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冬の夕暮れに思うこと。

田んぼの真ん中の田舎道を走る。紅の空にうっとりしながら走る。

「あー盛岡に帰りたい」
そう思えることがなんだかすごく幸せ。
帰る場所だから愛しいのか、愛しいから帰りたい場所なのか

盛岡の風景に昔の自分が重なって見える感覚。

そうだよね、私が心動くのは、
変わらないその場所と、そこにいた自分が蘇る瞬間なのかも。

同じ夕焼けも、
盛岡で見ると、汗だくで自転車を漕ぐ高校生の自分が見えてくる。

そうそう、山の上の学校から、友達と自転車で、
真っ赤な大きな夕日を見ながら、歌いながら、喋りながら走ってた。
雨の次の日の甘い匂いがたまらなく好きで。

山もそう。
毎年夏に行った槍ヶ岳も、
全く変わらない風景と、去年ここにいた自分が見えるのがたまらなく好きだった。山小屋の屋根で大好きな人と肩を組んで、
ギターを聞きながら真っ赤な夕日を見て歌を歌ったあの日。
毎年行く度に思い出してドキドキしてた。

大好きな人たちといた場所がどんな場所よりも愛しい。

「仙台」は私の愛しい街に、きっとなっていくんだね。
変わらない空と、山と、川があって、大好きな人たちと出逢えたから、
きっといつか言うのかな

「あー仙台帰りたい」

そんな日がいつか来るのかもって思ったら
ますます毎日が愛しくて仕方ない。
いつも通る道も、明日は少し上を向いて歩いてみようか。

ほー。こんなに幸せでいいのかな。



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