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当社が夏期インターンシップに注力する3つの理由

今年の夏もインターンシップに精力的に取組みました

松嶋建設(株)の採用を担当している江田です。
当社は、今年も夏のインターンシップに勤しみました。(株)アイペックさん当社の共同開催のインターンシップだけでなく、県主催、学校主催の類似のイベントを加えると次の通りです。
4つのイベントで延べ15日間、8月から9月にかけては3週連続で実施しました。

8月19日(月)~23日(金) 第一回インターンシップ 参加者4名
8月27日(日)~29日(木) 早稲田大学等×富山県「新規事業創造プログラム」 
           参加者3名
9月 2日(月)~ 6日(金) 第二回インターンシップ 参加者4名
9月26日(木)~27日(金) 企業×県大生 新規ビジネス創出アイディアソン(富山
           県立大学主催) 参加者4名

いずれのイベントも「当社の保有技術を使って〇〇するというテーマで取組みました

私たちは、そもそも何故こんなにインターンシップに精を出しているか?本日はその理由を紹介します。

理由1 新卒採用に繋げたい
理由2 保有技術の応用分野を広げたい
理由3 産学連携や異業種連携に繋げたい

理由1 新卒採用に繋げたい

一番の目的は、もちろん「採用に繋げたい」ということです。
ただし、インターンシップの活動が直接採用に結び付くとは考えていません。

当社の主たる事業は、立山カルデラなどの砂防工事。いわゆる土木業です。自分で言う分には良いと思うので、言ってしまいますが、これ以上は無いと言えるほどの就職不人気業種です。
有名企業や人気業種であれば、インターンシップが即新卒採用に繋がるでしょうが、当社にはそもそも、そのようなことは期待できません。

当社のような企業がまずやることは、認知度を高めること。
以前マーケティングの専門家に「認知されなければ存在しない」と教えてもらったことがありますが、当社の採用活動は、今は正しくそのフェーズですので、学生さんたちに認知してもらう。ということを主眼に置いています。

大切なのは知ってもらう「中身」

一口に「認知度を高める」と言っても、就職不人気業種なのですから「松嶋建設」という社名を知ってもらっても、知らないよりマシ程度で、ほぼ意味が無いです。
また、私たちの本業である砂防工事は、それをしなければ災害に直結する仕事ですから、社会には無くてはならない仕事ですから、それをお伝えすることは、社会的に意味はあると思いますが、採用ではあまり意味はありません。私たちはこの仕事に誇りを持っていますので、誠に不本意ですが、それこそが就職不人気業種そのものですので。

3年前に新卒採用に取組もうとしたときも当社の何を知ってもらうか? というのは大きな課題でした。
改めて自社のことを見てみると、「同業者より新技術の取組みに積極的だよな」というイメージがあります。
ただ、その新技術への取組みは、主として作業現場の安全性の向上や作業の効率化のために行われていたに過ぎず。知ってもらう「中身」としては良い筋ですが、今一つインパクトがないと考えました。

そこで、思考を転換して「保有技術を社外に展開する」というのはどうだろうか? と考えました。
これならインパクトはそれなりにあると考えています。何故なら、まず将来の話であること。次に聞く人によってこれは夢を描き易いからです。

なお、こう書くとサラっと決めたように見えますが、経営陣にとってはかなり重い決断だと思います。言ってみれば経営方針の転換ですから。

理由2 インターンシップ参加者のアイデアで保有技術の応用分野を広げたい

「保有技術を社外に展開する」と言っても、社内にそのようなノウハウも無く、どこから手を付けていいかも分かりません。この考えもフワっとした考えに過ぎず、既存の仕事に従事している社員に取組んでもらうには無理があります。

それにインターンシップを使えないか? というのが今の考えです。
インターンシップのテーマを「当社の技術を使って、〇〇をする」にすることで、参加する学生さんから「既存概念に囚われない、斬新なアイデアが出る」可能性があると考えています。

それが当社にとっての宝物のひとつで、そこからビジネス化に向けてさらに進めて行く事で、何より経験が積めるし、上手く行けば新しい仕事に結びつくと考えています。

したがって、インターンシップで出たアイデアは、当社が主体となって継続検討・研究・事業化することを基本原則としています。

理由3 産学連携、異業種連携に繋げる

インターンシップのアイデアを継続検討するにしても、当社の手に余るケースが多いと考えています。その場合は、インターンシップに来た学生さんの母校に協力を依頼することにしています。
この時点で課題は明確ですので、共同研究にし易い。また学校側にとっても自校の学生が関わったインターンシップからのテーマであれば、取組むモチベーションも高い。と思います。
場合によっては、インターンシップに参加した学生さんにも継続した協力が得られるでしょう。

一方で、昨年から他業種や隣接業種と組んでインターンシップを開催しております。

2023年 フジタ株式会社(製造業)とインターンシップを共同開催
    テーマ
    「フジタと松嶋建設の技術を組合せて、富山の活性化に寄与する」

    富山県立大学主催の「ケンダイラボ」にてライトスタッフ株式会社
    (林業ベンチャー)の課題を松嶋建設の保有技術で解決する。
    というテーマで取組む

2024年 株式会社アイペック(非破壊検査)とインターンシップを共同開催
    「アイペックのIoT技術と松嶋建設の衛星写真解析技術で、
               有効な災害要望又は対応方法を検討する」

前述の通り、インターンシップで出たアイデアをビジネス化する場合、社外の繋がりは大切な要素になります。当社は公共事業を主体としているので、一般ビジネスは弱いですから。
それを補完するために、大学や高専の力、他業種の力をお借りしたい。そのキッカケにインターンシップを活用したい。
というのが、当社が無理をしてでもインターンシップに取組むという理由の三つ目です。

なお、今まで書いたことは、図案化したものをタイトル画像にしました。

「知ってもらう中身」は本物でなければならない

当社のような会社は、採用に当たってはまず知ってもらうこと。それも単に社名や今の仕事(本当は今の仕事には大きな価値がるのですが、痛し痒しという側面が大きいのも事実です)ではない。ということを書きました。

今回は、経営方針の転換レベルの決断だったと書きましたが、本気でそれを実現するなら、正しく大きな決断です。

世の中には、単に言ってるだけで実現に向けて努力もしていない。というケースが多々あると思いますが、本気でそれを実現しようと計画し、仕組みを作るという活動をしてこそ「本物」です。

「知ってもらう中身」が本物であればきっと伝わる。そういう思いで取組んでいます。

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