安心感
18歳も歳下の私の不倫相手、中野くんが頼もしい。
フリーランスの彼が年々大きな仕事を得て、忙しくしている現実も頼もしい。高身長の私よりも20cm背が高いだけで充分に頼もしい。
そんな彼と昨日のホテルデート中のこと。フラフラになった私が後ろにあるガラステーブルに気付かずよろけ、後ろ向きに倒れそうになった瞬間「あぶない!」と中野くんに救いあげてもらった。ほんの一瞬だったが倒れずに済んだ。
“キュン”とした。中野くんを想って胸が“ギューー”とする事はあるけど、“キュン”とはああいうことなんだと後で思った。
おっとりとした性格の中野くんのあの時の反射神経の良さはやはり“若さ”なのか。
以前同世代の男性とお付き合いしている時は何かと不安だった。不規則な生活と食生活が乱れた50代の男性だったので、行為中に興奮して心臓発作でも起こされたらどうしようと真面目に想像していた。そういう心配や不安が中野くんには全くない。
会話の中でも頼もしいと感じる事がある。考え方が柔軟な中野くんにハッとさせられそれが私のパワーになる事も多いのも中野くんを好きな理由の一つなのだ。
最近中野くんは忙しくて昨日も2時間のデートの後仕事に戻って行った。今日も明日も忙しいのは知っているけど、昨日のとっさの行動の事を「とてもとてもとてもとてもカッコ良かった!」と伝えたくてこれからメールをしようと思います。(もちろん返信不要と付け加え)