
社会や世間は自然現象である「年を取る事」を罪みたいに思わせ、罪悪感や劣等感を持たせるのが好き
今回は、若い頃から私が疑問に感じている「世間の風潮」というものをお伝えしています。
この地球という惑星に肉体を持って生きている限り、老いと寿命という「誰一人避けては通れない宿命」というものがあります。
それは自然現象でもあるのに、では何故社会や世間は「それを良しとしない」とする方向に誘導するのでしょうか?
その一つの理由に、「若さを保つ」という事をビジネスにすれば、非常に儲かるという事がある様に私は思います。
誰もが「年を取る」という事を、自ら本音で望むという人はいないので、何時の時代も"廃れる事のないビッグビジネス"として成り立っているという事ですね。
そしてその為に「年を取る」という事を、あたかも悪の様に思わせる様な冷たい思考が世間に蔓延しています。
中には残酷に「劣化」と称して、芸能人達の若い頃と年老いた写真を並べて愚弄し、優越感に浸る様な事をする残酷な方達もいる。
でもそんな事をする人間の心は「本当に豊かと言えるのでしょうか?」と、そういうものを目にする度に私は思います。
そういう心無い事をする人達は、「自分もいつかは同じ様に年を取る」という視野と想像力と思い遣りを持つ知性に欠けているのでしょう。
年齢を重ねてみないと分からない事というのは沢山あります。
そして「年を取って謙虚になる」、或いは「年を取らなければ謙虚になれない」という事を経験したりするのが、エゴの強い私達人間という生きものなのかもしれませんね。