第211回国会 条約承認の件11号 世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件をmgmgしてみる

ざっくり雑感

衆議院
世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件(211国会条11)

2023年 4月26日
 外務委員会 3時間11分
(投資の相互促進及び相互保護に関する日本国とバーレーン王国との間の協定の締結について承認を求めるの件、所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とアゼルバイジャン共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件及び所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とアルジェリア民主人民共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件の各件を議題審査→承認→)趣旨説明

第211回国会 衆議院 外務委員会 第9号 令和5年4月26日
会議録テキストのURL
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121103968X00920230426


2023年 5月10日
 外務委員会 3時間11分
調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件、各件について審査

第211回国会 衆議院 外務委員会 第10号 令和5年5月10日
会議録テキストのURL
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121103968X01020230510


2023年 5月12日
 本会議 1時間41分
起立採決
第211回国会 衆議院 本会議 第25号 令和5年5月12日
会議録テキストのURL
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121105254X02520230512

参議院(アーカイブ視聴期間は約一年なのでお早めにご視聴下さい)
世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件(閣条第一一号)(衆議院送付)

2023年6月6日
収録時間:約2時間7分
会議名:外交防衛委員会
(防衛省が調達する装備品等の開発及び生産のための基盤の強化に関する法律案、討論採決→一般質疑→)趣旨説明

第211回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号 令和5年6月6日
会議録テキストのURL
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121113950X01920230606

2023年6月8日
収録時間:約2時間17分
会議名:外交防衛委員会
調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件、各件について審査

第211回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号 令和5年6月8日
会議録テキストのURL
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121113950X02020230608

2023年6月9日
収録時間:約3時間10分
会議名:本会議
起立採決
第211回国会 参議院 本会議 第31号 令和5年6月9日
会議録テキストのURL
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121115254X03120230609


法案情報

内閣法制局情報

主管省庁情報


審議情報

衆議院

議案名「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件」の審議経過情報
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DD831E.htm

付託委員会趣旨説明
↓発言URL
第211回国会 衆議院 外務委員会 第9号 令和5年4月26日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121103968X00920230426

○黄川田委員長 次に、調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件及び世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件の各件を議題といたします。
 これより順次趣旨の説明を聴取いたします。外務大臣林芳正君。
    ―――――――――――――
 調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件
 二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件
 世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――

○林国務大臣 ただいま議題となりました三件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 まず、調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件は、平成三十年十二月二十日に条約が採択されました。
 この条約は、商事紛争の解決方法としての調停の利用を促進するため、調停による国際的な和解合意の執行等に関する枠組みについて定めるものです。
 この条約の締結により、調停の利用が促進されることは、外国からの投資の誘致及び我が国企業の海外展開に資するものであり、我が国の経済発展の見地から有意義であると認められます。
 よって、ここに、この条約の締結について御承認を求める次第であります。
 次に、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件は、令和四年六月九日に協定が採択されました。
 この協定は、国際コーヒー機関の組織、コーヒーに関する情報の交換、持続可能なコーヒー産業の実現のための国際協力及び官民連携等について定めるものです。
 この協定の締結は、コーヒーの安定的輸入の確保に資すること、開発途上にあるコーヒー生産国の持続可能な開発を支援すること等の見地から有意義であると認められます。
 よって、ここに、この協定の締結について御承認を求める次第であります。
 最後に、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件は、令和四年六月十七日に議定書が採択されました。
 この議定書は、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正し、違法な漁業、報告されていない漁業及び規制されていない漁業につながる補助金の禁止等について定める漁業補助金に関する協定を追加すること等について定めるものです。
 この議定書の締結は、世界的な漁業資源管理の促進、多角的貿易体制の更なる発展及び世界経済の持続可能な成長に寄与するとの見地から有意義であると認められます。
 よって、ここに、この議定書の締結について御承認を求める次第であります。
 以上三件につき、何とぞ、御審議の上、速やかに御承認いただきますようお願いをいたします。

→衆議院委員会討論

討論
なし

委員会採決 
起立総員、可決

附帯決議
なし

↓発言URL
第211回国会 衆議院 外務委員会 第10号 令和5年5月10日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121103968X01020230510

○黄川田委員長 起立総員。よって、本件は承認すべきものと決しました。
 次に、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件について採決いたします。
 本件は承認すべきものと決するに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕

○黄川田委員長 起立総員。よって、本件は承認すべきものと決しました。
 お諮りいたします。
 ただいま議決いたしました各件に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○黄川田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

衆議院本会議委員長報告
↓発言URL
第211回国会 衆議院 本会議 第25号 令和5年5月12日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121105254X02520230512

日程第五 調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件
 日程第六 二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件
 日程第七 世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件

