🇷🇺ロシアのティータイム文化①:現在までの歴史とお茶と共にあるロシア人の生活を紹介
どうも。寝るカズキです^^!
ロシアに到着してはや1ヶ月が経過し、
現地での生活にも慣れてきました。
今回の滞在の前に、トルコ・キルギスを経由してきたこともあって、
現地の文化や風習について、より多角的に分析できるようになった気がします。
最近、その中でとくに気になっているのが"ティータイム文化"です。
ロシアは豊富なフレーバードティーやハーブティー、
豊富な種類の茶菓子が盛り沢山で、とにかくお茶が好きな国民性。
この記事では、知られざるロシアにおける紅茶・ティータイムの歴史について紹介します。
ロシアにおける紅茶文化の歴史について気になる方は、読んでみてくださいね。
【ざっくり解説】ロシアにおける紅茶の歴史
紅茶は水についで世界で2番目に多く飲まれている飲み物です。
現在のロシアでは毎日紅茶が飲まれるほど、ティータイム文化が根付いていますが、その文化が一般に定着したのは「18世紀以降」のことです。
ロシアに紅茶が現れたのは17世紀。その当時、伝統的な飲料として飲まれていたのは、「ブスバル」や「クワス」、「スビーチェニ」、「キセリ」などの飲み物でした。
ブズバル:ハーブやイチゴ類、柑橘類を煮詰めた飲み物。蜂蜜を甘味とする
クワス:小麦や大麦、とうもろこしなどの穀物を発酵させた飲料。
スビーチェニ:ハーブや柑橘類とスパイスを混ぜたもの。蜂蜜を甘味とする
キセリ:イチゴ類に砂糖・水を加えた飲料
1638年にツァーリミハイル・ヒョードルへの贈答品として贈られたのが、ロシアにおける紅茶文化の始まりであったといわれています。
ただし、17世紀の終わり頃まで、紅茶は宮廷における医薬品として扱われており、大衆文化としての紅茶とは程遠い存在でした。
しかし、18世紀初頭からは、宮廷や大都市のエリートたちを中心に嗜好品として親しまれるようになり、しだいに街の一般市民から農民へと、徐々に紅茶を嗜む文化が市民生活にも浸透してきたという経緯があります。
ロシア独自の発展を遂げたティータイム文化
ロシアの紅茶文化・ティータイム文化は、中国のそれとは性質が異なります。
中国における「お茶会」は、お茶がメインで、食べ物は副次的なものでした。その一方で、ロシアにおけるお茶会では、机を囲んで紅茶を飲みがら、大量の食べ物・茶菓子を一緒に食べる慣習が根づきました。
机を囲んでお茶を飲み、食べ物も一緒に食べる文化は、上流階級だけでなく、一般庶民の間でも広がり、今日におけるティータイム文化の原型となっています。
僕がロシアで体験したティータイムエピソードはパート②で紹介します。
ロシアの湯沸かし器「サモワール」
サモワールは、ロシア風の湯沸かし器で、中国やギリシャで使われていた湯沸かし器が時間と距離を経て、ロシア風にアレンジされたものだとされています。
サマワールの語源は、ロシア語の「サマ(自分で)」「ワール(沸かす)」で、「自動湯沸かし器」を意味します。
中央部分に専用の筒があり、そこに木炭や薪をくべることで、容器内の水を温めるという仕組みになっています。蛇口をひねってお湯を出し、お湯が少なくなってきたら上部の蓋を開けて、水を補給していくシステムです。
現在のロシアでは電気ケトルが主流なので、なかなかお目にかかれませんが、キルギスはイシククル湖畔にあるバザールでお目にかかることができました。
ロシアではピクニックでもティータイムがはじまる
現在のロシアでもそうですが、ロシアでは家でティータイムを過ごすこともあれば、ピクニックをしながらティータイムでくつろぐことも多いです。
好きなお菓子や軽食のサンドイッチを持ち寄って、世間話に話を咲かせます。
ロシアの広大な自然をバックに飲む紅茶は、また格別に美味しいです。
日本ではソロキャンプが流行っていますが、ロシアではキャンプ場・BBQスペースなどの概念がないので、どこでも好きな場所でピクニック・キャンプができます。
そして、もちろん無料です(安全は保証されていませんが笑)。
ロシアの紅茶・ティータイム文化は奥深い
この記事では、ロシアにおける紅茶・ティータイムの歴史をざっくり紹介。独自の発展を遂げ、現在まで残っているロシアのティータイム文化。
その歴史を知ることで、ロシアの紅茶文化を何となく理解できたと思います。
パート2の記事では、僕がロシアに滞在している中で遭遇したティータイムエピソードを中心に、紅茶にまつわるあれこれを紹介していこうと計画中です。
お読みいただき、ありがとうございました。
筆者のKindle本が気になる方は、以下のリンクまで。底辺バックパッカー旅を実現するためのエッセンスを詰め込んだ一冊になっています。
出典: