ナヤ版図 団結のドミナリア デッキ紹介
デッキ紹介
各カードの紹介
クリーチャー
ニショーバの喧嘩屋
主役その1
基本土地の種類数がパワーになるトランプル持ち、最大5/3
ラーダの扇動者
主役その2
土地が整っていれば、赤1マナで3/1から5/3に強化
攻撃時、自分のパワーより小さいクリーチャー1体をブロック不可にする
照光の巨匠
主役その3
自分の呪文の対象になるたび謀議する二段攻撃持ち
無謀な嵐探し(嵐蓄積の斬鬼)
脇役
戦闘開始時、味方クリーチャーに+1/+0修正と速攻付与
夜はトランプルも付与、自身強化で5/4トランプル
クリーチャー強化
ガイアの力(インスタント)
基本土地の種類数に応じた強化、緑1マナで最大+5/+5にする化け物
双業火(インスタント)
(主)クリーチャーに二段攻撃付与
(副)火遊び×2、ガイアの力×2
天使火の覚醒(ソーサリー)
+1/+1カウンター×2、警戒、トランプル、絆魂、破壊不能、速攻を付与する化け物
フラッシュバック付で2回使える
ウェザーシード盟約(先読付、英雄譚エンチャント)
1章:基本土地を戦場に出す
2章:1/1苗木トークン生成
3章:基本土地の種類数強化(最大+5/+5)、トランプル付与
除去
力線の束縛(瞬速付エンチャント)
土地が整っていれば、白1マナで、どんなパーマネントも追放除去
瞬速で打てるため、相手ターンや、トランプル持ちをブロックするクリーチャーに打つ、という芸当も可能
火遊び(インスタント)
顔にも打てる2点火力
序盤のやばいクリーチャー(樹海の自然主義者等)には躊躇せず打つ
序盤に土地が詰まった時に、占術目的で顔に打つことも有用
その他
鏡割りの寓話
御馴染の英雄譚エンチャント
1章のゴブリン(宝物生成)、3章の本体(コピー生成)も優秀だが、2章のルーター能力で、不要土地を捨て、コンボに必要なカードを探すのがメイン。化け物ではあるが主役サポートではないため、3枚積み
タミヨウの保管
破壊不能と呪禁を付与できるインスタント、ライフ回復のおまけ付き
布告除去は防げないが、放浪皇対策、「照光の巨匠」と相性が良い、緑1マナの優秀防御カード
土地
合計25枚。
土地を整える(基本土地種類数を5つ揃える)ことがデッキパワーにつながるため、基本24枚よりやや増。
トライオーム(3色土地)
タップイン故、増やしすぎると、テンポが遅くなるため、計10枚
「ジェトミアの庭」は、デッキ色と合致するため、3枚採用
「ラフィーンの塔」は、デッキから遠い色(青・黒)を有し、5色達成に繋がるため、3枚採用
スランの門
トライオームと基本土地で5色揃えられなかった時に、非常に便利。一方でトライオームのようなサイクリングもなく、5色到達後はただのダメージ付タップイン土地で、使い勝手が微妙になるため、3枚採用
デッキの動かし方とデッキ対策
基本的な戦い方
基本はグルール狼デッキに近く、2マナ、3マナクリーチャーによる打撃で削る。フィニッシュはクリーチャー強化カードと版図シナジーで自身のクリーチャーを化け物に変える。よって、基本土地種類数を5色(最低でも4色)揃えることがミソになる。
また、自身のクリーチャーが場にいないと身動きがとれなくなる(クリーチャー強化カードが腐る)ため、場に出したクリーチャーは大切に扱う必要がある。
強化するクリーチャーについて
ガイアの力、ウェザーシード盟約の3章
基本土地種類数が揃っていれば、+5/+5修正であり、どのクリーチャーとも相性が良い。
ニショーバの喧嘩屋:10/8トランプル
ラーダの扇動者:赤1マナ5/3 ⇒ 10/8 1体ブロック不可
照光の巨匠:6/6二段攻撃(謀議して7/7)
天使火の覚醒
警戒を付与できるため、明らかに放浪皇を構えている時に極めて有効。場合によっては、キキジキ第1章のゴブリントークンにも使用する。
絆魂によりダメージレースが逆転するため、アグロデッキをこの1枚で封殺できる。速攻も付与できるため、全除去された後の返しにも有効。
