚:a, r
2枚:g, h, k, p, t
1枚:H, d, y
となり、ペアを作っていったときに余るのは、このうち奇数枚である
a, r, H, d, y
です。したがって、これらを並べ替えた単語が答えとなります。
一応 Hydra と Hardy の2通りがあるので、どちらがより適切かも検討してみましょうか。
(たぶん前者ですし、解答判定LINE に両方とも送れば済む話ではありますが……)
問題画像中には、
What [Answer to Q0■] is this?
この[Q0■の答え]は何?
という表現があります。あいにくノイズに隠された数字は見えませんが、候補はせいぜい9通りです。それぞれの数字を当てはめ、さらに問題の答えを代入すると、
What champion is this?
この王者は何?
What monster is this?
この怪物は何?
…
のような疑問文が完成します。
Hydra (ヒュドラー/ヒドラ) は、ギリシャ神話の怪物であり、
What monster is this?
この怪物は何?
という疑問文の答えとして最もよく当てはまります。
そういえば、それ以外の答えも、9つの首(neck)をもち、不死身(immortal)の生命力を備え、ヘラクレス(Hercules)と激闘を繰り広げた、レルネーの沼地に巣喰う大蛇の怪物・ヒュドラーとよくマッチしていますね。
ということで、Q11の答えは Hydra でした。正解者の方々、おめでとうございます。
11Hydra と送信すると、確かに正解だと判定されました。また、この問題の正解を送信すると、次のような図が返ってきます。こう並べてみると圧巻ですね。
それにしても、この考え方によれば問題画像中の隠された数字は「2」だったということになります。
なぜわざわざ隠されていたのでしょうか。あるいは、隠された数字に別の可能性があるとしたら……?
Q. What guild is this?
このギルドは何?
A. Hydra
ヒドラ
謎解きギルド・Hydraでは、これまで10人のメンバー(にあ/fumi/片仮名/こなかぁ/ヤの/すーぴか/ぷーちゃん/ありあけみえる/ミイズミ/みずなし)が、数多の謎を解き、創ってきました。
この『axis』における Q01〜Q11 の答えも、Hydraの活動に関わりが深いものが主です。
まあQ05(lucky)なんかは答えというより謎の内容自体がHydraっぽいテーマになっているので、全部ではないのですが……
また、『axis』メインビジュアルも、一見すると「水平線/地平線から昇る太陽」などのように見えますが、Hydraのロゴマークをどこか彷彿とさせます。
さらに、Q11で数字を隠しているノイズは、Hydra の伝説のはじまりとなった『MONSTER NO.■ hydra』のメインビジュアルのノイズによく似ています。
以上から、この『axis』が全体を通して謎解きギルド・Hydraを強く意識して制作されたことは想像に難くなかったことと思います。
ご報告
ということで、EMはHydra 第十一の首となりました。
今後はHydraの一員としても活動し、新たなステージで制作やギルド戦に邁進していきます。
今後とも宜しくお願いします。
余談その1
Hydraメンバーには、この企画に対する向き合い方は割と自由にしてもらいました。
(「一部の問題では、あまりにも早い正解者登録はランキングから省く可能性がある」「未公開問題が分かってもクリアツイートはしないように」という旨だけ伝えました)
みずなしくんやぷーちゃんさんのようにストレートに謎に向き合ってくれる人もいれば、こんな人たちもいました。
誰かはやるかな、と思っていたけど想像以上にタイミングが早ぇ〜〜〜
まだ2問しか公開されていないのに? すご〜〜〜
さらに、Hydra メンバー以外にも問題の出題に先んじて正解した方々がいました。
確かにルール説明時に「いち早く正解してください」と強調しており、メタ解法は想定済みです。
ただ、想定より遥かに早いタイミングでの正解もあり、戦々恐々とするばかりです。
余談その2
みずなしくんの Hydra 加入時のツイートがこちらです。
これ、EM AT HYDRA (EM@Hydra)を意味しているんだよね。
ここから伏線は敷かれていたんだよね。
もうパンドラの箱は開いちゃってたってこと!
……信じるか信じないかはあなた次第です。
余談その3
後ほどより詳細な解説・制作後記は公開しますが、元々は『axis』は何かの長い言葉の略にしようと考えていました。
(例:for All Xtreme Ichimainazo Solver を略して AXIS)
ただ、6月末にドタバタしながら仕上げたこともあり、いい感じの正式名称が思いつきませんでした。
皆さんも後付けで考えてみてくださいね。 良いのがあったら勝手に採用します。
余談その4
全然関係ないのですが、本日 7/11 で22歳になりました。
Hydra bit. (Hydra が咬んだ) をアナグラムすると birthday になるのですが、流石に「アナグラム好きすぎるだろ」「独りよがりだろ」となりかねないうえ、割と birthday に Hydra が隠れていることは周知の気がしたので特に使っていません。
余談その5
謎解きギルド・Hydra が数多のギルド戦を制したことを加味すると、Q11の隠された数字が 3 でも 2 でもなく 1 だった可能性もありますね。
What champion is this?
Hydra.
その辺りはご想像にお任せします。
■『axis』 制作後記 vol.2 に続く■
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