瓦屋根修繕工事ってなにするの?
自宅の屋根が瓦の場合、どんなときに修理が必要になるか気になっている人も多いと思います。
瓦屋根の修理と聞くと、大掛かりな工事で費用も高くつくんじゃないかと不安になるかと思います。
なので今回は瓦屋根の修理について詳しくお話します。
瓦屋根の修理について知識を少しでも持っておくことで、実際に施工が必要となった際、工事の失敗や詐欺にあうことを避けられる!!
瓦屋根の修理のタイミング
瓦屋根の修理の方法
瓦屋根の修理を依頼する業者の選び方
瓦屋根の修理するタイミング
瓦屋根の修理を行うタイミングは、主に2つのようなときです。
・耐用年数が近づいたとき
・劣化現象が出てきたとき
瓦屋根の耐久性を維持したり、雨漏りを防いだりするためには、適したタイミングで修理をしなければなりません。
瓦屋根の修理が必要なタイミングについて、それぞれ詳しく説明します。
・耐久年数が近づいたとき
瓦屋根の耐用年数は
セメント瓦の場合は30年ほど(塗装が必要な瓦)
粘土瓦ではおよそ50年(和瓦 漆喰工事が必要)
自宅の瓦屋根がいつ施工されたか確認して、耐用年数が近づいている場合には早めに修理するようにしましょう。
・劣化現象が出たとき
瓦屋根に劣化症状が出てきたら、雨漏りや瓦の落下が起きたりする可能性が高いため早めに修理しましょう。
瓦屋根の劣化現象には、主に以下のようなものがあります。
・瓦の塗装の剥がれや色あせ
・瓦のヒビ割れや破損
・瓦のズレ
・漆喰の割れや崩れ
漆喰とは、屋根の頂上部分にあり、棟瓦と接する「屋根瓦」を接着するための材料のこと。
棟瓦と屋根の隙間から雨が内部に入り込むことを防ぐ役割があります。
瓦屋根の修理方法
瓦屋根の修理の方法は、施工方法によって3つに分けられます。
・部分補修
・葺き直し
・葺き替え。
部分補修では、破損の状況に合わせた修理方法を説明しましょう。
・部分補修
瓦のヒビや割れ
瓦にヒビや割れが発生した場合はコーキングでの修理か交換。
コーキング修理とは、主に樹脂系の目地材で隙間を塞ぐ方法です。
瓦の軽微なヒビや割れは基本的にコーキングで補修できます。
ですが雨水の流れを防いだり、施工不良となったりする場合があるので
しっかりとした業者にお願いするか交換がおすすめ!
漆喰の破損や劣化
漆喰の破損や劣化が見られた場合
新しい漆喰にやり替える施工になります。
既存の漆喰を取り除き(はつり)
↓※葺き土の調整
新たに漆喰を入れる(なぶり入れ)
漆喰が破損したり劣化してる場合には、「葺き土」の状態も確認します。
葺き土とは、主に、屋根の頂上にある棟瓦を固定するための土台の土の事です。
漆喰が破損していると、葺き土が雨にさらされて外に流れ出る可能性があり棟が崩れる危険もあります。
漆喰の修理をする際は、葺き土の状態もチェック
瓦の釘浮き
雨風や地震、経年劣化などによって瓦の釘浮きが起きた場合は、新しく打ち直すようにします。
瓦の釘浮きを放置していると、瓦が破損したり落下したりする可能性があります。
釘打ち施工の場合はビス打ち施工に変えるとより効果的です。
・葺き直し
瓦屋根の葺き直しとは、既存の瓦を丁寧に取り除き、下地の交換後に元に戻す施工方法。
瓦の耐用年数は数十年と長いことが多いが
下地や防水シートが先に劣化してしまう可能性があるため
定期的に葺き直しを行うのが一般的です。
葺き直しのメリット
既存の瓦を元に戻すため、材料費が抑えられる。
デメリットは
既存の瓦を再利用した際に、見た目では修理したことがわかりにくい。
・葺き替え
瓦屋根の葺き替えとは、既存の瓦を取り除き、新しい屋根材を設置する
施工方法。
瓦屋根から新しい瓦だけでなく、違う屋根材に変更する場合もあります。
葺き替えのメリット
新しい屋根材を設置するため外観が美しくなる
下地も補修するため全体的に耐久性が向上することです。
デメリットは
新しい屋根材に交換するため、部分補修や葺き直しよりも工事費用が高くなること。
瓦屋根の修理を依頼する業者の選び方
瓦屋根の修理を依頼する際の、優良業者の選び方を紹介
瓦屋根の修理は優良業者に依頼することで、施工不良を避けられる可能性が高くなります。
優良業者の選び方は、主に3つです。
・相見積もりする
・現場調査が丁寧かチェックする
・アフターサービス(点検)があるか確認する
・相見積もりする
相見積もりをして、相場に近い見積もりを出した業者を選びましょう。
施工内容の確認にもなります。
・現場調査が丁寧かチェックする
修理の依頼後、現場調査が丁寧に行われていれば安心して任せられる。
屋根の破損状況や屋根材の種類の確認、施工面積の測定などを迅速かつ丁寧に行います。
周辺の環境や、駐車スペースの有無などもチェックします。
ご近所様の配慮などもポイント!
悪徳業者の場合、屋根の見える部分だけ簡単に調査して工事を行い、施工不良となる可能性もある。
現場調査は工事をスムーズかつ屋根を正確に修理するために
最も重要な工程です。
業者がどのように現地調査を行っているか、確認しましょう。
・アフターサービスがあるか確認する
瓦屋根の修理後に、定期点検や保証などのアフターサービスがある業者は優良業者の可能性が高い。
やったらやりっぱなしの業者も多い!!
屋根修理を行う施工業者の中には、独自の保証を用意している会社もあります。
詳しく説明を聞くことがおすすめ!
最後に
瓦屋根は耐用年数が長いというメリットがありますが
雨風や地震などの衝撃で破損することがあります。
また、経年劣化によって瓦が落下すると、重大な事故につながる可能性もあります。
瓦屋根に耐用年数よりも早く劣化症状が見られたら
早めに修理する事をお勧めします。
瓦屋根の修理は優良業者に依頼して施工した方が
耐久性を保てるため安心です。