Vol.1:売れっ子作家への道は険しい?チームで始めるネット販売
ハンドメイドで制作した商品。ネットでショップを構えたら、すぐにたくさん売れると思っていませんか?
「ハンドメイドの売り上げだけで月収数十万」
「趣味が副業にできて、利益率がいい」
ネット上でそんな言葉をよく目にしますが、実はそんなに甘くありません。
しかし商品の作り方やアプローチの方法を知っていれば、売れっ子作家も夢じゃない、かも?
このnoteでは、ハンドメイドを愛するEMIとMAHOが売れっ子作家を目指して挑戦する記録をつづっていきます。
今からハンドメイド商品の販売を始める人
販売を始めたが思うように売上が出ない人
チームで制作や販売を始めたいと考えている人
一緒に試行錯誤していける内容になっています。ひとりで考えても迷うことがたくさんありますよね!そんなときに役立つ記事になれれば嬉しいです。
売れっ子作家ってなんなのさ?目標を定めて進もう
売れっ子作家と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?
ハンドメイドの月商が30万円以上ある人
イベントですぐに完売してしまう人
インスタでたくさんのファンと交流している人
いろいろなタイプの売れっ子さんが思い浮かぶと思います。
しかし、大切なのはあなたがどんな作家になりたいかです。
売れっ子作家というゴールを具体的に掘り下げながら、私たちが立てたビジョンを紹介します。
理想の売れっ子作家はどんな人?研究しよう
あなたは好きな作家さんや仲良しの作家さんはいますか?その人たちは売れっ子さんでしょうか?
もしも「こんな風になれたらいいのになぁ」と思う作家さんがいるのなら、あなたはラッキーですよ。
理想の売れっ子像を既に見つけている状態です。
さて「好き」という気持ちから、もう一歩踏み込んで研究を始めましょう。
どうして好きなのか
どこがいいのか
どんな発信をしているか
フォロワー数は?
売り方は?
人柄は?
作風は?
気になる項目を表にして、気付いたことを書いていきます。あなたが好きだと感じるなら、他にも「それがいい」と思う人がたくさんいるはずです。
ひとりに絞らず、いろいろな人を見てみましょう。
そして好きなところをたくさん書き出してみてください。
その中に共通点を発見できるはずです。
他にも強く惹かれるワードがあればマークしてみましょう。
発見した共通点やマークした部分は、あなたが目指したい理想の売れっ子作家のヒントです。
ヒントを元にどんな作家になるか方向性を絞っていきましょう。
私たちはGoogleのスプレットシートに作家さんの特徴や強みと思われることなどを書き込みました。
Googleのスプレットシートなら、権限さえあれば共用できるので便利です。
アプリをダウンロードしておけば、出先でも閲覧と編集ができます。
「利益が手元に残る」仕事としての作家業を目指す
MAHO「売れすぎて困るくらい売れてみたいよね」
EMI「発売日に即完売!っていうのも憧れるなぁ」
ふたりともハンドメイドが好きで、それぞれの分野で長く活動していました。
しかし結果は思わしくありません。
入学グッズのオーダーで値切られ、制作時間だけが増えて疲弊したMAHO。
オリジナル商品を作っても、数万のネットショップの中で埋もれてしまったEMI。
他にも試行錯誤したが、いい結果を残せなかったチャレンジがたくさんあります。これから追々、お話していきますね。
こんな私たちが今回のネットショップのテーマに掲げたのは「鼻歌を歌いながらでもできることで、着実に稼ぐ」です。
作家として自分のこだわりがある作品を持っている人は「それってズルいのでは?」と感じるかもしれません。
いいものを届けたい。お客さんの気分をあげるような逸品になりたいという気持ちは、私たちにももちろんあります。
その気持ちがなくなってしまったら、ハンドメイドにこだわる理由もないでしょう。品物を仕入れて売るほうが高い利益を生むかもしれません。
そこで「ハンドメイドを届ける」ことを大前提に置き、私たちが新規ショップ経営に向けて譲れないと思うことをまとめました。
商品の質を上げる手間は惜しまない
私たちにできて、お客さんにできない価値を提供する
運営に時間をかけすぎない
安売りはしない
「ハナウタ運営の基本方針」と名付けましょう。具体的にどういう思いがあるかを紹介します。
<1.商品の質を上げる手間は惜しまない>
ハナウタ運営だからといって「あちこちで手を抜いてやろうぜ!」ということではありません。
ハナウタ運営の肝はどこに力を入れて、どこで効率化するか、のバランスです。
誰かに喜んでほしくてハンドメイドに取り組む私たちにとって、お客さまはとても大切な存在ですし、喜ばせたい相手そのものです。
喜んでもらえるデザインや部品選びはじっくりしっかりする一方で、商品の構造や運営管理など、お客さまに見えないところはシンプルで自分たちに優しい構造にします。
<2.私たちにできて、お客さんにできない価値を提供する>
「私にとって難しくないことで、お金をもらうのは気が引けるのよね」なんて思ったことはありませんか?
