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◢◤あの日のSKY-HI◢◤

はじめに

10月27日に発売が迫った、SKY-HIのアルバム八面六臂。
発表された曲一覧を見てる中で、SOURCEKEYって誰なのかな?と思って調べてみたら、『SKY-HIとSHIMI(BUZZER BEATS)によるユニット』とのことだった😯
このSHIMIをディグって(掘り下げて)みたら約10年前のプロジェクトに行き着いた。

10、11がSOURCEKEY Prodによるもの

ということで、このnoteでは
ザスト民、BESTYでも楽しめる
▶あの日の点は繋がっている
▶音楽にはいろんな入り口といろんな形がある

っていうテーマに沿って進んでいきます。

ちなみに話のピークはSKY-HIの根っこパートなので、なるべく読んでほしいですけど目次で気になるとこだけ見ていただいても嬉しいです☺

では、2021年代に24歳になるショウタと同じ歳の頃にSKY-HIが何をやっていたか早速見ていこう。

FLOATIN' LABプロジェクトとは

当時SKY-HIは自身の活動企画書「SKY-HI2011」を策定し、その中で「インターネットプロモーション」に力を入れると明言している。まだYouTuberと呼ばれる人は巷にいない2011年。

このFLOATIN' LABはオーディションじゃないにしても、THEFIRSTを見てきたザスト民、BESTYが楽しめるであろうネタ(音楽性、クリエイティブ、トラックの公募、SKY-HIの人脈、登場人物、今日こんにちに繋がる伏線)が盛り沢山なのだ。
これ⇩は八面六臂で言ってることだけど、既にFLOATIN' LABでもこの発言の通りのことをやっていた。

FLOATIN' LABは、大きな楽器や環境なんかを必要とせずに、身一つでバースをキックできるラッパーならではの、化学変化を楽しむコラボクリエイションプロジェクトであった。
それこそYouTuberの先駆け的な、YouTube動画によるプロジェクトを走らせていた、ラッパーKLOOZと組んで、制作の裏側をも動画にし、『次は誰とコラボするんだ?』というシリーズ化したことも当時話題になりムーブメントを作っていた。

※後で深く掘りたい人はSKY-HIの当時のアメブロをチェキ⇩


ザスト民にもお馴染みのあの人

まずはこの人。
THEFIRSTの合宿課題曲でお馴染みMoveOnのトラックメイカーを務めたSUNNYBOY
この段階で既に売れっ子プロデューサーだった。

動画ではミニマムな機材セットで作曲をする様子を見せたり、これから始めるキッズ(HIPHOPキッズ)に夢与える、閉鎖的でない空気感が既にSKY-HIらしい。
iPhoneの形で年代出てるね😁


この時既にAAAとして活動していて、共演後輩ラッパーのRAUDEFの妹にサインあげちゃうところも象徴的だ。

マナト、タイキの2次ダンス課題曲でお馴染み

続いてはAKLO
上で書いたとおりダンス課題曲でお馴染みのRGTOをラップするAKLOともFLOATIN' LABでコラボ済み。

AKLOはこのコラボがあっても無くても、きっと課題曲として選定されるであろう、日本語ラップシーンでの重要人物の一人である。
マナトも自身のインスタでAKLOをフォローしており、HIPHOP界隈では『マナトはガチのヘッズ(HIPHOPファン)だ』と(自分を筆頭にして)囁かれてる。

かつてSKY-HIがまだ名もなきラッパーだった頃に、餓鬼レンジャーのライブで飛び込みでフリースタイルラップをし、メンバーのYOSHIに「SKY-HI」と名付けられたという話は本人によっても語られている。

この餓鬼レンジャーのメンバーポチョムキンが参加した楽曲も実現。


合宿クリエイティブ審査の照明と言ったら?



