「実習生のストーリー」マガジン始動!
突然ですが、日本の介護施設で働く技能実習生が運営するマガジンを始めました。
一応、彼/彼女らの日本語教育を担当している私が取りまとめをしていますが、基本、実習生が自主運営しています。このマガジンのタイトルも、共同運営者全員で話し合って考えました。以下のマガジンの説明文も、全員で話し合って考えたものです。
日本で実習生として働いています。日本の生活や経験したこと、学校で勉強していないこと、忘れられないこと、ホラー体験、お金持ちになる方法、日本人に知ってもらいたいことなどを書きます。
「ホラー体験」「お金持ちになる方法」!? 私もどんな話が投稿されるのか、ドキドキしながら待っています。
これまでに投稿された記事のどれもこれも、実習生の生活や想いが垣間見れて、とても興味深いです。
と、ここで少し、「実習生」と呼ばれる彼/彼女らの背景について説明しておきます。
外国人が日本で暮らすためには、「在留資格」が必要です。この「在留資格」ですが、実際、数えてみたら、29種類ありました(1)。
その中でも、「技能実習」という在留資格は、2番目に多く、この在留資格を持つ人は、2021年6月末現在、354,104人います(2)。日本で働くための資格の中では、最も割合が多い在留資格です。
この技能実習制度の中でも「介護」分野の受け入れは、2017年に始まったばかりですが、すでに多くの技能実習生が、介護施設で働いています。特に、新型コロナウイルスによる影響が長引く中、介護現場を支えてきたエッセンシャルワーカーの中に、実習生の存在も含まれています。
技能実習制度には、様々な問題があることも事実ですが、それは、制度の問題です。日本で暮らす外国人を区別しているのは、制度によって決められた「在留資格」であって、すべての人に、日々の暮らしがあります。
このマガジンを通して、少しでも実習生の日常を知っていただけたらなあと思っています。フォロー、スキ、コメントなど、気軽にしていただけるとうれしいです。
彼/彼女らの発信を、ぜひ応援してください。
<参考資料>
1)在留資格一覧表(出入国在留管理庁)
2)令和3年6月末現在における在留外国人数について
(2021年10月15日報道発表)