○議長(細田博之君) 日程第五、調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件、日程第六、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件、日程第七、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件、右三件を一括して議題といたします。
 委員長の報告を求めます。外務委員長黄川田仁志君。
    ―――――――――――――
 調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件及び同報告書
 二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件及び同報告書
 世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件及び同報告書
    〔本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔黄川田仁志君登壇〕

○黄川田仁志君 ただいま議題となりました三件につきまして、外務委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、調停に関するシンガポール条約は、平成三十年十二月二十日に採択されたもので、商事紛争の解決方法である調停の利用を促進するため、調停による国際的な和解合意の執行等に関する枠組みについて定めるものであります。
 次に、二千二十二年国際コーヒー協定は、令和四年六月九日に採択されたもので、国際コーヒー機関の組織、コーヒーに関する情報の交換、国際協力及び官民連携等について定めるものであります。
 最後に、WTO協定改正議定書は、令和四年六月十七日に採択されたもので、違法な漁業等につながる補助金の禁止等について定める漁業補助金協定をWTO協定附属書に追加すること等について定めるものであります。
 以上三件は、去る四月二十五日外務委員会に付託され、翌二十六日林外務大臣から趣旨の説明を聴取いたしました。五月十日に質疑を行い、質疑終局後、順次採決を行いました結果、三件はいずれも全会一致をもって承認すべきものと議決した次第であります。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――

○議長(細田博之君) 三件を一括して採決いたします。
 三件は委員長報告のとおり承認するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(細田博之君) 御異議なしと認めます。よって、三件とも委員長報告のとおり承認することに決まりました。
     ――――◇―――――


参議院

議案審議情報
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/211/meisai/m211200211011.htm


付託委員会趣旨説明
↓発言URL
第211回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号 令和5年6月6日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121113950X01920230606

○委員長(阿達雅志君) 調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件及び世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件、以上三件を一括して議題といたします。
 政府から順次趣旨説明を聴取いたします。林外務大臣。

○国務大臣(林芳正君) ただいま議題となりました三件につきまして、提案理由を御説明いたします。
 まず、調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件は、平成三十年十二月二十日に条約が採択されました。
 この条約は、商事紛争の解決方法としての調停の利用を促進するため、調停による国際的な和解合意の執行等に関する枠組みについて定めるものです。この条約の締結により、調停の利用が促進されることは、外国からの投資の誘致及び我が国企業の海外展開に資するものであり、我が国の経済発展の見地から有意義であると認められます。
 よって、ここに、この条約の締結について御承認を求める次第であります。
 次に、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件は、令和四年六月九日に協定が採択をされました。
 この協定は、国際コーヒー機関の組織、コーヒーに関する情報の交換、持続可能なコーヒー産業の実現のための国際協力及び官民連携等について定めるものです。この協定の締結は、コーヒーの安定的輸入の確保に資すること、開発途上にあるコーヒー生産国の持続可能な開発を支援すること等の見地から有意義であると認められます。
 よって、ここに、この協定の締結について御承認を求める次第であります。
 最後に、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件は、令和四年六月十七日に議定書が採択されました。
 この議定書は、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正し、違法な漁業、報告されていない漁業及び規制されていない漁業につながる補助金の禁止等について定める漁業補助金に関する協定を追加すること等について定めるものです。この議定書の締結は、世界的な漁業資源管理の促進、多角的貿易体制の更なる発展及び世界経済の持続可能な成長に寄与するとの見地から有意義であると認められます。
 よって、ここに、この議定書の締結について御承認を求める次第であります。
 以上三件につき、何とぞ御審議の上、速やかに御承認いただきますようお願いいたします。

○委員長(阿達雅志君) 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
 三件に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。
   午後四時散会

→参議院委員会討論

討論
なし

委員会採決 
全会一致、可決

附帯決議
なし

↓発言URL
第211回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号 令和5年6月8日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121113950X02020230608

○委員長(阿達雅志君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 次に、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件の採決を行います。
 本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
   〔賛成者挙手〕

○委員長(阿達雅志君) 全会一致と認めます。よって、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 なお、三件の審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(阿達雅志君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。

参議院本会議委員長報告
↓発言URL
第211回国会 参議院 本会議 第31号 令和5年6月9日
https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121115254X03120230609

○議長(尾辻秀久君) 日程第一 調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件
 日程第二 二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件
 日程第三 世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件
  (いずれも衆議院送付)
 以上三件を一括して議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。外交防衛委員長阿達雅志君。
    ─────────────
   〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕
    ─────────────
   〔阿達雅志君登壇、拍手〕

