マンションで水漏れを起こし、階下に迷惑をかけた話
ようやく気持ちの整理がついたので、掲題のお話を反省と自分への戒めを込めて書かせていただきます。
もし、同じような「事故」を起こしてしまった、被害に遭ったという方の参考になればとも思います。
大事なのは「決して焦らないこと」と「誠実な謝罪」です。
事の顛末
去る2024年10月22日、マンションの管理会社より「階下の人より、天井から水が垂れてきている」という連絡を受け、急遽会社より帰宅しました。
この時点で心当たりがありました。「水槽からの水漏れ」です。自宅には180cmの大型水槽があり、そこではポリプテルスやアロワナ等の熱帯魚を飼育しておりました。
素人仕事でしたので、軽微な水漏れは起きていたのですが、その度ごとにシリコン等で補修し、ここ2年間は何事もなく鑑賞を楽しんでおりました。
ですが、この度事故が起きました。会社に帰るまでの時間が永遠のように感じました。激しい動悸がし、足取りは重く、階段を上るのがまるで険しい山道のように感じました。
30分ほどかけてようやく家に着き、ドアを開けた瞬間にすべてを察しました。部屋中がびしょ濡れでした。
家に着いたことを管理会社の方に連絡すると「片づけて落ち着いてから階下の方を訪問してください」といわれました。
一刻も早く片付けてしまいたかったですが、まずは現状の写真を撮ることにしました。
ひとしきり撮影してから、片づけをしていきました。片づけをしながら原因を探ると、濾過槽から水槽に水を流している塩ビパイプが外れていたようでした。
前日までメンテナンスをしていたのですが、その時は人力で外せるようなゆるみはありませんでした。おそらく、水槽内の大型魚が暴れて変な力が加わってしまったのだろうと推測します。ここを塩ビ用接着剤で固定していなかったのが根本的な原因だと思っています。
1時間ほどかけて片付けていきました。吸水スポンジ2つとタオルを駆使し、ひたすら床にこぼれた水を除去。スポンジの絞りすぎで最終的には手に力が入らなくなってきておりました。
片づけが終わり、階下の様子を見に食ことにしました。
流石に写真を撮ることはできませんでしたが、天井全体から水が漏れていました。自宅の床が水量に対して濡れていなかったと感じたのですが、階下に染み出していたようです。
階下の方には事の顛末をすべて話、誠心誠意謝罪しました。180cmという大型水槽を集合住宅で取り扱うというのは行き過ぎた行為であったと怒られながら反省しました。
保険会社への連絡
片づけと謝罪が終わるころには日が傾いていました。
ですが、まだやることがあります。それは保険会社への連絡です。
マンション購入時に契約していた保険会社の担当者に連絡を入れると、間髪を入れずに折り返し連絡が来ました。
やり取りの概要としては、保険金請求の書類がくるので記載と提出をお願いしたいということと、事故の内容をなるべく詳細に伝えてほしいということでした。
書類(※)は3日後ほどして到着したので記入し、メールにて事故の状況を写真を添えて伝えました。
※記載例は自分が被害を受けた場合の例になっていますが、自分が加害者の場合も記載し提出します。
以降、被害者である階下の方とは保険会社がやり取りをされるとのことで事故当日の謝罪以降は直接連絡を取ることはありませんでした。
「もし、階下の方から直接連絡が来たとしても保険会社に一任していますのでと伝えてください」と保険会社の担当者から言われていましたので自分のほうからも特に連絡は入れませんでした。
階下の天井からの水漏れは2日ほど続いたとのことでした。180cm水槽ですので約550Lほどの水が漏れたことになり、それが落ちきるまでは水滴が垂れ続けていたようです。
自宅の被害としてはクローゼットやシステムキッチンの戸が開きづらくなり、一部の床が軋むようになりました。階下の方の被害と比べたら実に軽微なものでしたが。
調子に乗りすぎた、ということ
180cmの大型水槽を所有するのは、昔からの夢でした。
アパートから鉄骨鉄筋コンクリートのマンションに引っ越し、床の構造や耐荷重を調べたうえでコンパネで負荷分散を行い、念願かなって設置した180cmアクリル水槽。
設置して、水を入れたときの興奮は今でも忘れられません。
それだけで満足していればよかったのですが、あるYoutubeの動画を観て「同じシステムを作りたい」と思ってしまったのが暴走の始まりだったと思っています。
この方はきっと念入りに調べたうえで豊富な知識を基に構築されているので自分のような事故は起こさないだろうと考えています。
素直に市販の(とはいっても180cm水槽なのでオーダーメイドですが)濾過装置を使っていれば素人仕事で水漏れなんて起こさなかっただろうにと深く、深く反省している次第です。
熱帯魚たちはどうなったか
ポリプテルスやアロワナは生命力が強いので、水漏れにより水深15cm程度になっても全員生きておりました。
もう180cm水槽に水を満載して熱帯魚を買うことはできないだろうと考え、かねだい様に引き取っていただきました。
依頼の際は引き取り対象の写真撮影が必要になります。撮影できる程度に水を入れましたが、濁っていたためかろうじて姿を確認できる程度の写真しか取れませんでした。
それでも、出張買取には応じていただきました。引き取り対象の個体が存在することを確認できれば問題ないそうです。
日程のご提案をいただき、最短だと2024年10月25日に対応可能とのことでお願いしました。この日は有給休暇を取りました。
訪問される前に水を抜いておきましたが熱帯魚の機動力は衰えず、2名体制でしたが全員の回収には苦労されていました。
とにかく暴れるアロワナ、濁った水に巧みにまぎれるポリプテルス。
出張費から生体の料金を差し引いて3,600円を支払うことになりましたが申し訳なかったので一人当たり1,000円を追加で渡しました。
「これで飲み物でも買ってください」と。
その後の180cm水槽
180cm水槽の処分というのはさすがに難しいです。主要因としては2×4の木材で作成した爬虫類・両棲類総合ケージの一部として組み込んでしまっているため、これらの解体にかかる時間や処分費用を考えると厳しいためです。
今は水深を20cm程度に張って、もともと他の水槽にいたアカハライモリ等を飼育しています。
配管周りは塩ビパイプ用の接着剤で完全に固定したうえでシールテープを巻き、水漏れ対策を徹底しています。念入りに水を回してのテストを行い、どこからも漏れようがない状態にしています。
経過については、引き続き書いていこうかなと思っています。
以上です。