やらかしから始まった小田原の旅
とある金曜の夜。
少々 酒を飲みすぎて
帰宅の途につくグリーン車で爆睡。
降車駅でなんとか目覚めたものの、
慌てて降りたせいで車内に荷物を置き忘れてしまった。
「やっちゃった…」
まさかの荷物ひとり旅。
グリーン車のふわふわシートに乗ってどこまで行くんだろう。
財布には結構入ってたよな…。
見つかるまで
不安な時間を過ごす。
が、酔いも覚めた頃、
荷物も中身も無事の知らせを受ける。
本当に幸いなことだった。
発見されたのは路線の終点・小田原駅。
すでに電車は終了していた。
翌日は家族とゆっくり過ごそうと思っていたのだが、自分は荷物を取りに行かねばならない。家から小田原まで2時間。なんだかんだで貴重な土曜日を半日潰してしまうことになる。
「あ〜あ…ブーイングは必至だな…」
翌朝。
恐る恐る、妻と娘(小3)に伝える。
「パパ、今から小田原まで行ってくる」
「ちょっと忘れ物を取りにね」
「きのう電車で眠っちゃってさ、アハハ…」
すると、
アハハ…じゃねぇ!と
間髪いれずに突っ込まれる。
ですよね。
アハハじゃないですよね。
「そ、それじゃみんなで小田原に遊びに行こう!」
「災い転じて福となす的な?」
「小田原なら、おいしい寿司屋もあるのでは?」
「お城見てみたいって言ってたじゃん!小田原城行こうよ。北条氏だよ北条氏」
と、全力で取りつくろう。
よく考えたら小田原は観光地だ。
荷物をピックアップすることに懸命になっていた脳は、家族の顔を見るなり瞬時に態度を変えた。
"楽しいお出かけにしちゃえばいいじゃん!"
…我ながらhappyな脳だ。
ただ、娘は以前から一度城が見たいと言っていた。大河ドラマ「どうする家康」を欠かさず観ていて、歴史も好き。小田原を治めた北条氏も知っている。
しゃーねーなぁと言いながら、
ふたりは笑って支度をはじめてくれた。
ありがとう。
ダメなパパに付き合ってくれて。
こんな成り行きで決定した小田原への小旅行。
結果的にかなり楽しいイベントになったし、家族連れにおすすめしたいスポットも知れたのでnoteに残してシェアしたい。
(行ったところ)
・小田原城
・鮨 入船
・神奈川県立 生命の星・地球博物館
まずは…
小田原駅から箱根登山鉄道に乗って10分。
神奈川県立 生命の星・地球博物館に行ってきた。
はっきり行ってここはすごい。
ときどき都内で恐竜展みたいな展示はあるけど、
全っ然スケールが違う。
お昼は小田原に戻って寿司店「入船」へ。
娘はマグロの赤身ばかりを10巻も食べていた。
他のネタも勧めたが、
いつも赤身以外食べない。
もっと食に興味をもって
いろんなものを食べてほしいなぁと願う。
マジで。
腹も満たされ、いよいよ念願の小田原城へ。
城内に手裏剣が投げられるコーナーがあったけど、営業時間に間に合わず断念。
でも…
突然決めた旅だったが
終始笑いっぱなしでとても楽しかった。
このささやかな日常を
ちゃんと覚えておきたい。