スタートアップって難しいー！！e-lamp.社は脈拍マッチング・次世代恋愛相談所「ematch」にピボットします！！！！！！
あけましておめでとうございます！
「ときめきで溢れる世界を作りたい！」と掲げて早7年
（株）e-lamp.代表の山本愛優美です。
弊社は、2020年着想、2022年10月法人化、2023年6月にシードラウンドでANRIから3000万円の資金調達をして、1年半、言えないことも多い中、スタートアップって難しい、難しすぎるぜ、、、の壁に当たっていました。
「感情の可視化*コミュニケーション」という未だない新しい市場を作ってやるんだ！という思いは、沸々と今も日々最大化しています。
これこそまさにユニコーン市場だろうな〜と思ってますが、このニーズを顕在化させること、超難しいです。
そして、ロマンとそろばん、とは言い得て妙ですが、シードの期待値で調達したあと、その期待値を超えて次の調達に行くためには、そろばん力が必要で、ロマンとプロダクトだけではこの資本主義社会に勝てないのだと痛感しました。
なのでめっちゃ悔しいのですが、ピボットします。
つまり、シード資金の半分以上を費やしたe-lamp.の量産開発を無期限延期、現在販売中のe-lamp.ONEに関しては、在庫分の販売をもって販売事業終了となります。
（既に企業様向けにレンタルで使用いただいているe-lamp. ONEは、レンタル事業としては存続し、今後のピボット事業の中で活用予定です。）
（沢山の知見は溜まりました。関わってくださった皆様、本当にありがとうございます。めっちゃ良いプロダクトだと思っているので、また作ります！量産します！と旗を上げたタイミングでは、応援してくださると嬉しいです。）
（関係者の皆さん、ここまでのサポートありがとうございます。普段応援してくださっている皆さんは薄々気づいていましたかね、、前回のnoteもその前段の検証タイミングでした。）
2020年から5年弱、前の事業を畳んで、全力を尽くしてきました。
センターピン=作りたい未来は2018年から変わっていないですし、これまで上手くいかなかった事業は、今も超いいじゃん！って思っているので、経営者として成功したら、自己資金で数億円ずつかけて、世に出していきたいと思っています。（遅くても、、10-15年以内にはできたらいいなぁ。早ければ3-5年で！）
ピボットなんて経営あるあるですが、ここまでに至った経緯を残したいと思います。
悔しさを発信できること、この悔しいエネルギー、未来に昇華させるために記録に残します。
ピボットするからこそ、さらなる躍進をしていきたいと思います。
当然ではありますが、関係者が増えていけば行くほど、こうした特に苦戦しているときの起業家の脳内を発信することって難しい。
なぜなら様々な期待をいただいている中で、成果を出していかないといけない日々で、ネガティブに聞こえる発言は当然期待値マイナスになってしまう（=会社への期待値、、バリュエーション企業価値だって下がってしまうかも。。）
特に調達して未来を語り、1年半前に述べた未来像に全く届いてないこと、悔しい。
この領域のことを日々考えていれば、2025年には、もう少し世界は変わっているんじゃないかとe-lamp.を着想した2020年の私は期待していましたが、日々全力でやっていて、こんな少ししか世界を変化させていないんだと無念ですし（それでも「こんな少し」の0→1をやるために、5年で本当に沢山の方の感謝しきれないパワーがあったことは変わらない）、何かもう少し打てる策はあったかな〜でも自分がその瞬間にできる最大の意思決定は日々しているから、単に市況として、今はこのプロダクトが日本社会に届くタイミングじゃなかったかな〜って思うのです。
むしろここまで、特に2022年からは、日本国内でこの領域でチャレンジするために、最高の環境にいたと思います。あらゆるサポートを皆さんからいただいて、最大限の知識・情報・資源が集まる環境だったと思います。本当にありがとうございます。
全力で検証しましたが、今ある我々のリソース（人・資金・環境）で、e-lamp.というプロダクトでは、我々が当初描いていた未来にどうやら到達できなさそうだぞというフェーズに来てしまいました。私の見積もりの甘さ、知識不足経験不足、、色々と本当に足りていないことばかりで悔しくて悔しくてしょうがない。
悔し泣きをすれば現状が変わるわけではないとわかっているけれど、でも涙が出てきてしょうがない日々を送りました。
＜シード調達後やろうとしていたこと＞
せっかくなので、シード調達のピッチデック載せちゃいます。
知人友人の起業家からはあまり参考にならない（特殊ケースすぎる）と言われますが、、ご参考にぜひ！*一部資料はNDAの関係で削除しています。この他の資料：実際の有償導入事例、技術や特許の詳細、今後1年の事業計画
e-lamp.社は、もともと簡単に言うと、「脈拍に合わせて光るイヤリングe-lamp.をデータ取得可能なバージョンにアップデートさせて量産し、めっちゃ売ります！」と言って資金調達しました。
当時のことを今でも覚えています。「e-lamp.を1万円で1万個売れば売上1億円で、デバイスの売上基盤をもとにR&Dにも新規事業にも積極投資していける！」と私の皮算用に対して、技術サイドからは「このデバイスを1万円で量産するのは難しい（=そこに到達するまでに運が良くて数年と数億円がかかる）」、ビジネスサイドからは「1万個売ることは非常に難しい（=そもそもニーズがないので作り出さなきゃいけない）」。
でもどうしても作って売りたくて、量産の途中まで進んでいれば何かスーパーラッキーが起こってなんとかなって世に出せるんじゃないかなと思って資金調達の道に進みました。
今、文字で書いていると自分でもびっくりするほど気楽に考えていたのですが（笑）、これまでもスーパーラッキーカード引いてここまできているので、スタートアップというカードを手に入れて更にチャンス広がれば、何とかなるんじゃないかな？って魂胆で調達しました。
