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サックスは口腔内のコントロールが鍵
テナーサックスの佐藤絵美里です。
今回はサックスを演奏する際に大切な、口腔内のコントロールについてのお話です。
息の使い方やアンブシュアなど、よく目にする事に加えて、口腔内のコントロールが上手になると、格段に楽器を扱う力が伸びるという実感がありました。
ぜひご覧ください!
口腔内とは
口の中はなかなか説明しづらいので、図で説明します。
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口元〜喉にかけて横から見た図です。
楽器を吹く時、口蓋・舌・両唇・歯・顎をコントロールして、音色が作られたり、タンギングをしたり、色々な奏法(ベンドアップ・ベンドダウン・フラジオetc.)を行っています。
音色が思うように作れない・余計な音が入ってしまう・息が詰まるような感じがする
このような事が起こっている方は、口腔内の使い方に、改善点があるかもしれません!
口腔内のエリア分け
たくさん名称があって、少し難しく感じるかもしれませんが、ざっくりとエリア分けをしてみましょう。
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このA・B・Cのエリアと舌が、今どのように使われているか。
広いのか、狭いのか、舌と口蓋の距離感や、それによって作られた息の通り道の角度などなど、色々考える事ができると思います。
口の中の感覚は、当たり前ですが自分だけのものですので、何が正しい?と考えてしまいますが、自分がどう感じるかが大事です。
まずは動かしてみる
考えるよりやってみるのが早いです。
いつも通り吹きながら、舌や軟口蓋周辺を動かしてみましょう!
口腔内は、 ヒ→イ→エ→オ の順に広くなります。
楽器を吹かずに発音してみても分かりやすいかと思います。
音色が変わるかよく聴いてみましょう
上記のように口腔内を動かした時に、自分の音色がどう変わっているか、よく聴いてみましょう。
細くなったり、モコモコしたり、リードミスが鳴ったり、まろやかになったり…
自分の身体の観察をしましょう
次に、口腔内を動かすと、息や喉の感覚に変化があるか注目してみましょう。
息の通りが悪くなったり、肩の筋肉あたりまで少ししんどくなったり、逆に楽になったり…
自由に吹けるようになる準備完了!
口腔内を動かすことで、どこでどんな変化が起きるのか、よく意識を向けてみると分かると思います。
こうすることで好みの音色を作っていく準備が整います!
細かい奏法や、詳しい音色の作り方などは、また書きたいと思います。
その際はぜひご覧になってください。
また、管楽器の上達が早くなる方法を、自分なりに書いています。
こちらも併せて読んでいただくと、嬉しいです。
それでは。