「照光の巨匠」に打てば、謀議で4/4、続けて「ガイアの力」を打つことにより、10/10二段攻撃、トランプル、警戒、絆魂、破壊不能という化け物が生まれる。
主要デッキの対策
黒系デッキ
除去が多くてキツい。「ヴェールのリリアナ」や絶望招来等の布告除去の採用もあり、「タミヨウの保管」ではどうにもならないこともしばしば。キキジキ第1章のゴブリントークン等、宝物生成を理由に無駄死にさせず、クリーチャー展開を優先する。「墓地の侵入者」、「勢団の銀行破り」が場にいると、「ラーダの扇動者」のブロック不可が有効に機能しないため、注意する。
オルゾフ、ラクドス、グリクシス、どれでもアドバンテージ獲得手段が多いことから、長期戦になる前に20点削るが吉。シェオルドレッドに対して「力線の束縛」が有効だが、相手もシェオルドレッドは大切にしたいため、ブロックに回さないことが多い。アップキープ後すぐに打つか、相手ターンに渡す前に打つかはケースバイケースで。
白単
こちらのデッキのマナ総量が少ないため、「平和の番人」の②コスト多くなる、はそこまで影響を受けない。サリアに対しても、こちらのクリーチャーの方がパワーが高く、クリーチャー主体のデッキのため、無視できたりする。「ベナリアの守護者」にはパワー2をぶつけて、相手の手札を削っていった方が有利に戦える。
「ラーダの扇動者」で押し切る場合は、「婚礼の発表」やエーデリンが生成するトークンが邪魔になるため、優先して追放を狙う。「ニショーバの喧嘩屋」で押し切る場合、トークンは無力のため、無視することが多い。
「力線の束縛」が瞬速で打てるため、戦闘時に「婚礼の発表」の+1/+1修正を消すことも有効。全般通して、白単には有利に戦える。
セレズニアエンチャント
序盤にでてくる「樹海の自然主義者」が除去できなければキツい…
「気前のいい訪問者」や「無常の神」によるパンプアップは無視する。展開+ライフゲインされる前に20点与える必要があるものの、こちらのクリーチャーの殆どが「監禁の円環」の射程内であり、厳しさにより一層の拍車がかかる…
構えるよりかはごり押し…ごり押せなければ負け。
伝説人間、伝説エスパー
デッキの見極めが重要!伝説人間であれば、「統べる者ジョダー」に対して、伝説エスパーであれば、ラフィーンやシェオルドレッドのために「力線の束縛」を温存する。2/3絆魂の「ファイレクシアの宣教師」やデニックに対しては、こちらの2マナ帯クリーチャーの方がパワーが上回り、脅威とならない。除去がそこまで多くないため、クリーチャー対決となり、押し切れることが多い。
青単
いかに早くクリーチャー展開できるかがポイント。クリーチャー強化を優先するため、「鏡割りの寓話」をわざと打ち消させることも考慮する。傲慢なジンに対しては、相手の土地が全部タップしたタイミングで、「力線の束縛」を狙う。空中戦ができないため、早々に相手体力を削り、ジンをブロッカーに回させることができれば勝機あり。
赤単、グルール
こちらのデッキに1マナクリーチャーがいない分、速さでは負けることが多い。先攻をとられたら一気にキツくなります…
序盤は火遊び、中盤は「力線の束縛」で、主要大型クリーチャー(轟く雷獣、ハラナとアレイナ)を捌きつつ、「天使火の覚醒」でのダメージレース逆転、「ガイアの力」で一撃必殺を狙う。
アゾリウスコントロール
一番苦手…告別を打たれる前に倒せなければ、負け濃厚である。序盤の動きが遅いことと、キキジキを何とか唱えられれば、集団失踪のタイミングがずれることがあり、併せてクリーチャーを早く展開することができれば、何とか勝機が見える。全除去後の最後の一押しのために、無謀な嵐探しや「天使火の覚醒」を温存し、速攻クリーチャーでの反撃は有効。「力線の束縛」は、「勢団の銀行破り」やセレスタスに対して使うことも考慮する。
5C版図コントロール
