せめてあと10歳若ければ
先日中野くんの提案で新宿御苑の中を散歩した。マスクを外して風が気持ちいいと言う中野くんの隣で私はマスクを外せずにいた。シミもしわもあるしメイクもほとんどしていないので、こんなおばさんと一緒に歩いていて中野くんは恥ずかしくないのだろうかと気にしてマスクは外せなかった。
心の中で“せめて私があと10歳若ければ”と思うけれど、それを口にすると中野くんはすかさず否定をしてくれる。
2人っきりで過ごしている時は歳の差なんて気にならないのに、街なかで2人で歩く時は「どう見られてるんだろう」と気になる。
そしてまた明日中野くんに会える。
こんなに歳が離れていても私との関係を大切にしてくれる中野くんにはこの前会った時より優しくしてあげたいと思う。そして、毎日想っている私のこの気持ちをひとつ残さず伝えよう。