ハンドメイド作家さんが値段付けで苦労する原因のひとつではないでしょうか。心当たりがある人もいるんじゃないかな。
EMIも基本的にこのタイプの作家です(笑)
私は主婦なので台所はメインの職場のひとつです。お料理はできますが、プロの料理を食べにも出かけます。
「お料理は私もできるから、お金を払いたくないわ」なんて言わずに、きちんとお会計をして帰りますよね。
おいしいものを食べさせてもらって、むしろ納得してお金を払います。
私のお客さんにも「不器用だからお裁縫はできないけど、好みのカバンを作ってもらうのはとても好きなの」とおっしゃる方がいます。できないことをしてもらったことに価値を感じてもらえるわけです。
だからお金をもらうことへの罪悪感とはお別れしましょう!
<3.効率よく、時間をかけすぎない運営にする>
EMIには子どもが3人おり、MAHOにも2人います。学校行事や習い事の送迎などで時間はみるみる減っていきます。その上、ふたりとも家事育児とは別に報酬をいただいている仕事を2~3つ持っているんです。
こんな状態のふたりなので、どうしてもハナウタ運営でなければいけないんです(笑)
<4.安売りはしない>
「安い=よい」ではありません。
私たちは長く安定してショップを続けることが目的です。手間や材料費に対して、品物を安く売っていては身がもちません。
ここでいう”安売り”は単価を下げすぎないという意味です。
あなたの作品も、デザインや材料選びに時間をかけたとっておきの逸品ですよね。
妥協せずに作った作品に、その値段で本当にいいですか?
「安い方が喜ばれる」「安くないと売れない」そんな風に考えている人がいたら、まずはリセットしましょう。
ハンドメイドには安さ以外の価値がたくさんあります。そちらにウエイトを置いた商品作りが必須なのです。
より具体的な商品の作り込み方や、価格設定の方法についても、後日書く予定です。
EMIとMAHOのふたりの経験からいうと、安く売ると、確実に心が折れます(笑)
趣味と実益を兼ねた作家になれるよう頑張りましょう!
TIME IS MONEYといいますが、正に時間は財産です。
商品の構造を簡単にすることや、運営の役割分担、お互いのフォローアップなど、小さな時間の節約はお客さまには見えない部分です。
運営側に易しい仕組みを作ることで細く長く続けられます。
どんな仕組みにしたかも、追々公開していくつもりですのでお楽しみに!
【まとめ】目指したいビジョンを具体的に持とう
地図を持たずに手探りでゴールへ進むのと、殴り書きでも目印が示してある地図を持っているのとでは、どちらが楽に到着できるでしょうか?
目印、ほしいですよね!
まずは「理想の売れっ子作家」というゴールを設定しましょう。そしてゴールから逆算して、計画を立てると目印がある地図が手に入ります。
私たちのように「ハナウタ運営」という譲れない部分も決めておくと背骨がしっかりするのでおススメです。
計画は何度修正してもOK!一緒に「仕事になるネットショップ」を作りましょう。
【次回予告】何からすればいい?迷いがちな最初の動き
「ゴールは決まったけど、じゃあどうする?」ネットでいろいろな情報を集めても混乱するだけだと感じる人。ぜひ次も読んでみてください。
スケジュールの立て方や資金面。商品作りなどを紹介します。
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