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第二種電気工事士に独学で合格するための参考書と勉強方法【2022年合格体験】2024年更新版

  • 手に職を付けたいので、技術的な資格が欲しい

  • 家のエアコン取付やコンセント増設などをやってみたい

  • 設備系の資格として第二種電気工事士に興味がある

2022年8月に、第二種電気工事士試験に合格しました。

受検のきっかけは「将来の保険」と「自宅のコンセントやスイッチ等を直せるようになっておきたい」といった些細なことでしたが、システムエンジニアとしての仕事の中でもLAN工事等活かせる機会はありそうです(実際のところ、LAN工事は業者に頼むので活躍の場はありませんが)。

試験の難易度としては筆記試験、技能試験ともに難しくはありません。

前者は「教科書でインプットした後で過去問をひたすら繰り返す」という資格試験の王道パターンで十分対応できます。後者は工具を使って実際に工作をするのですが、これがとても楽しかったです。

詳しくは後述しますが、少しでも興味があれば、受けて損しない資格だと思っています。

★こんなことがわかります

  • 第二種電気工事士(以下、第二電工)試験対策の参考書

  • 参考書以外の教材(工具)

  • 勉強時間や実際の試験の雰囲気など


使用した教材と勉強時間(筆記試験)


第二電工の試験は「筆記試験」と「技能試験」に分かれております。

筆記試験では6割正解で合格となります。
技能試験では、事前に公開された13問の『候補問題』から1問がランダムで出題されますので、こちらについて欠陥なく組み上げ、審査を通過すれば晴れて合格となります。

筆記試験対策としては『ぜんぶ絵で見て覚える』でインプットを行い、『筆記過去問』で過去問演習を繰り返しました。

日商簿記試験や危険物取扱者試験ではインプットにYouTubeの動画を活用しましたが、第二電工試験については『ぜんぶ絵で見て覚える』に図表や画像が豊富に掲載されていたためこちらで事足りました。

現物の材料や工具についても、技能試験とその練習で使うために購入するので、より体感的に学ぶことができます。

筆記試験の勉強時間は仕事の都合でまとまった時間は取れませんでしたが、トータルで1.5ヶ月くらい(インプットに0.5ヶ月、過去問周回で1ヶ月程度)でした。

意識したことは、「計算問題は深追いしない」ことと「複線図はこの段階ではマスターしなくてよい」ことです。計算問題の割合はさほど多くないこと、取っ掛かりにくかった複線図は後の技能試験の勉強で習熟できますので、この段階ではさらっと理解しておけば問題ありません。

試験会場は東京大学駒場キャンパスでした。
日曜日でしたので、残念ながら学食は空いておりませんでした。
ただ、大学の敷地内におしゃれなカフェがありましたので、こちらで昼食をとりました。

使用した教材と勉強時間(技能試験)


技能試験については、『ぜんぶ絵で見て覚える』を見ながら『HOZANの工具セット』で各候補問題を練習していきました。

『練習用部材』は何回分購入すれば良いかは迷うところですが、二回分あれば安心できると思います。理由としては、一回目で技術を習得し、二回目で本番のリハーサルを行うといった塩梅です。

HOZANの工具セット』に加えて各種合格ツールも購入しました。

本番で出題される問題によっては『合格マルチツール』は出番が無かったりするのですが、特に使いづらいと感じたウォーターポンププライヤーの機能代替として優秀ですので「あってもよい」ツールです。

『合格クリップ』は圧着作業の時にずれがちな電線を固定するのに使え、合格ゲージ』は心線被覆剥ぎ取りの時短に有効です。

これら合格ツールはあくまで補助的なツールになりますので、お財布と相談して購入すると良いでしょう。

また、技能試験については参考書だけでは手の動かし方などイメージしにくい作業もありましたので、YouTubeの動画講座を参考にしました。

還電工様のように15分以内で完成させることはできませんでしたが、時短のテクニックや間違った手癖を矯正するのに大変役に立ちました。

試験時間は40分ですのでここまで早く作業する必要はありませんが、最後の見直し時間を確保できますので、25~30分を目標に作品を完成させるようにしておりました。

特に、合格クリップの外し忘れなどケアレスミスをするとせっかくの作品が審査すらされないので「欠陥の基準」については試験直前まで漏れなく確認しました。

欠陥の基準については『ぜんぶ絵で見て覚える』に記載されておりますので、とにかくここは押さえておきましょう。

技能試験の勉強(練習)の期間は1ヶ月でした。

また、技能試験の練習の時は作業用手袋を着用することをおすすめします。
ホームセンターで売っている安いもので良いですが、100均のものは耐久力が低いのでおすすめできません。

心線被覆を剥いだ電線は鋭く、ちょっとかすっただけでケガをします。
また、ペンチやプライヤーで指を挟んだりする可能性もあるため手袋で保護することをおすすめします。

練習開始した時は素手で行っていましたが、2つ目の課題に取り組む時に手の甲や爪が傷だらけになっていたことに気づき、急遽購入しました。

滑り止めのついた手袋ですと、電線をつかみやすいですし、アウトレットボックスにコネクタをねじ込む時に工具が不要になるなど作業効率がアップします。

欠陥の判断基準(電線の長さ)と合格


備忘録として、電線の長さにおける欠陥の判断基準について書いておきます。

「電線の長さ」については、配線図に示された寸法の半分以下になってしまうと欠陥になります。

試験終了後に、配線図に示された寸法より20mmほど長い箇所があったことに気づいてしまったので、欠陥にならないか発表当日まで不安でした。

電気工作物を試験管が目視で審査しますので、筆記試験に比べて合格発表までの間隔が空くんですね。

GoogleやTwitterで当該状況を探しましたが、同様の記述はありませんでしたので「欠陥の基準ではないが、欠陥とみなされるのではないか」と思っておりました。

結果としては、無事合格と相成りました。

配線図に示された寸法より多少長い場合は、欠陥とはみなされないことがわかりました。

流石に100mm長いとなると欠陥になりそうです。おそらくこの場合、他の箇所で長さが基準に満たなくなりその点で欠陥になると思われます。

まとめ


★第二電工合格のコツ

  • 参考書でインプットしたらひたすら過去問を周回すれば筆記試験は合格できます

  • 技能試験対策は「とにかく手を動かして慣れること」

  • 電線の長さについては、多少長い場合は欠陥にはならない

第二電工の資格は、自宅の電気工事については施工可能です。

ただし、集合住宅で部屋の中にブレーカーがなく、集中管理されている建物については施工できませんのでご注意ください。

試験自体はそこまで難しいわけではありませんが、工具と部材にお金がかかりますので、その点でハードルを感じるかもしれません。

ホームセンターに行くと技能試験の練習で使用した工具や部材に出会うことができ、まるで戦友と再会したかのような感動を覚えることができますよ。

ちなみに、あまった電線は不燃ごみとして処分しましょう。
スイッチなどの部材は将来工事するかもしれないので取っておいてあります。
ジモティーなどで他の人に譲るというのも一考かもしれません。

以上です。

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