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浪人しても合格するのは2割?【大学受験262の法則】

正月が明け、仕事や学校が始まりました。
今週末は大学入学共通テストがあり、その後は私立大学、国立大学の2次試験と本格的な受験シーズンになりますね。

毎年受験シーズンになると自分の大学受験の頃を思い出します。
私は大学受験のとき、現役では第1志望の大学に合格できず、浪人して予備校に通いました。
予備校に通っていた際に聞いた大学受験にまつわる「262の法則」という話を思い出したので今回ご紹介します。


262の法則とは

会社で働いていて「262の法則」という言葉を耳にしたことはありませんか。
「働きアリの法則」とも呼ばれますが、一般的な262の法則とは、組織やグループにおける生産性や貢献度に関する経験則です。

  • 組織において優秀な上位2割の者が大きな成果を上げ、組織に大きく貢献し組織を先導します。

  • 中間層に位置する6割の者は平均的な成果を上げ、組織を支えます。

  • 下位2割に至っては貢献しないばかりか足を引っぱるとも言われています。

私が浪人時に予備校で勉強していた際、大学受験においても「262の法則」があると教わりました。

第1志望に合格するのは2割?

大学受験における262の法則とは、浪人生の最終的な結果の傾向を表した経験則であり

  • 浪人しても第1志望の大学に合格するのは上位2割

  • 中間層の6割は浪人開始時の成績を維持することになり、現役の頃と同程度の大学にしか合格できない

  • 下位2割は浪人開始時より成績が下がり、現役の頃よりも下の偏差値の大学に行くことになる
    というものです。

浪人して約1年の時間があるにもかかわらず、上位2割しか第1志望の大学に合格できないと考えると恐ろしいですね。

浪人生の中には時間に余裕ができるあまり、勉強せずに遊び惚ける者もいます。
そのため成績が下がる下位2割の話はある程度納得できます。

一方で恐ろしいのは中間層の6割です。
真面目に勉強しているにもかかわらず最終的には現状維持の結果で終わるのだと思うとゾッとします。

なぜ6割が現状維持の結果に?

勉強する科目の偏り

1つ目の理由は、浪人生は勉強する科目に偏りが出て、成績が伸びる科目がある反面、下がる科目も出てくるというものです。

浪人生は予備校に通いながらも学校と違い卒業要件等もないので、役に立たないと思った授業は途中で受けるのをやめて切る人、最悪の場合は予備校自体に行かなくなる人がいます。

一方で現役の高校生ですと基本的に学校に行き、授業を聞いて定期テストを受ける習慣があります。
半ば強制的に全科目を勉強する機会があり、偏りが出づらいだけでなく、勉強スケジュールも維持されます。

浪人生は勉強習慣が自主生にゆだねられる結果、勉強する科目や分野に偏りが生じ得ます。
例えば、得意な科目や好きな科目ばかりに注力し、苦手な科目の対策をおろそかにしたり、その逆もしかりです。
結果的に複数科目を総合して見たときに成績が伸びておらず、下がっていることがあります。

モチベーションを維持する難しさ

2つ目の理由は、浪人生は勉強できる期間が長い反面、モチベーションの維持が難しく、停滞期が訪れる人もいる点です。

浪人生は約1年間プラスして勉強することができます。
志望校に落ち、浪人を決めて予備校に通い始めた4月、5月頃はモチベーションが高い人でも、夏休み中や夏休み明け頃に勉強続きの生活から疲れが出てきます。
モチベーションのピークが早過ぎるあまり、受験シーズンに入る頃には息切れを起こす人もいます。

現役生は夏頃まで部活をやっている人もいて受験勉強する期間がそもそも短く、かえってモチベーションを高いまま維持できます。
限られた期間に集中して勉強することで受験直前期に成績が著しく伸び、浪人生を勢いよく抜き去ることも多いです。

浪人しても第1志望に合格できるのは2割。
あくまで経験則的な傾向の話ですが今考えても恐ろしい話です。

最後に

最後に私の浪人した結果ですが、残念ながら第1志望には合格できませんでした。
私の場合は1年間モチベーションを下げずに真面目に勉強し続けたのですが、第1志望の大学が求めるレベルに達せず、不合格となりました。
ただ第2志望以降の受験した大学には合格し、進学できたので良かったと思っています。
262の法則の話を聞かずに漫然と勉強していたら第2志望の大学も合格しなかったと思います。

受験シーズンは1月から3月始めまでと何だかんだ長丁場です。
思うように結果が出ないこともありますが、結果に一喜一憂し過ぎず、受験される方は悔いのないように最後までやり切って欲しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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