おいしいイラスト集 #07 「冷奴」 …と、その周辺を巡るエッセイ
きょうは、豆腐のイラストを作ったので投稿します。
どんな調理にも順応するので、諺で、”万事豆腐”と例えられるそうです。
ところで…
食べ物を擬人化した作品といえば、”泳げたい焼きくん”か、”だんご3兄弟”が頭に浮かびます。
でも、もし豆腐を擬人化したなら、かなり悲惨なことになりそうです…
すっぴん姿を晒される冷奴に始まって、煮るなり、焼くなり、揚げるなり、好き放題に弄ばれる。元々 すり潰された大豆から生まれたにも関わらず、 今一度すり潰しの刑に処され、ホワイトソースにされたりもする。挙句は、極寒の夜に放置、凍ってしまう程の修行を強いられ高野豆腐にされるなど…食材界の艱難辛苦(かんなんしんく)を一手に引き受けてきたような存在です。
トッピングにしてもです。
ねぎや生姜、キムチ、イクラ、ピータンなど、洋の東西を問わず、筋金入りのクセものの相手をしなければなりません…。
と、闇雲に擬人化したのには理由があります。
先日 仕事のリサーチをしていたところ、面白そうな物語を発見したんです。
かの達磨大使が登場する中国の物語で、”豆腐”を擬人化した作品です。
以下、それを端的に抜粋した日本豆腐協会のHP(http://www.tofu-as.com/tofu/history/18.html)から、更に抜粋、引用します。
豆腐の由来を書いた中国の古い本で、『豆盧子柔伝(とうろしじゅうでん)』と言います。 物語には、達磨大師と、その弟子に志願した豆腐が登場するのです。ある日、達磨大師のもとに弟子入りを申し出た豆腐が、素直で立派な人物であるのを師が見抜き、皇帝に豆腐を推薦することになります。「この者は身分は低いが、非常に潔白な性格で、混じりけのない心の美しさを持った者であり、世間一般の人と比べて味加減が超越しているというか、食べ物にたとえるならば、高級な神饌(供え物)のような人物なのです。……一度お使いになってみてはいかがでしょうか」
どうです? これだけで読んでみたくなりませんか?
残念ながら、日本語訳されたものが今のところ見つからないのですが(現在も捜索中。紹介できずにすみません)、あればぜひ読んでみたいです。
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きょうも、最後までお読みくださりありがとうございました。
冷奴の画像、みんなのフォトギャラリーにUPしておきますね。(ちなみに、醤油の量が少ないと感じられた方、鋭いです。私、今 減塩してまして、こんな豆腐を食べています)
またnoteでお会いしましょうね。
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作品が増えてきたので、ご案内しますね。
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