捨てた郵便物から個人情報を盗まれそうになった体験から学んだ、適切な処理のアイディア
郵便物は特に気にせず捨てている
宅配された荷物に貼られているお届け先情報は剥がして捨てるだけ
ごみ捨て場は不特定多数の人が利用している
上記に当てはまる人は、個人情報漏洩のリスクを意識したことがあるでしょうか。
今の時代、インターネット上での個人情報漏洩についてのニュースが報道されることが度々ありますが、身近なところでも個人情報が流出する可能性があります。
実際に、個人情報を盗まれそうになった経験を基に、その危険性と対策について解説していきます。
★こんなことがわかります
ごみ捨て場から個人情報を盗まれそうになった話
個人情報流出を防ぐ方法
ごみ捨てに対する意識が変わるかもしれない
不用意にごみ捨てをして、警察に訪問されました
大学時代のある日、いつも通り可燃ごみをアパート所定の収集場に出し、いつも通りの生活を始めようと思った矢先に、突然玄関のチャイムが鳴らされました。
事前連絡なしの訪問は新聞の勧誘か、NHKの集金だと思うようにしていましたので、居留守を使いました。
普段でしたら30秒以内にはあきらめるものですが、この時はやたらしつこかったのを覚えています。
しまいにはチャイムを鳴らすだけでなくドアをたたき始めました。
それでもなお、「ただの勧誘だ」と思っておりましたので、イヤホンを装着して引き続き無視することにしました。5分ほど経過して、ようやくドアからの音が止みました。
「やっとあきらめてくれた」と安堵した矢先に、今度はベランダの窓をノックされました。
さすがにこれは看過できないと思い警察を呼ぼうと考えました。
その人物の特徴を確認したうえで通報しようと思い、カーテンを開けると、そこにいたのは警察官でした。
これは異常事態だとベランダの窓を開け、話を聞くことにしました。
話の内容としては、『アパート所定のごみ収集場が漁られており、その中に私が捨てた住所の書かれた伝票入りごみがあることに気づいたので急遽訪問した』とのことでした。
『幸い、私が見つけたからよかったですが、住所の書かれた紙はわからないようにしてくださいね』とやたら恩着せがましく注意されました。
この出来事以降、住所や氏名の書かれた書類や郵便物は適切に処理してから破棄するように心がけています。
個人情報を守るごみの捨て方のアイディア
ハサミなどで細かく切り刻む
もっともオーソドックスな方法は個人情報の書かれた書類を細かく切り刻むことです。
特に、文字が記載されている部分については念入りに細かくしておきます。これだけでも十分に個人情報の流出から身を守ることができます。
特に処理せずそのまま捨てた場合、透明なごみ袋だと意外と外から見えることに驚きます。
この状態ですと、ごみ袋を開かずとも情報を知ることができてしまいます。
ですが、通販中心で生活されている方にとっては都度切り刻むのは億劫かもしれません。その場合は次の方法をお試しください。
ガムテープでぐるぐる巻きにする
ハサミなどで細かく切り刻む時間が惜しい方は、ガムテープなど不透明なテープでぐるぐる巻きにしてしまうことでも外からは見えなくなります。
上からマスキングするかのようにガムテープを貼るだけでは、書類の形から個人情報が書かれていそうだと感づかれる可能性があります。
そのため、情報が記載されている面を内側にして折りたたんだうえでテープ保護するようにしてしまうことでただの紙ごみにしか見えなくなるように工夫しましょう。
ハサミで切り刻むよりはお手軽ですが、デメリットとしてはテープの消費量が増えることです。
シュレッダーやセキュリティスタンプなどの商品を使う
より安全に個人情報を保護したい場合は、シュレッダーやケシポンといった専用の商品を購入して使うのもありです。
特に、大量の書類を処理したい場合には有効な手段になります。
一つ一つを処理する時間が惜しい方には、こうした商品を活用することで一気に処理することができますので費用を惜しまない方にはおすすめの方法になります。
!コンロで燃やすのはおすすめしません
大量の郵便物や書類を処理したいときにコンロで燃やしてしまおうかと考えるかもしれませんが、この方法は危険ですので止めましょう。
住宅には火災報知器が備え付けられていることがほとんどで、かつ印刷物には燃やすことで有毒な気体が発生するインクが使われている場合があります。
また、印刷物の中には特殊な加工をされているものもありますので、うかつに燃やすことは推奨できません。
燃えるごみとしてこれらの印刷物を出すことができるのは、焼却場では適切な施設で焼却処分ができるからです。
一般家庭で郵便物を焼却するのは絶対にやめましょう。最悪の場合火事を招く危険性もあります。
まとめ
★郵便物は適切に処理して個人情報を守りましょう
ごみ収集場を漁るのはカラスやネズミだけではないということを意識しましょう
住所や氏名の書かれている面は最低限、袋の外から見えないように
大量に書類や郵便物を捨てる場合は特に注意です
インターネット上だけでなく、ごみ捨て場を漁られるというアナログな方法でも個人情報が盗まれる可能性があることをご理解いただけましたでしょうか。
盗まれた個人情報はどんな用途に使われるかはわかりません。
覚えのない荷物が代引きで届いて金銭を請求されたり、怪しげな新興宗教からの勧誘電話がひっきりなしにかかってきたりするかもしれませんし、流出した情報によっては全財産を奪われる可能性も否定できません。
この記事を見て、一人でも「郵便物や書類を捨てる」ということに対して意識するようになっていただければ幸いです。
以上です。