浮気と本気②
中野くんが私に言ってくれる「愛してる」は、セフレとして繋ぎ止める為の言葉だと受け止めている。だけど、中野くんとのセックスは会う度に毎回違って良くなっている。
「女でよかったと思える」「一生の中でこんなセックスを知れてうれしい」と伝えると、中野くんは「お互いがセックスでこんなに気持ちよくて幸せを感じるのは愛し合っているからだよ」と言ってくれた。
「愛してる」を勘違いして受け止めてしまいそうで危険。そうなった時にまたフラれたらもうどうやっても立ち直れない自分を想像して怖い。
今回私の存在が彼女にバレた事で、中野くんは「もう彼女とは別れるかもしれない」という。彼女と付き合い続けるということはつまり私に会えなくなり、それは耐えられないと言ってくれた。
中野くんは私の日常には必要で大切な人。だけど私は今の生活を捨てて中野くんのもとに飛び込んで行く事ができない。こんなに好きでもこの気持ちは本物ではなく本気寄りの浮気なのかもしれない。曖昧。
もし会えなくなったら自分の心と体に何が起こるか心配なくらい私の日常に大切な存在だけど、中野くんには「よく考えて。私との別れを選んでも構わない」と泣かずに言うことができた。
私たちが今後どうなるかはわからない。たくさん泣くかもしれないけれど、なるようになると思う。