○阿達雅志君 ただいま議題となりました条約三件につきまして、外交防衛委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 まず、調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約は、商事紛争の解決方法としての利用を促進するため、調停による国際的な和解合意の執行等に関する枠組みについて定めるものであります。
 次に、二千二十二年の国際コーヒー協定は、二千七年の協定に代わり、国際コーヒー機関の組織、情報の交換、持続可能なコーヒー産業の実現のための国際協力及び官民連携等について定めるものであります。
 最後に、WTO協定改正議定書は、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正し、同協定の附属書一Aに違法・無報告・無規制漁業に寄与する補助金の禁止等について定める協定を追加すること等について定めるものであります。
 委員会におきましては、三件を一括して議題とし、国際調停の活性化に向けた国内外における政府の取組、調停に関するシンガポール条約と経済連携協定との関係及び対内直接投資への効果、コーヒーに関する国際商品協定を締結する意義、コーヒー産業の持続可能性を確保するための国際協力の在り方、漁業補助金協定の実効性を担保するための方法と今後の交渉における包括的な規律導入の見通し、開発途上加盟国への配慮規定の意義等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終局し、順次採決の結果、三件はいずれも全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ─────────────

○議長(尾辻秀久君) これより採決をいたします。
 まず、調停による国際的な和解合意に関する国際連合条約の締結について承認を求めるの件及び世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件を一括して採決いたします。
 両件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(尾辻秀久君) 総員起立と認めます。
 よって、両件は全会一致をもって承認することに決しました。(拍手)
 次に、二千二十二年の国際コーヒー協定の締結について承認を求めるの件の採決をいたします。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(尾辻秀久君) 過半数と認めます。
 よって、本件は承認することに決しました。(拍手)
     ─────・─────


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https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001528.html

「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書」の受諾書の寄託
令和5年7月4日

7月3日(現地時間同日)、ジュネーブにおいて、我が国は、「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書」(以下「改正議定書」という。)の受諾書を世界貿易機関(WTO)事務局長に寄託しました。改正議定書は、現在未発効であり、加盟国の三分の二が受諾した時に発効します。
改正議定書は、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正し、同協定の附属書一Aに漁業補助金に関する協定(漁業補助金協定)を追加することを内容とするものです。漁業補助金協定は、平成7年のWTO設立以来、貿易円滑化協定に続く2例目となる全加盟国が参加して作成された新協定であり、違法な漁業、報告されていない漁業及び規制されていない漁業(IUU漁業)につながる補助金の禁止等を定めています。
改正議定書の発効は、IUU漁業につながる補助金の撤廃等を掲げた国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献し、加えて、世界的な漁業資源管理の促進、多角的貿易体制の更なる発展及び世界経済の持続可能な成長にも寄与すると期待されます。
(参考)「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定を改正する議定書」について
令和4年6月17日(現時時間17日)にWTO閣僚理事会で採択。我が国は、本年6月9日に、締結のための国会承認を得た。
締約国は38箇国・地域(スイス、シンガポール、セーシェル、米国、カナダ、アイスランド、アラブ首長国連邦、EU(27箇国)、ナイジェリア、ベリーズ、中国、日本)(本年7月3日時点)。
改正議定書は、本年7月3日現在、未発効(加盟国の三分の二が受諾した時にそれらの加盟国について効力を生じ、その後は、その他の各加盟国について、それぞれによる受諾の時に効力を生ずる。)。

wiki

世界貿易機関を設立するマラケシュ協定(せかいぼうえききかんをせつりつするマラケシュきょうてい、英: Marrakesh Agreement Establishing the World Trade Organization)は、1994年4月にモロッコのマラケシュで作成され、1995年1月1日に発効した条約で、世界貿易機関(WTO)の設立などについて定めている。

略称は、WTO設立協定またはWTO協定など。

概要
WTO設立協定は、本体と4つの附属書からなる。協定本体は、世界貿易機関の権限や任務、構成や意志決定などについて定めている。

附属書のうち、附属書1 - 3は協定本体とともに一括受諾の対象とされており、すべてのWTO加盟国に適用される。これに対して、附属書4は一括受諾の対象ではなく、WTO加盟国の中でも受諾国間でのみ効力を有する。

附属書1は、A - Cからなり、附属書1Aは主として物品の貿易を対象とし、旧関税及び貿易に関する一般協定(GATT)等に相当する協定からなる。また、附属書1Bはサービスの貿易、附属書1Cは知的財産権をそれぞれ対象として、新たに設けられたものである。

附属書2は、加盟国間での紛争の解決について定めたもので、小委員会や上級委員会を設けて、紛争についての判断をすることなどを規定している。附属書3は、加盟国の貿易政策がWTO設立協定に整合するものであるかを定期的に審査する制度を定めている。