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「この世で一番強くて優しい存在」考察


今回は、人間の持つ強さと優しさに付いて考察してみました。

複雑でややこしい心というものを持っている私達人間が、一番パワフルでいられる為には、自分に対して正直であると同時に、他者に対して誠実であるという事が必須な気が私はしています。

それは決して「品行方正に生きている人」の事を指すのではなく、例え未熟であったとしても「どこから見られても矛盾が無い生き方」が出来ている人の様な気が致します。

何故ならそういう方達は「隠し事が少なければ少ないほど、誰に対しても堂々といられる生き方」というものが出来ている分に比例して、心を疲弊させる事にエネルギーを消耗させるという事が少ないからです。

私が思うに、人間の心身の元気を失わせる最大のものは、後悔や罪悪感や不安や恐怖や恥や絶望感等から来る「委縮」ではないでしょうか。

そしてこうしたものは、私達の心を非常に重く苦しくさせる為に、人は何とか思考で誤魔化そうとしますが、でもそれは「見たくないものに蓋をして、見ない様にしているだけ」なので、結局そこから逃げる事は私達は出来ません。

何かを誤魔化し、誰かを欺けたとしても、自分自身から逃げる事は出来ないからです。

もしそうしたものを澱の様に心に溜めたまま生き続ける事になった場合、その方は「心から笑う事が出来なくなる」という人生になってしまうのではないでしょうか。

なのですが、そういう事を見抜ける人間も、私は少ない様に思います。

何故なら殆どの人達が、心に抱えたどんよりとした澱を上手に隠し合い、「狐と狸の化かし合い」をしながら生きているので、「演技の笑顔」と「本物の笑顔」をお互い見分ける事が出来なくなっているからです。

ちなみに私は昔からそういう事を敏感に感じ取れる一人だと自負しておりますが、それは私が「何処からでもどうぞ見て下さい」という生き方を貫いて生きて来たからではないかと、自分では思っております。


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