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【純猥談映像化】あ、これ好きなやつだ…と思っちゃった。

たった10分の映像にもってかれた…。

いや、記憶という断片的で曖昧なものを伝えるには10分くらいがぴったりなのかもしれない。

特にこういう解像度が低い方が美しい話題は、

猥談

古今東西、老若男女、エロ話には心が躍る。
クラスメイトのものであれ、芸能人のものであれ、誰かの秘め事はいつもあっという間にコンテンツ化され、広まり、エンタメとして消費される。
自分の秘め事はこんな風に酒の肴にはされたくないな…と誰しも思うけれど、身バレしないなら…ちょっと誰かに聞いてほしいかも、という気持ちもある。
だって何でもない人生の中で、夜の話ほどロマンチックでドラマチックでエモーショナルなものってないんだもの。

そんな、インサイトをバチッとついた、コミュニケーションプラットフォームがあるらしい。
猥談をみんなから集め、身バレしないように公開する。
そこに集まる人は本当に誰かわからない誰かの、めちゃめちゃリアルな秘め事をエンタメとして消費する。
しかも、集まる人からのサポートでサイトを運用しているため広告が出ない。
身元というバイアスと広告というノイズを徹底排除して純粋に猥談を楽しむための広場…。

それが、純猥談だ。

誰もが登場人物になったかもしれない、今の性愛にまつわる誰かの体験談があつまる場所です。
投稿された純猥談はすべて実体験にもとづくものになります。 広告は掲載せず、すべてご覧いただく皆さまからのサポートによって運営していきます。
(サイトより)

A面、B面とあってB面はサブスク課金制
(とはいえ、ミニマム100円/月となんとも良心的)

このサイト自体すごく興味深くて、B面も覗いてみたくて、それだけで記事が1本書けそうなんだけど、それより先にどうしてもたくさんの人に知ってほしい短編ムービーがある。

それが冒頭の10分動画
「触れた、だけだった。」

これは、純猥談のサイトに投稿されたビネさんの文章を運営が映像化したものだそうだ。

エモい・・・エモすぎる。

映像がめちゃくちゃ綺麗だし、男性の独白と、登場人物の会話がナチュラルに溶け合っていて、そのバランスが絶妙だ。

映像と静止画が織り混ざっているのもいい。
記憶って断片的で曖昧で、静止画の方が記憶の再現には忠実な気がする。
なんだか『ジョゼと虎と魚たち』の冒頭を思い出した。

そしてリアルが詰まり過ぎている。

・都合のいい関係に甘える男の子
・一番になれなくても隣にいることを選ぶ女の子
・テストで平均点を狙う要領の良さ
・友達みたいな挨拶
・そっと重ねられた小指
・過去を再現しようとする男の子
・過去と決別する女の子

私はこんなに可愛くないし、要領はめちゃくちゃ悪いし、飲みつぶれたことはないし、ワンナイトしたこともないし、猥談の持ちネタと言えば初体験の時の相手のパンツが裏表逆だったことくらいなのに・・・

わかる!!ってなる。

あらゆる女の子のわかる!が10分に詰まっている。
めちゃめちゃ綺麗な映像と一緒に。
男の子目線の話なのに、女の子のわかる!がめちゃくちゃ詰まっているのがエモさの秘訣なのかもしれない。
そういうところ、ずるいなって思う。

誰もが登場人物になったかもしれない、今の性愛にまつわる誰かの体験談があつまる場所です。

純猥談のコンセプト

誰でもない普通の人の等身大の秘め事には、やっぱり誰でもない普通の人たちの言葉にできない想いのエッセンスが詰まっているんだろうな。

そして、こういうどうしようもない恋の話をバレンタインデーにUPするあたり、
純猥談、秀悦だわ。
ハッピー・バレンタイン

(そして私には義理チョコすら渡す相手がございません。)

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