お馴染みのこのブルー、グリーン、オレンジの照明セット ですよね?
THEFIRSTをHuluで見ていると番組最後にスタッフロールが出るんだけど、そこにLighting Producer KLOOZの文字が。

このKLOOZはFLOATIN' LAB自体を一緒に仕掛けてた、SKY-HIと長く親交があるラッパーの一人。参加曲はこちら▼


THEFIRSTでは照明で参加してるけど、MV撮ったりプロデュースもしてる。
楽曲▶MattCab
歌唱▶マナトとも友達のKENYA
MV▶KLOOZ
そんな楽曲があるんです。こちら▼
(めちゃくちゃ最高な曲です)


CreepyNutsのR指定

まだ『世界一の日本語ラップバトル三冠』になるよりも前、CreepyNutsを組むよりも前のR指定にも声をかけ、FLOATIN' LABに参加してもらっていた。
しかもこの楽曲のトラックはプロ・アマ関わらず公募を募って決められたもの。トラックメイカー名は見ずに純粋にトラックだけを聴いて選ばれ、この時からクオリティーファーストマインドは健在。この歳にしてもう若手のフックアップをしていることも今思えば驚きだった。


この辺は今回の八面六臂に、流星の如く現れたedhiii boiなんかも、チャンスを掴んだハングリーさと通ずる何かがあるかもしれない。

冒頭のSHIMIに戻しましょう

『はいはいはい、これでやってた人がSHIMIだったのね!』
検索して最初に出てきたのがFLOATIN' LABプロジェクトの楽曲、CRITICAL POINT。
このサムネはTARO SOUL(シンガー兼ラッパー)
こんなシャツ着てますが、日本人離れした声のアタックとグルーヴは一聴の価値アリ!!
あとでこの動画の2:18〜についてもう一度書きます

SKY-HIの根っこ

この頃はラッパーSKY-HIと、AAA日高光啓。
ラッパーとアイドル二足のわらじ なんて言われていたけど、その彼にしかできないボジションや経験から、彼にしか吐けないリリックもクリエイティブされていた。
なんせ『勝利の女神さえ俺にほほ染めてる』からね▼

先程のCRITICAL POINTの動画の2:18〜
人の意見を聞くと自分が良くなる(KENさん談)』ことをこの時既に受け入れ実行している、AAAとして数々のプロのディレクションを受けてきたSKY-HIの異色さが光っている。10年前のこの時SKY-HIは24歳。
動画中でもKENさんに言われているが、ラッパーって『俺がNo1』とか『こんなに俺はすごいんだ』っていうセルフボースティングの側面や、カウンターカルチャー(対抗文化)から『俺のやり方で行く!』ってマインドになる方が自然だし(そして美学だし)、だけどSKY-HIは『音楽がより良くなる』ことの正義もまた理解して実行をしている。

ナタリーの記事より

─オーディション「THE FIRST」にKLOOZさんがスタッフとして参加していたり、橘慶太さん(w-inds.)がゲスト出演したりしていて、日高さんは仲間を大切にするし、大切にされているイメージがあります。「仲間やスタッフをファンにさせる」こともすごく大事だと思うんですが、意識していることはありますか?

自分で自分をリスペクトしてあげて自分に愛してもらって、次に一緒にやっている近しい人にちゃんとリスペクトを向けてリスペクトしてもらい、その先にやっと不特定多数のいわゆるファンと呼ばれる方に同じように届いていく。そういう順番は間違いなくあると思うので、それらのどこかをすっ飛ばすということはないと思います。https://natalie.mu/music/column/431368

SKY-HIに人が集まる由縁

自身を愛すること、身近な人へ愛を送ることがファンにまで伝播して大きな支持を集めていることを感じさせられる。
※執筆時点で3億2千万円越えのクラウドファウンディング


おまけ エンターテイナーの販促

このFLOATIN' LABプロジェクト、アルバム化されたんだけど、『放課後ラジオ』と称したアルバム参加者によるラジオ風トーク、SKY-HI一人で他のラッパーのパートも歌っちゃう『ひとりでできるもんバージョン』を特典とした販促を実施していた。
タワレコやHMVなど店舗限定版をそれぞれ用意するなど、しっかりビジネスしていた。
これからのBMSGのプロモーションでもそのアイデア、ノウハウが活きるだろう。

さいごに

▶ザスト民、BESTYでも楽しめたでしょうか?
▶あの日の点は繋がりましたでしょうか?
▶いろんな形の音楽を楽しんでいただけたでしょうか?

次回、10月6日 横浜ぴあアリーナ MTV LIVE MATCH
BE:FIRSTライブレポしますのでよければまた見てください。

BE:FIRST初LIVEレポート スーパーソニックSep2021|⑪

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