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勿忘

人は忘れる生き物である。
知識も復習しなければ失われていく。

今日で震災から10年が経つ。
被災者は決して忘れることがない出来事であり、死ぬまで心に刻まれるだろう。

しかし、被災していない者は今日がそう言う日だと言われてから気がつく人もいるだろう。
実際、そんなものである。

部活で試合で負けた時、その次の週は負けた悔しさを2度と味わないために必死に練習に励む。だが、その悔しさは月日が経つに連れて薄れていく。

そして、同じ過ちを繰り返しながら気がつけば、学校生活が終わる。

いくら努力をしても、試合に負けた時に悔いが残らない人はいない。あの時ああすれば良かったという後悔ばかりが残り、それまで努力してきた自分を褒めない。

震災を経験して、後悔する人も多いだろう。
その経験を次に活かそうと、水を蓄えたり、災害にあった時の避難経路を決めておく家庭も出てくる。

失敗から学べるところは人間の良いところである。そのため、成長し続けることができ、被害を抑えることができる。

だが、被害をゼロにすることは難しい。
いくら努力をしても、負けることはある。

その時に、努力の余地を伺い、努力をできなかった自分を責めるが、過去は変えられない。

後悔することは、言ってしまえば誰でもできる。大事なのは後悔した次にどうするかである。

その失敗を忘れることなく、自分の役割を自覚し、行動することにより、将来的に被害を減らせるようになるのではないか。

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