同時に、このビジネスの弱さを感じながらも、期待とビジョンへの共感から投資の意思決定をしてくださったANRIに、とても感謝しています。
シードからめちゃめちゃロジカルに経営戦略策定しているスタートアップ経営者の皆様を本当に尊敬します。
そして調達後数ヶ月して、ラッキーへの期待値を混ぜて楽観的に考えていた結果、全ての見積もりが甘すぎることに気がつきました。
「今回ラウンドで、e-lamp.の量産開発は”この水準”まで到達していたら次回調達も可能だろう」という基準が違っているかも、、と感じ始めたのは調達して3ヶ月後~半年後。同時に、社内の様々な面が不安定になり、”この水準”はそもそも現在リソース（人・物・金）では到達できないかも、、という状況に。
にっちもさっちもいかない状況の中で、行った意思決定は3つ
①量産開発へのリソース削減
②既存デバイス（e-lamp.ONE）の販売営業注力
③新規事業の探索
ハードウェア量産への学びとして。本当に量産を実現するためには、経営者or経営陣の量産への知識・経験（何のコスト削減や妥協ができて、どのくらいの工数で実現できるのか）と、何回も修正できる余裕のあるファイナンス戦略を立てること、その挑戦ができる資金を集める蓋然性・パワーが重要でした。
そして、2024年10月末。
e-lamp.の量産開発を無期限延期、現在販売中のe-lamp.ONEに関しては、在庫分の販売をもって販売事業終了という意思決定をしました。
これも経営の見積もりが足りておらず、キャッシュアウトが迫る中、10月の支払うべき労務・税務面の費用が想定よりかさんでしまった結果、このままだと年内に本当に会社のお金がなくなり何もできなくなる、、、、とやむなく中断。ここから、あらゆるものをコストカットしながら、ピボットに全振りするフェーズとなりました。様々な苦しい意思決定がありました。
スタートアップって難しいー！！！（涙）
e-lamp.社は脈拍マッチング・次世代恋愛相談所「ematch」にピボットします！！！
新規事業検証の2024下半期でした。複数サービスをローンチしました。
特に、惹かれ合う男女の心拍は同期するという研究結果をもとに着想した、脈拍マッチングレポートアプリ「HeartDate」は、好評いただいております。
情報処理学会の第210回HCI研究会で、
— いーにゃんぷ ＠ e-lamp.公式キャラクター (@e_lamp_official) November 18, 2024
弊社代表の @yamampo が最新マッチング支援サービス「HeartLink」「HeartDate」について発表いたしたんぷ！✨
共著者はいずれもe-lamp. メンバーの@doudemo_nandemo @westsoar @aoba_suzuki_ だにゃ😸👍
#ipsj #sighci #hci210 pic.twitter.com/S6jAe3zaa9
すでに今年の9月にサービス提供開始後、行政・民間企業の街コンに有償導入済み。しかもマッチ率は2.5-8倍になり、HeartDate使用後、実際に交際に発展したカップルもいらっしゃいます🥰
そして、弊社の強みを活かしながら、世の中の求めるサービスを探索した結果、新たなアイディアに辿り着きました。
ematch【新しい“出会い”は、リアルとデータのハイブリッド】
結婚相談所・街コン業界と取り組みを初めて半年。若者の出会いニーズ検証を始めて2ヶ月。
近年、出会いの機会はテクノロジーの発展によって増え、結婚において短期間の充実した支援は結婚相談所が担うように。
一方で、恋愛として交際するパートナーを探している人たち、恋愛に限らずとも出会いの場を求めている人たちは、出会いの機会は増えている一方、関係性構築のために、信頼性のある充実した支援を受けられる環境にはありません。
「アプリ疲れ」よく聞きます。
その関係性構築支援の役割を、我々が担えるのではと思いました。
私たちはこれまで、生体情報を通じて、人々のコミュニケーションを促進してきました。
ematchで味わえる3つの体験
① （友達づくり）カジュアルパーティー × 心拍
② （パートナー探し）合コン＆スピードデート × 心拍
③ 恋愛相談サービス（AI＋専任カウンセラー）*現在検証中
とても面白い場になっているので、知人友人の皆さん、このnoteでematchのことを知ってくださった皆さん、ぜひ一度遊びに来てください！（招待制ですが、代表XにDMいただければ招待コードお送りします！）
「今の時代にオフラインって、スケール遠いでしょ」言われます。が、それよりもこの価値がスケールを生むと思っています。今これから私たち世代に求められる出会い方は、「まずは気軽に出会えること、同時に、安心感をもって人と関係性構築ができること」。
人と人との関係だから。合理的すぎないオフラインのカジュアルな出会いと安心感の強い仕組みが、次の関係性を育む土壌になると思うんです。
早速、1月のパーティー&合コン企画のお知らせです！！
現在は招待制の参加申込後、イベント参加ごとに都度参加費が発生する料金体系となっています。1/18から早速イベント始まります！
まずはematchページをチェックしてください😉
💰資金調達もしています！！
ANRIからの調達後、個人投資家の皆さんからの調達も並行して行いました。事業推進していくぞ！フェーズです。個人出資、事業会社、VC、、皆様、お話しさせてください！！
🫶マッチング業界の皆様/行政の皆様
是非、ご一緒に企画できることがあれば、ぜひ！我々は現在渋谷拠点で活動しております。どんどん各エリア盛り上げていきたいですし、ひいてはこの業界全体を、オフラインパワーで盛り上げていきたいと思っています🔥
ご連絡は、e-lamp.社お問い合わせフォーム・代表SNS（X, Facebook）まで！
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました！！
2025年、どんどん躍進します！！
ときめきで溢れる世界作っていくぞー！！👊
welcome to ematch@SHIBUYA!!