序盤の動きは遅いため、速やかにクリーチャー展開を行い、「底への引き込み」に対して「ガイアの力」、「神の乱」に対して「タミヨウの保管」で、相手の除去に抵抗できれば、ごり押すことが可能。一方でズアーを採用している場合は、絆魂持ちのライフゲインや大型クリーチャー展開により、ダメージが追い付かず太刀打ちできないことが多い。
3ターンキルについて
照光の巨匠の方が、謀議もあり、成功率は高いです。3ターンキルにこだわらず、鏡割りの寓話で、手札を整え、5ターン前後にフィニッシュを仕掛けることが多い。
デッキ作成のきっかけ、参考デッキ等
きっかけ
「団結のドミナリア」収録をもって、スタンダードローテーションが行われるため、「団結のドミナリア」の全カードリストと睨めっこしながら、環境を予想していく。著者の基本的な頭の構造は、アグロ脳であるため、序盤の除去を回避しつつ、いかに早く相手のライフを削るか、という視点で考えていた。きっかけの1つとなったのは「切り崩し」、パワーとタフネスの合計が5以下のクリーチャーを除去する1マナインスタント…
序盤にこれを抜けられなければ、早々に押し切ることは困難と考えたため、2マナクリーチャーで3/2以上を探していく中で、彼と出会ってしまった…「ニショーバの喧嘩屋」である…
彼の利点を最大限に活かすためには、版図シナジーを追求する必要があるが、他のカード候補として、最低3マナで出せる4/6の「ヤヴィマヤの滞留者」、5マナ10/10になり得る「属地のマロー」、土地サーチもあり、7マナで3/3を5体生成する「群れの渡り」などが考えられたが、段々とデッキが重たくなっていく…
そんな中、ある動画を発見してしまう…
参考デッキ、参考動画
本デッキのコンセプトと似たデッキは何点か公開されていましたが、著者が参考にしたのは上記の動画。
前環境で、精神連携メカに「災厄を携える者」を乗せて16点パンチをしていた著者にとって、3ターンキル、というロマンデッキに一気に魅かれてしまったのだった…
調整履歴
3ターンキルを狙うだけでは、安定性に欠けるため、様々な調整を施していく。最初は前環境から使用していた「キキジキ・精神連携メカ」デッキと織り交ぜながらチューニングしていく…
キキジキ及び精神連携メカのコピーは魅力的であるものの、4色デッキとなると、土地が安定しないことが多くあり、勝率は伸びなかった…
そこで、青を抜き、デッキ全体をグルールに寄せて、速さ重視のデッキへと調整していくこととなる。
「俊足の踊り手」や、除去枚数などは多少調整代はあったものの、上記画像のデッキリストで、初のミシック2桁到達を達成する。また、黒系デッキか青単ばかりのミシック上位の中で際立っていたせいか、海外のプレイヤーから声を掛けられたのも思い出深い。
食肉鉤虐殺事件がスタンダードで禁止になってからは、環境が早くなったため、冒頭に掲示したデッキに落ち着く。「熊野と渇苛斬」は、2マナクリーチャーのパンプアップや、「ヴェールのリリアナ」ケアに入れていたものの、初手トライオームが多いことと、6/4の「ニショーバの喧嘩屋」が、タフネス4以上除去の「勇敢な姿勢」や「邪悪を打ち砕く」の的になってしまうため、抜くこととなった。「俊足の踊り手」も「墓地の侵入者」の対抗手段として優秀なものの、シェオルドレッドと対峙できず、それよりも「照光の巨匠」と相性が良い「天使火の覚醒」を採用する運びとなった。
終わりに
BO1限定のネタデッキにここまでお付き合い頂きありがとうございました。「団結のドミナリア」実装の9月、10月と、1200位には入賞できたので、「ロマン」とある程度の勝率を求めている方には、おすすめのデッキとなっていると思います。
11月15日、兄弟戦争が実装され、環境ががらっとまた変わりそうな予感です。引き続き、奇抜なロマンデッキを作っていこうと思います。
対戦メモも含めて、徒然なるままに、ここまで書ききってしまいました。読んでくださった方々、ありがとうございました。
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