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ビジネス実務法務検定2級に合格するまで

▼ビジネス実務法務検定とは

公式サイトによると、通称”ビジ法"は、法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できる資格、だそうです。

例えば、取引先との契約書を締結する場面で、契約内容に不備や不利益がないか発見し、正しい判断ができれば、トラブルを未然に防ぐことができるなど。

勝手なイメージですが、法律界の簿記二級的な位置づけという感じでしょうか。三級だとちょっと簡単すぎるけど、一級は難しすぎる。二級を取れば最低限の基礎は把握できているみたいな。二級を取ってようやく、まあまあ一人前と認めてやっても良いかもね、みたいな。

▼受験した動機

基本的には労務、総務っぽい仕事に従事しているのですが、かなり横に幅広い仕事なので、まあいろーんなことを何となくかじっている、問題が起きたらその都度色々調べて解決して…みたいなところがあり、法律知識も最低限は知っておきたいな、という思いがありました。

実務面では内部監査に少し関わったり、契約書のレビューを法務部門にあげたりだとかもあり、また上司が会社法の知識を持っているので、そこに影響を受けてとか、まあいろんなファクターがあって勉強することになり、2020年冬に合格に至りました。

結果、勉強するのは少し大変でしたが、初っ端から諦めずに二級を受験して良かったなあ、と思っています。

▼使った参考書

一問一答

過去問題集

最初に一問一答を解いてから過去問に取り組む形でした。が、法学部出身でも現役法務部でもない私は、この一問一答でさえ、一番最初にめくった時に何が書いてあるのか、あまり分からない状態だったので、下記のサービスで一旦法律分野の最低限の用語だとかを学んでから、参考書を解き始めました。

https://onsuku.jp/

このオンスクは月額制なので、さくっと知りたい分野の基礎を動画で学べるのが、独学者にはありがたいです。もしかしたらyoutubeにも勉強になる動画が結構載っているのかもですが、ざっと見た感じ基礎解説みたいなのはあまりない気がしたので、オンスクのビジ法三級に一か月だけ課金してみたのでした。

▼勉強の流れ

①オンスクで動画視聴して、法律分野の雰囲気を掴んでみる

②一問一答のじっくり読み

公式テキストは4,000円超えで結構高かったので、一問一答をテキスト代わりにしていました。一周目は、甲が乙が…と問題文に色々登場人物が出てくるので、それを図にしながら、売買とか担保の関係性、善意や悪意等を書き込んで、問題文中で何が起きていて、何を問われているのかをぱっと見で分かるようにしました。

これをやっておくと、法律初学者は勉強にとっつきやすく、短時間での復習もしやすくなります。いちいち問題文で毎回関係性はどうなんだっけ…と詰まっていたら、何回も解こうとする意欲がなくなるので。ぱっと見て、ああ、これはこう聞かれてるんだわ…、という最低限のハードルを越えておく。

③一問一答を最低三回はまわす

一周目は結構きついのですが、三周くらいするとかなり問題に慣れてきています。三周して解けない問題、どうしても苦手な分野は、自分なりに図に書いたりして紙にまとめて、その紙を相棒として常に確認しましょう。特に法律系の学習は、具体的にこの会社でこんなことがあって、それは法律に照らしてどうか、みたいな問題が多いので、図式化することで問題の整理ができるし、整理したらパターンとして覚えることができます。図式化、重要です。

④過去問前に演習にトライ

一問一答を解けるようになっても、いきなり過去問はやっぱり結構難しいです。なので、過去問の手前についている演習的な問題をまずは取り組みました。一問一答と被るような問題はスルーでいいので、被っていない問題をチェック。繰り返し解いて、こちらも苦手な問題は図式化して、③でまとめた紙に加筆していきましょう。この紙が、あなただけの苦手克服シートになります。

⑤過去問にトライして、いざ試験へ

私が使った過去問題集は三年分が載っていたので、それを二周はしたと思います。過去問は一問一答や演習よりも、具体的な内容が多いですが、基礎をちゃんと理解して、整理して覚えていれば解けます。また実際の試験問題も、過去問より少し難しいかも…と思いましたが、選択式なので、基礎を固めておけば消去法で答えを絞り込めます。試験ぎりぎりまで弱点シートを確認しつつ、本番は初見で複雑そうな問題があっても、焦らずに取り組みましょう。

▼今後、資格をどう活かすか

会社法の知識が結構問われるビジ法ですが、法務部所属でない人でも会社員である以上は会社法を知っていた方が、偉い方々が何を言っているのか分かったり、トラブルが起こらないように法的にどう対応するのがよいかの基礎的な考え方が分かるので、後からジワジワ効いてくる資格、という感じがします。

また会社法から少しずれる内容になりますが、自分なりに以下のような本を読んで、知っていると実務に役立つ知識を少しでも増強させていきたいなーと考えているこの頃です。

企業労働法実務入門の著者である倉重さんは、youtubeもやられているみたいです。動画見てから本を読んだ方が理解が深まりそう。

V字型人間になれるべく、日々、勉強です。

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